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コラム

孤独な音楽活動から抜け出せた日―地方ピアニストがオンラインライブでつながれた理由

熊本を拠点に活動するピアニスト・牛島のりこさんのオンラインライブは、最初の2か月、チケットが1枚ずつしか売れませんでした。そこから直近のライブでアリーナ席25枚を完売させるまでに変えたのは、DMでの発信、SNSでの露出、そしてファンとのコミュニケーションです。

もうひとつの転機が、「チケットを買ってください」と口に出したこと。言わなければ、応援の仕方が分からなかったのかもしれない。

そう振り返ります。

この記事では、7年の中断から音楽へ戻るまで、音大に進まない選択、オンラインライブとの出会い、1枚から25枚完売までの道のり、地方でも続けられる理由をまとめました。

この記事の結論

  • 最初の2か月、オンラインライブのチケット販売数はそれぞれ1枚でした。
  • 運営との面談で「次は10枚」という目標を置き、DMでの発信、SNSでの露出、ファンとのコミュニケーションを見直した結果、6枚まで伸びました。
  • 直近のライブではアリーナ席25枚を完売。数字以上に大きかったのは「一人ではない」という実感だったといいます。
  • 「チケットを買ってください」と伝えることは壁でしたが、口に出すと応援として受け取ってもらえました。
  • 会場を借りる必要がなく、地域に縛られず、アーカイブでも届けられる。この3点が、地方からの活動を支えています。
  • 月1回から始められる形だったことが、指導や演奏の仕事を抱える中での挑戦を後押ししました。

音楽から離れた7年間と、再び戻る決断

牛島さんがピアノに興味を持ったのは3歳の頃。きっかけはシンプルでした。

「猫踏んじゃったが弾きたくて、3年間ずっと“ピアノがやりたい”って言い続けていたらしいんです」

歩みを整理すると、次のようになります。

時期 出来事
3歳 「猫踏んじゃった」が弾きたくて、ピアノを習いたいと言い始める
6歳 ピアノ教室に通い始め、コンクールにも挑戦する
16歳 練習に追われる日々から離れ、ピアノを中断する
23歳 「もう一度ピアノがしたい」と再開。音大には進まず演奏の仕事へ
オンラインライブ開始 最初の2か月は、チケット販売数がそれぞれ1枚
運営との面談後 DMでの発信とSNSでの露出を見直し、6枚まで増加
直近のライブ アリーナ席25枚を完売

念願が叶い、6歳でピアノ教室に通い始めます。 その後はコンクールにも挑戦し、音楽中心の生活を送るように。

しかし16歳の頃、練習に追われる日々や「普通の学生生活を送りたい」という思いから、一度ピアノから離れます。

転機が訪れたのは23歳。 「このままでいいのか」と自問したとき、出てきた答えはシンプルでした。

「やっぱり、もう一度ピアノがしたい」

そこから練習を再開し、再びコンクールにも挑戦するなど、音楽の道へ戻ります。

ピアノを演奏する牛島のりこさん

音大に進まなかった選択と、演奏家としての現実

再スタート後、音大進学も考えた牛島さん。 しかし、周囲の音大卒の演奏家たちから「音大を出ても食べていく難しさ」を聞き、進学しない道を選びます。

その代わりに決めたのは、 「どんな仕事でも引き受けて、音楽で生きていく」 という覚悟でした。

クラシックだけでなくポップスの現場にも挑戦。 楽譜をもらい演奏するクラシックと違い、コード譜での演奏に戸惑いながらも、一つずつ乗り越えていきました。

地方在住、音大ネットワークがない不利な状況。 それでも地道に経験を積み、ライブサポートや生演奏のお店での演奏など、仕事の幅を広げていきます。

弾き語りや演奏を収入につなげる考え方は、弾き語りで収入を得る方法は?にまとめてあります。

演奏活動の現場に立つ牛島のりこさん

オンラインライブとの出会いと最初の壁

演奏の仕事は増えていたものの、牛島さんの中には次第にある想いが芽生えていきました。

これまでアーティストサポートとして演奏する中で、本番のたびにたくさんの学びや出会いがあり、「音楽を続けてきてよかった」と感じる瞬間を重ねてきました。 そんな経験を重ねる中で、

「自分もオリジナルソングを作ってみたい。自分自身の音楽も、もっと届けてみたい」

と思うようになったといいます。

しかしリアルライブは、会場費や集客の負担が大きい。 一方でSNS配信は、長時間配信が前提となる世界でした。

生徒の指導や演奏の仕事を抱える中で、その時間を確保するのは難しい状況。

そんな中で出会ったのが、オンラインライブプラットフォーム「corom」でした。 「月1回からでも始められる」という点が、挑戦の後押しになりました。

この形式そのものはマイクロライブとは?、始め方の手順はオンラインライブの始め方で扱っています。

1枚のチケットから始まったオンラインライブ

しかしスタートは決して順調ではありませんでした。 最初の2ヶ月は、チケット販売数はそれぞれ1枚。

「正直、ここで終わるかもしれないと思いました」

SNSもほとんど活用していなかったため、どう動けばいいか分からなかったと言います。

転機となったのは、運営スタッフとの面談でした。

「次は10枚を目標にしましょう」

突然の高い目標に、最初は戸惑いもあったものの、活動の進め方を一緒に見直していきます。

・DMでの発信 ・SNSでの露出 ・ファンとのコミュニケーション強化

結果6枚まで販売数が伸びました。 その後も試行錯誤を重ねながら活動を続け、直近のライブでは念願の25枚のアリーナ席完売を達成。

数字以上に大きかったのは、“一人ではない”という実感でした。

集客の組み立て方はオンラインライブの集客方法は?、発信の設計はミュージシャンのSNS活用術が参考になります。

「孤独じゃないって思えたんです。誰かと一緒に音楽を続けている感覚がありました」

オンラインライブで演奏する様子

「音楽で稼ぐ」ことと、気持ちの変化

ライブ集客で「チケットを買ってください」と伝えることは、演奏家にとって大きな壁です。 牛島さんも最初は言えませんでした。

しかし、勇気を出して伝えてみると、応援として受け取ってもらえることに気づきます。

「言わないと、応援の仕方が分からなかったのかもしれない」

その結果、チケット数は徐々に増え、継続的に応援してくれるファンも生まれました。

販売そのものの手段は個人アーティストのライブチケット販売方法をご覧ください。

さらに、コロムでライブをしている他のアーティストとのコラボや情報交換を通じて、 「人に頼ること」「一緒に活動すること」の楽しさやありがたさを実感していきます。

チケット販売数が伸びたことだけでなく、ファンやコロムアーティストなど、

「音楽で誰かとつながれている」

という実感が、活動を支える大きな軸になりました。

地方でも、音楽は続けられる時代へ

音楽活動は都市部が有利と思われがちですが、オンラインライブの普及により状況は変わりつつあります。

熊本を拠点に活動する牛島さんも、場所に縛られずファンとつながることができています。

・会場を借りる必要がない ・地域に縛られない ・オンタイムでなくてもアーカイブで届けることができる

こうした仕組みによって、地方在住でも音楽活動を広げることが可能になっています。

同じように地方から活動を広げた例は、地方で音楽活動を続けるには?や副業から始めた音楽活動でも紹介しています。

地方を拠点に活動を続ける牛島のりこさん

同じように悩むアーティストへ

最後に、牛島さんはこう語ります。

「一人で頑張らなきゃいけないと思わなくていい」

音楽を続ける中で、孤独や不安を感じる瞬間は誰にでもあります。

それでも、 一歩踏み出せば出会える人がいる 何者でもなかった自分でも、応援してもらえる場所がある 助けてくれる環境がある

音楽を届ける方法は、一つではありません。

「やるか迷っているなら、まずは始めてみてほしい」

その一歩が、 “孤独だった音楽”を “誰かとつながる音楽”へと変えていくかもしれません。

よくある質問

牛島のりこさんはどんなアーティストですか?

熊本を拠点に活動するピアニストです。3歳でピアノに興味を持ち、6歳から教室に通ってコンクールにも挑戦しました。

16歳で一度ピアノから離れ、23歳で再開しています。音大には進まず、「どんな仕事でも引き受けて、音楽で生きていく」という覚悟で演奏の仕事を広げてきました。

なぜ音大に進まなかったのですか?

周囲の音大卒の演奏家から「音大を出ても食べていく難しさ」を聞いたためです。

その代わりに、クラシックだけでなくポップスの現場にも挑戦しました。楽譜をもらって演奏するクラシックと違い、コード譜での演奏に戸惑いながらも、一つずつ乗り越えています。

オンラインライブを始めたきっかけは何ですか?

「自分のオリジナル曲も届けてみたい」という思いです。ただしリアルライブは会場費や集客の負担が大きく、SNS配信は長時間配信が前提でした。

生徒の指導や演奏の仕事を抱える中で、月1回から始められる形だったことが挑戦の後押しになっています。

最初から人が集まったのですか?

集まりませんでした。最初の2か月は、チケット販売数がそれぞれ1枚です。

SNSもほとんど活用しておらず、どう動けばいいか分からなかったといいます。「ここで終わるかもしれない」と感じた時期でした。

何を変えて売れるようになったのですか?

3つです。DMでの発信、SNSでの露出、ファンとのコミュニケーションの強化。

運営との面談で「次は10枚」という目標を置き、活動の進め方を一緒に見直した結果、6枚まで伸びました。その後も試行錯誤を重ね、直近のライブではアリーナ席25枚を完売しています。

「チケットを買ってください」と言えないときはどうすればよいですか?

牛島さんも最初は言えませんでした。勇気を出して伝えてみると、応援として受け取ってもらえることに気づいたといいます。

「言わないと、応援の仕方が分からなかったのかもしれない」。そう振り返っています。

地方にいても音楽活動を続けられますか?

続けられます。会場を借りる必要がない、地域に縛られない、オンタイムでなくてもアーカイブで届けられる。

この3点が支えになります。

熊本を拠点にする牛島さんも、場所に縛られずファンとつながっています。

毎日配信をしても、お客さんは増えない。告知をしても、ライブの客席は空いたまま。新しい曲を作っても、誰にも届かない。

努力はしているのに、ほとんどの人が報われない。それが、多くのアーティストが直面している現実です。

「もっと集客を頑張れ」と言われても、簡単にできたら誰も悩んでいません。結果が出ないのは、才能でも努力不足でもなく、「届ける方法」を知らないだけ です。

コロム は、ファンと一体になれるマイクロライブ空間アプリ。

  • 1ヶ月で50人規模のライブを完売
  • SNSフォロワー数が5,000人を突破
  • 副業から始めて、音楽だけで食べていけるようになったアーティストも

昇給を待つより、今の環境を変えるほうが早い。仕事があっても、地方に住んでいても、音楽を諦める必要はありません。

まずは、環境を変えることから。想像を超えるアーティスト生活を、コロムから始めてください。

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インディペンデントアーティスト編集部

「私たちは音楽を諦めない」というビジョンを掲げ、多様なジャンルのインディペンデントアーティストたちを紹介する オウンドメディアを運営しています。新たな才能を発掘し、アーティストの創造性を全面的に支援することで、 音楽の新しい形を創り出しています。マイクロライブ空間アプリ「コロム」運営。