静岡のフルーティストが見つけた“自分のファン”|オンラインライブで続ける地方の音楽活動
2026/06/25(更新 2026/10/01)
静岡で活動するflutistともこさんは、「呼ばれて演奏する」仕事はあっても「自分の名前で人を集める」活動をしてこなかったと振り返ります。その状態から、オンラインライブで自分のファンを作る側へ移りました。
最も苦労したのは演奏ではなく集客でした。告知のDMに強い抵抗があったものの、2〜3か月続けるうちに慣れていったそうです。
武蔵野音楽大学卒の演奏家であり、音楽講師として活動しながら、オンラインライブプラットフォーム「corom」で毎月ライブを開催しています。
この記事の結論
- ともこさんは3歳でピアノを始め、中学の吹奏楽部でフルートに出会いました。「フルートに憧れていたわけではなかった」と話します。
- 卒業後は人とのつながりから音楽教室の講師になり、結婚式やパーティー演奏も続けていました。音楽で食べていけない状態ではありませんでした。
- 転機はコロナ禍です。「場所ありき」だった活動の脆さを実感し、自分の名前で人を集める活動へ関心が向きました。
- 静岡ではライブハウスが多くなく、自分で客を集めて演奏会を開くのは難しいと感じていたそうです。
- オンラインライブは自宅からコンサート形式で開けて、事前チケット制のため「聴きたいと思って来てくれる感覚があった」と語ります。
- 最も苦労したのは集客でした。告知のDMへの抵抗も、2〜3か月続けるうちに慣れていったといいます。

「なんとなく始めたフルート」が、人生の仕事になった
ともこさんが音楽を始めたのは3歳の頃。 両親の勧めでピアノを始めたのがきっかけでした。
中学で吹奏楽部に入り、そこで初めてフルートに出会います。
「特別“フルートに憧れていた”わけではなかったんです」
音楽が好きだったから吹奏楽部へ入り、流れでフルートパートへ。 気づけば、そのまま音楽大学を目指していました。
ただ、本人いわく、いわゆる“エリート演奏家タイプ”ではなかったそう。
「コンクールで勝ちたいとか、絶対プロ演奏家になるとか、そういう感じでは全然なくて」
音大時代も、周囲のようにストイックに練習へ打ち込むタイプではなく、“楽しく音楽を続けてきた”感覚の方が近かったと言います。
それでも卒業後、ご縁から音楽教室の講師に。 就職活動を必死にしたわけではなく、人とのつながりの中で自然と「音楽の仕事」が続いていきました。

音楽の仕事はあった。でも、“自分のファン”はいなかった
フルート講師として活動しながら、結婚式やパーティー演奏など、演奏家としての仕事も続けていたともこさん。
音楽で食べていけないわけではない。 けれど、ある時ふと気づきます。
「私は“呼ばれて演奏する”ことはあっても、“自分の名前で人を集める”ことをしてこなかったなって」
そんな中で訪れたコロナ禍。 結婚式やパーティー演奏の仕事が減り、“場所ありき”だった音楽活動の脆さを実感しました。
そこで興味を持ったのがライブ配信。
そこで出会ったアーティスト・近田ゆうきさんの存在が、大きな転機になったといいます。近田さんの歩みは近田ゆうきさん♪【コロムアーティストインタビュー】でうかがっています。
「“あなたの音楽だから聴きたい”って言われる活動に憧れたんです」
近田さんがcoromへ移行したことをきっかけに、ともこさん自身もcoromでのオンラインライブを始めました。

地方の演奏家でも、“自分のライブ”ができる時代へ
地方での続け方は地方で音楽活動を続ける方法で扱っています。
静岡在住のともこさんにとって、地方での音楽活動には限界も感じていました。
「ライブハウスも多くないし、自分でお客さんを集めて演奏会を開くのって難しいんですよね」
ライブ配信とチケット制のオンラインライブの違いを、ともこさんは次のように話しています。
| 観点 | ライブ配信アプリ | チケット制のオンラインライブ |
|---|---|---|
| 必要な稼働 | 長時間配信や毎日の交流が必要 | 月1〜2回でも活動を積み重ねられる |
| 聴き手の姿勢 | 出入りが自由 | 「聴きたい」と思って来てくれる感覚がある |
| 講師業との両立 | 体力的に相当な負担 | 無理なく続けやすい |
その中でcoromは、自宅から“コンサート形式”でライブができる場所だったといいます。 チケットを売る方法は個人アーティストのライブチケット販売方法で扱っています。
しかも、事前チケット制。
「ちゃんと“聴きたい”と思って来てくれる感覚があったんです」
ライブ配信時代は、長時間配信や毎日の交流が必要でした。 講師業を続けながらでは、体力的にも相当な負担だったそう。
一方、coromでは月1〜2回でも活動を積み重ねられる。 無理なく続けやすかったと話します。

一番苦労したのは、「演奏」ではなく“集客”だった
集客の手順はオンラインライブの集客方法は?にまとめました。
オンラインライブを始めて、一番苦労したのは集客でした。 特に最初は、ライブ告知のDMに強い抵抗があったそう。
「DMって、迷惑なんじゃないかって怖かったんです」
それでも少しずつ続けていく中で、お客さんとのつながりが生まれていきました。
「2〜3ヶ月くらい続けると、だんだん慣れてきたんですよね」
返事が来ないこともある。 断られることもある。
それでも、“応援したい”と思ってくれる人が少しずつ増えていった。 そしてその経験は、演奏技術ではなく、“自分の音楽を届ける力”につながっていったといいます。

「応援される経験」が、自信をくれた
ともこさんは、もともと「自分に才能がある」と思うタイプではなかったと言います。 だからこそ、ファンがライブへ来てくれること、チケットを買ってくれることが、少しずつ自信になっていきました。
「前より、“ライブやります”って言えるようになりました」
現在は、coromで出会ったアーティストたちとリアルライブも開催。配信の始め方は配信ライブの始め方にまとめました。 フルートユニット「フルートキャンディーズ」としての活動も始まり、オンラインだけでなくリアルのつながりも広がっています。
朝ライブと夜ライブで内容を変えるなど、自分らしいライブスタイルも確立。
朝は雑談を交えながら、ファンとのコミュニケーションを大切に。 夜はテーマを決めた演奏会として。
“音楽を聴く時間”そのものが、誰かの日常の楽しみになるように。 そんな想いでライブを届けています。

「細くても、続けること」が音楽人生を変えていく
続け方の考え方は音楽を続ける方法で扱っています。
音大卒の演奏家でも、卒業後に音楽を辞めてしまう人は少なくありません。
生活、仕事、将来への不安。 現実の中で、音楽から離れてしまう人も多い。
そんな中、ともこさんはこう話します。
「細くてもいいから、続けることなんじゃないかなって思います」
大きな成功を急がなくてもいい。 誰かと比べなくてもいい。 “音楽をやめないこと”そのものが、未来につながっていく。
ともこさんが目指しているのは、“誰かの楽しみな予定”になること。
「ライブの予定があると、その日まで頑張れたりするじゃないですか」
毎月のオンラインライブを通して、日常の中に小さなワクワクを届けたい。 そんな想いで、今日も静岡からやさしいフルートの音を届け続けています。
よくある質問
ともこさんはどうしてフルートを始めたのですか?
3歳で両親の勧めでピアノを始め、中学で吹奏楽部に入ったときにフルートと出会いました。
「特別フルートに憧れていたわけではなかった」と話しています。音楽が好きで吹奏楽部に入り、流れでフルートパートになったそうです。
音大を出てすぐ演奏家になったのですか?
就職活動を必死にしたわけではなく、人とのつながりの中で音楽教室の講師になりました。
コンクールで勝ちたい、絶対にプロ演奏家になるという意識ではなく、楽しく音楽を続けてきた感覚に近いと振り返っています。
何がきっかけでオンラインライブを始めたのですか?
コロナ禍です。結婚式やパーティー演奏の仕事が減り、「場所ありき」だった音楽活動の脆さを実感したといいます。
あわせて「呼ばれて演奏することはあっても、自分の名前で人を集めることをしてこなかった」という気づきがありました。ライブ配信で出会ったアーティストの存在が転機になり、オンラインライブを始めています。
地方では音楽活動が難しいのですか?
静岡での活動では限界も感じていたそうです。「ライブハウスも多くないし、自分でお客さんを集めて演奏会を開くのって難しい」と話しています。
オンラインライブは自宅からコンサート形式で開けるため、その制約を越える選択になりました。
ライブ配信とオンラインライブは何が違いますか?
必要な稼働と聴き手の姿勢が違います。ライブ配信は長時間配信や毎日の交流が必要で、講師業と並行するには体力的に相当な負担だったといいます。
一方でチケット制のオンラインライブは月1〜2回でも活動を積み重ねられ、「ちゃんと聴きたいと思って来てくれる感覚があった」と語っています。
一番苦労したことは何ですか?
集客です。特に最初は、ライブ告知のDMに強い抵抗があったと話しています。
「DMって、迷惑なんじゃないかって怖かったんです」。
それでも2〜3か月続けるうちに慣れていき、応援したいと思ってくれる人が少しずつ増えていったそうです。その経験は演奏技術ではなく、自分の音楽を届ける力につながったといいます。
続けるうえで大切にしていることは何ですか?
「細くてもいいから、続けること」だと話しています。大きな成功を急がず、誰かと比べず、音楽をやめないこと自体が未来につながるという考え方です。
目指しているのは「誰かの楽しみな予定」になることだそうです。朝のライブは雑談を交えてファンとの交流を、夜はテーマを決めた演奏会として、内容を分けて届けています。
毎日配信をしても、お客さんは増えない。告知をしても、ライブの客席は空いたまま。新しい曲を作っても、誰にも届かない。
努力はしているのに、ほとんどの人が報われない。それが、多くのアーティストが直面している現実です。
「もっと集客を頑張れ」と言われても、簡単にできたら誰も悩んでいません。結果が出ないのは、才能でも努力不足でもなく、「届ける方法」を知らないだけ です。
コロム は、ファンと一体になれるマイクロライブ空間アプリ。
- 1ヶ月で50人規模のライブを完売
- SNSフォロワー数が5,000人を突破
- 副業から始めて、音楽だけで食べていけるようになったアーティストも
昇給を待つより、今の環境を変えるほうが早い。仕事があっても、地方に住んでいても、音楽を諦める必要はありません。
まずは、環境を変えることから。想像を超えるアーティスト生活を、コロムから始めてください。
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インディペンデントアーティスト編集部
「私たちは音楽を諦めない」というビジョンを掲げ、多様なジャンルのインディペンデントアーティストたちを紹介する オウンドメディアを運営しています。新たな才能を発掘し、アーティストの創造性を全面的に支援することで、 音楽の新しい形を創り出しています。マイクロライブ空間アプリ「コロム」運営。
