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音楽制作

EDMを個人で作る方法|初心者から始める制作の基礎と手順

「EDMを自分で作ってみたい。でも、どこから手をつければいいのかわからない」

そう感じている方は、決して少なくありません。EDMは派手で複雑に見えるジャンルですが、今は個人でも自宅で制作できる環境が整っています。

高価なスタジオも、専門的な音楽教育も、必ずしも必要ではありません。

そこで本記事では、EDMを個人で作るために必要な知識・ツール・制作の流れを、初心者の方にもわかりやすく解説します。本記事を最後まで読んでいただくことで、今日から制作をスタートするための具体的なイメージが持てるようになるでしょう。

この記事の結論

  • EDMは個人制作と相性のよいジャンルです。生楽器の録音やスタジオセッションが必須ではなく、パソコン1台とソフトウェアですべて完結します。
  • 必要なものは3つ。DAW、シンセサイザーのプラグイン、モニターヘッドホン(できればオーディオインターフェース)です。
  • DAWはどれを選ぶかより、1つを継続して使い込むことが重要になります。無料版や体験版から試してください。
  • 制作はビート→ベース→メロディとコード→アレンジ→ミキシングの順。まずは8小節のループを1つ完成させるのが目標です。
  • テンポは128BPM前後が一般的。フューチャーベースなら150〜160BPM、ダブステップなら140BPMが目安になります。
  • キックが鳴るタイミングでベースの音量を下げるサイドチェインが、EDMらしいうねりを作る定番の処理です。

EDMとは?個人制作との相性がいい理由

electronic music production (Photo: Anna Pou / Pexels)

EDMとは「Electronic Dance Music」の略で、電子音楽全般を指す幅広いジャンルです。ハウス、テクノ、ダブステップ、フューチャーベースなど、さまざまなサブジャンルが含まれます。

EDMが個人制作と相性がいい理由は、その制作プロセスにあります。バンドサウンドと違い、生楽器の録音やスタジオセッションが必須ではありません。

パソコン1台とソフトウェアがあれば、ドラム・ベース・シンセサイザー・ボーカルエフェクトまですべてを一人で完結させられます。

実際に世界的なEDMアーティストにも、自宅で一人から制作を始めた例が数多くあります。「個人でやっているから限界がある」という思い込みは、EDMというジャンルにおいては特に当てはまりません。

EDM制作に必要なもの

music studio equipment (Photo: cottonbro studio / Pexels)

DAW(デジタルオーディオワークステーション)

EDM制作の中心となるソフトウェアです。音の録音・編集・打ち込み・ミキシングをすべてDAW上で行います。

初心者におすすめのDAWをいくつか挙げます。

– FL Studio:EDM制作で世界的に最も使われているDAWの一つ。直感的なステップシーケンサーが特徴で、ビートメイキングに強みがあります – Ableton Live:ループベースの制作やライブパフォーマンスに強く、EDM・テクノ系アーティストに愛用者が多いです – GarageBand:Macユーザーなら無料で使えます。操作が簡単で入門用として最適です

どのDAWを選ぶかよりも、「1つを継続して使い込む」ことのほうが重要です。まずは無料版や体験版から試してみるとよいでしょう。

候補の比較は個人アーティスト向けDAW比較、FL Studio の始め方はFL Studioの始め方で扱っています。

プラグイン音源・シンセサイザー

EDMの特徴的なサウンドを作るには、シンセサイザープラグインが欠かせません。DAWには標準でシンセが付属していることがほとんどですが、より本格的なサウンドを目指す場合は追加のプラグインを導入するのもおすすめです。

– Serum(Xfer Records):EDM制作で業界標準と呼ばれるウェーブテーブルシンセ – Vital:Serumに近い機能を持ちながら、無料で使えるシンセ – Massive(Native Instruments):ダブステップやベースミュージックに強いシンセ

最初は無料のVitalだけでも音作りはできます。選び方の軸は、シンセサイザーの選び方にまとめました。

ツールを増やすより、一つのシンセの使い方を深く学ぶほうが上達は早いでしょう。

オーディオインターフェースとヘッドホン

パソコンのサウンドカードだけでは音質が不十分なことがあります。オーディオインターフェースを導入することで、より正確な音を確認しながら制作できます。

ヘッドホンはフラットな特性のモニターヘッドホンを選ぶのがおすすめです。機材の選び方は、オーディオインターフェイスの選び方で解説しています。

リスニング用のヘッドホンは低音が強調されていることが多く、ミキシング時に判断を誤りやすくなります。

EDM制作の基本的な流れ

producer headphones mixer (Photo: RDNE Stock project / Pexels)

ステップ1:リズムとビートを組む

EDMの土台はリズムです。キックドラム・スネア・ハイハットを組み合わせて、基本的なビートパターンを打ち込みます。

一般的なEDMのテンポは128BPM前後ですが、ジャンルによって異なります。フューチャーベースなら150〜160BPM、ダブステップなら140BPMが目安です。

まずは128BPMで始めてみるとよいでしょう。

ステップ2:ベースラインを作る

ビートの次はベースです。キックドラムとベースラインの動きを合わせることで、グルーヴ感が生まれます。

EDMのベースは「サイドチェインコンプレッション」という技術を使い、キックが鳴るタイミングでベースの音量が少し下がるよう設定するのが定番です。設定の手順は、サイドチェインの使い方で詳しく扱いました。

この処理を入れるだけで、EDMらしいうねりのある低音が得られます。

ステップ3:メロディとコード進行を加える

ベースとリズムができたら、シンセでメロディとコードを乗せていきます。EDMはシンプルなコード進行が多く、Am→F→C→Gのような4コードでも成立します。

メロディはまず1フレーズだけ作り、それを繰り返しながら変化をつけていく方法がとっつきやすいでしょう。最初から長い曲を作ろうとすると詰まりやすいため、8小節の「ループ」を一つ完成させることをまず目標にするとよいでしょう。

ステップ4:アレンジメントを組む

ループが完成したら、それを展開させてフル楽曲に仕上げます。EDMの一般的な構成は次のとおりです。

セクション 長さの目安 役割
イントロ 8〜16小節 曲の世界に入ってもらう
ビルドアップ 16〜32小節 徐々に盛り上げ、期待を作る
ドロップ 32〜64小節 最も激しいクライマックス
ブレイクダウン 16〜32小節 静かな展開で緩急をつける
アウトロ 8〜16小節 余韻を残して終える

この構成を参考に、自分の楽曲の展開を設計してみてください。

ステップ5:ミキシングとマスタリング

楽曲の各パーツが揃ったら、音量バランスの調整(ミキシング)と全体的な音圧・音質の仕上げ(マスタリング)を行います。

ミキシングは慣れるまで時間がかかりますが、「低音は一つの楽器に絞る」「各楽器の音域が重ならないようにする」という基本を意識するだけで、クリアなサウンドに近づきます。

マスタリングについては、初心者のうちはDAWに付属するマスタリングツールや、オンラインの自動マスタリングサービスを活用するのも一つの方法です。手順は音源マスタリングとは?、自動化の考え方はマスタリングAI活用ガイドで扱っています。

個人でEDMを作り続けるためのポイント

music producer workspace (Photo: RDNE Stock project / Pexels)

完璧主義を手放す

最初の1曲は、満足いく出来にならなくて当然です。プロのEDMアーティストも、初期の作品は「聴けたものではない」と語ることがよくあります。

大切なのは、完成させることです。完璧を目指して作りかけのままにしておくより、80点でも完成させて公開するほうが、次の制作につながるフィードバックが得られます。

リファレンス曲を活用する

好きなEDM楽曲を「リファレンス(参考曲)」として設定し、制作中の曲と聴き比べる習慣をつけましょう。選び方は、リファレンス曲の選び方にまとめました。

音圧・低音の量・高音の明るさなどを比較することで、自分の曲に何が足りないかが見えてきます。

コミュニティに参加する

個人制作には、孤独になりやすい側面もあります。SoundCloudやRedditのDTMコミュニティ、国内のDiscordサーバーなどに参加すると、フィードバックをもらいながら制作を続けやすくなるはずです。

仕事や育児で制作時間が限られていても、短い時間を積み上げていけば上達につながるはずです。地方在住でも、オンラインで繋がれる環境は今やいくらでもあります。

よくある質問

EDMは個人でも作れますか?

作れる環境が整っています。生楽器の録音やスタジオセッションが必須ではなく、パソコン1台とソフトウェアがあれば、ドラムからシンセ、ボーカルエフェクトまで一人で完結できます。

何を揃えればよいですか?

DAW、シンセサイザーのプラグイン、モニターヘッドホンの3つが出発点です。余裕があればオーディオインターフェースも加えましょう。

リスニング用のヘッドホンは低音が強調されていることが多く、ミキシング時に判断を誤りやすくなります。

DAWはどれを選べばよいですか?

FL Studio、Ableton Live、GarageBand が候補になります。FL Studio は直感的なステップシーケンサーが特徴で、Ableton Live はループベースの制作やライブパフォーマンスに強い作りです。

どれを選ぶかより、1つを継続して使い込むことのほうが重要になります。

テンポはどのくらいに設定しますか?

一般的なEDMは128BPM前後です。フューチャーベースなら150〜160BPM、ダブステップなら140BPMが目安になります。

迷ったら128BPMから始めてみてください。

制作の順番を教えてください。

リズムとビート→ベースライン→メロディとコード進行→アレンジメント→ミキシングとマスタリングの順です。

最初から長い曲を作ろうとすると詰まりやすいため、まず8小節のループを1つ完成させることを目標にしましょう。

EDMらしい低音はどう作りますか?

サイドチェインコンプレッションを使います。キックが鳴るタイミングでベースの音量が少し下がるよう設定する処理です。

これを入れるだけで、EDMらしいうねりのある低音が得られます。

1曲目がうまく作れません。

最初の1曲は満足いく出来にならなくて当然です。大切なのは完成させること。

完璧を目指して作りかけのままにしておくより、80点でも完成させて公開するほうが、次につながるフィードバックを得られます。

EDMを個人で作る方法のまとめ

EDMを個人で作るために必要なのは、高価な機材でも専門的な音楽教育でもありません。DAW1つと、制作を続ける習慣です。

本記事のポイントを整理します。

– DAWはFL Studio・Ableton Live・GarageBandから選んでまず1つ使い込む – シンセは無料のVitalから始めても十分 – ビート→ベース→メロディ→アレンジ→ミキシングの順で制作を進める – 完璧を目指さず、まず1曲完成させることを目標にする – コミュニティを活用して孤独な制作を続ける工夫をする

EDMの制作技術は、作れば作るほど磨かれていきます。今日から小さな一歩を踏み出してみてください。

毎日配信をしても、お客さんは増えない。告知をしても、ライブの客席は空いたまま。新しい曲を作っても、誰にも届かない。

努力はしているのに、ほとんどの人が報われない。それが、多くのアーティストが直面している現実です。

「もっと集客を頑張れ」と言われても、簡単にできたら誰も悩んでいません。結果が出ないのは、才能でも努力不足でもなく、「届ける方法」を知らないだけ です。

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インディペンデントアーティスト編集部

「私たちは音楽を諦めない」というビジョンを掲げ、多様なジャンルのインディペンデントアーティストたちを紹介する オウンドメディアを運営しています。新たな才能を発掘し、アーティストの創造性を全面的に支援することで、 音楽の新しい形を創り出しています。マイクロライブ空間アプリ「コロム」運営。