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音楽制作

Reaperの使い方を初心者向けに解説!導入から書き出しまでの手順

Reaperは動作が軽く、機能制限のない状態で一定期間試せるDAWです。買い切り型のため、活動が止まる時期があっても費用が続きません。

一方で、起動しただけでは何も鳴りません。音源がほとんど付属しないうえ、初期状態は英語表示で説明も少ないからです。

日本語化とオーディオデバイスの設定を先に済ませるのが、つまずかないための近道になります。この記事では、Reaperの特徴と費用、インストールと日本語化、オーディオ設定、録音、編集とミックス、書き出し、トラブルの切り分けまでまとめました。

この記事の結論

  • Reaperは動作が軽く、性能に余裕のないパソコンでも扱えます。買い切り型なので、活動が止まる時期に費用が続きません。
  • 起動しただけでは音が鳴りません。音源がほとんど付属しないため、無料の音源やプラグインを別途入れてください。
  • 最初にやるのは日本語化とオーディオデバイスの設定です。音が出ない原因の大半は、Deviceの選択にあります。
  • バッファサイズは128から256サンプルを出発点に。録音時は小さく、ミックス時は大きく使い分けましょう。
  • 編集は分割(Sキー)・移動・音量調整の3操作でほぼ足ります。
  • 書き出しは範囲と形式の確認から。配信にはWAV(24bitと44.1kHz)、共有にはMP3が一般的です。

Reaperとは?初心者に選ばれている理由

初心者に選ばれるReaperで音楽制作をするノートPCと机

Reaperは、Cockos社が開発しているDAWソフトです。作曲、録音、編集、ミックス、書き出しまでを1本で完結できます。

動作の軽さが、最も分かりやすい特徴です。インストーラーのサイズは数十メガバイト程度で、起動も高速です。

高性能なパソコンを買わなくても、手元の機材で始められる可能性があります。

トラック数や機能の制限がない点も、無料で試せるDAWでは珍しい部分です。体験期間中でも製品版と同じ機能を使え、書き出すところまで確かめられます。

カスタマイズの自由度が高いことも支持されている理由です。画面の見た目、ショートカットキー、作業の流れまで細かく変更できます。

自分に合わせて育てていける環境です。

一方で、初期状態では説明が少なく、独学の負担が大きいという弱点があります。付属の音源やループ素材もほとんど入っていないため、起動しただけでは何も鳴りません。

ここで挫折する人が多い部分です。

日本語の情報が他のDAWより少ない点も知っておきましょう。有志による解説記事や動画は増えていますが、公式の日本語ドキュメントは限られています。

それでも、機材の予算をかけられない方には有力な選択肢になります。

他のDAWとの比較も含めた全体像は、アーティストのDTMの始め方で扱っています。

ライセンスと費用の考え方

Reaperのライセンスと費用を電卓とノートで考える様子

DAWを選ぶうえで、費用は無視できない要素です。Reaperの仕組みは少し独特なので、先に整理しておきましょう。

Reaperは、機能制限のない状態で一定期間試用できる形式を取っています。試用期間を過ぎても起動はできますが、継続して使う場合はライセンスの購入が案内されます。

この方式は変更される可能性があるため、公式サイトの記載を確認してみてください。

ライセンスは、用途によって2種類に分かれています。個人利用や小規模な収益の範囲なら安価な方を選べる仕組みで、価格は数十ドル程度が目安です。

為替や改定で変わる可能性があります。

買い切り型という点が、大きな安心材料といえます。月額のサブスクリプションではないため、活動を休止した期間に費用が発生しません。

仕事や育児で制作が止まる時期があっても、負担が続かない形です。

追加費用がかかりやすいのは、プラグインと音源の部分です。Reaper本体には多数のエフェクトが付属していますが、ピアノやドラムといった音源はほとんど含まれていません。

とはいえ、無料で使える音源やプラグインは数多く公開されています。 まずは無料のものだけで1曲を完成させてみると、自分に本当に必要なものが見えてきます。

候補は無料VSTプラグインのおすすめにまとめました。

インストールと最初にやる日本語化

Reaperのインストールと日本語化のためにノートPCを操作する人

ここからは実際の手順に入ります。まずはソフトを入れて、画面を読める状態にしましょう。

インストーラーは公式サイトから入手します。 WindowsとmacOS、Linuxそれぞれの版が用意されているので、自分のパソコンに合うものを選んでください。

64ビット版なら、現在のパソコンでは問題なく動作します。

インストール自体は、画面の指示に従うだけで完了します。 保存先を変更する必要は基本的になく、数分で終わる作業です。

起動したら、最初に日本語化を行いましょう。 有志が公開している日本語のランゲージパックを導入すると、メニューの大部分が日本語表示になります。

ファイルは「ReaperLangPack」といった名称で配布されています。

適用は、上部メニューの「Options」から「Preferences」を開き、「General」にある言語の設定でパックを読み込むという流れです。読み込んだ後にReaperを再起動すると、表示が切り替わります。

日本語化しない選択もあります。 英語のまま使うと、海外の解説動画や公式のフォーラムを参照しやすくなるためです。

インストール直後は何も鳴らない状態ですが、これは正常です。次の章で、音を出すための設定を行います。

オーディオ設定とレイテンシーの調整

レイテンシー調整のためにオーディオインターフェースのつまみを触る様子

Reaperを起動しても音が出ない、あるいは録音した音が遅れて聞こえる。初心者が最初にぶつかるのは、ほぼこの部分です。

設定画面の「Audio」から「Device」を開き、使用するオーディオデバイスを指定します。 オーディオインターフェースがあればその製品名を、なければパソコン内蔵の出力を選びます。

Windowsでは、オーディオシステムの方式を選ぶ項目も重要です。オーディオインターフェースに「ASIO」の専用ドライバが付属しているなら、それを選ぶと遅延が小さくなります。

専用ドライバがない機材なら、「WASAPI」を試してみてください。

macOSでは「Core Audio」がそのまま使えるため、この項目で迷うことはほとんどありません。

レイテンシーとは、音を入力してから聞こえるまでの遅れを指します。この値が大きいと、ギターを弾いた音が遅れて返ってくるように感じ、演奏に集中できません。

バッファサイズを小さくすると、遅延が減ります。 ただし小さくしすぎると、パソコンの処理が追いつかずノイズが混じります。

128から256サンプル程度を出発点にして、ノイズが出たら大きくする形で調整してみてください。

録音時とミックス時で、設定を使い分ける方法も有効です。録音するときは小さめのバッファで遅延を抑え、プラグインを多く使うミックス時には大きくして安定性を優先します。

サンプルレートは44.1kHzか48kHzで、まず問題ありません。 高い値にするほど負荷が増えます。

新規プロジェクトから録音までの手順

新規プロジェクトから録音までを進める自宅スタジオのマイク

設定が終わったら、実際に音を録ってみましょう。1曲を完成させる流れを体で覚えるほうが、機能を個別に学ぶより早く身につきます。

まず、新規プロジェクトを作成して保存します。 最初に名前を付けないと保存先が定まりません。

曲名のフォルダを作り、その中に保存する運用にすると管理が楽になります。

次に、テンポと拍子を決めます。 画面下部のテンポ表示をクリックすると変更できます。

後から変えられますが、録音前に決めておくほうが編集の手間は小さく済むはずです。

トラックを作るには、トラック表示エリアの空白部分をダブルクリックします。 名前の欄をダブルクリックすれば、「ギター」「ボーカル」といった名称を付けられます。

録音する前に、入力の設定を済ませてください。 トラックの録音ボタン付近の入力項目から、オーディオインターフェースのどの端子で音を受け取るかを選んでください。

マイクを挿した端子と一致していないと、音が入りません。

録音待機ボタンを押し、メーターが振れることを確認します。 反応がなければ、入力の選択かケーブルの接続に問題があります。

入力レベルは、一番大きい音でもメーターが振り切らない程度に抑えます。 歪んでしまった音は後から直せません。

少し余裕を持たせた音量で録っておくほうが安全です。

歌入れそのもののコツはボーカル録音のコツで解説しています。

編集とミックスの基本操作

Reaperの編集とミックスでフェーダーを動かすミキシングコンソール

録音した素材を整えていきます。Reaperには膨大な機能がありますが、最初に覚えるのは数えるほどです。

波形の分割は、カーソルを置いてSキーを押すだけで行えます。不要な部分を切る、良いテイクをつなぐといった編集の中心になる操作です。

分割した波形は、ドラッグで移動できます。 端をドラッグすれば長さを調整でき、上端をドラッグすると音量が変わります。

この3つの操作だけで、基本的な編集はほぼ足りるはずです。

波形の左上と右上の角をドラッグすると、フェードを作れます。 切った箇所で「プツッ」というノイズが出る場合、ごく短いフェードで解消することが多いです。

ミックスでは、まず音量バランスを整えます。 ミキサー画面は表示メニューから開けます。

歌が埋もれない状態を作ることを最優先にしましょう。

ミックス全体の手順は音楽制作のミックスとは?をご覧ください。

エフェクトは、トラックの「FX」ボタンから追加します。 Reaperには「ReaEQ」「ReaComp」といった標準プラグインが付属しており、これだけでも実用的なミックスができます。

最初に触れるべきは、イコライザーとコンプレッサーの2つです。イコライザーで不要な低音を削り、コンプレッサーで音量差をならす。

この2工程だけで、聴きやすさが大きく変わります。

それぞれの基本はEQミックスの基本とコンプレッサーの使い方が詳しいです。

プラグインを増やしすぎないことも大切です。数が多いほど、音の変化の切り分けが難しくなります。

書き出しの設定と手順

書き出し設定を確認しながらヘッドホンでノートPCの画面を見る様子

曲が完成したら、音源ファイルとして出力します。配信サービスへの登録や、デモの送付に使う工程です。

書き出しは、ファイルメニューの「Render」から行います。 設定項目が多く見えますが、確認すべき箇所は限られています。

最初に確認するのは、書き出す範囲です。「Entire project」なら曲全体、「Time selection」なら選択範囲だけが出力されます。

設定を誤ると、途中で切れたファイルができあがります。

ファイル形式は、用途によって選び分けます。 配信サービスへの登録やマスタリングの依頼にはWAV、SNSへの投稿や関係者への共有にはMP3が一般的です。

両方を書き出しておくと後から困りません。

WAVの設定は、24bitと44.1kHzを基本にしておけば多くの用途に対応できます。配信サービスによって推奨形式が異なるため、登録先の要件を確認しておきましょう。

送り先の選び方は配信代行サービス徹底比較にまとめてあります。

曲の最後が切れないよう、末尾に余裕を持たせます。 リバーブの余韻が残った状態で範囲を切ると、不自然に途切れた音源になります。

数秒の余白を含めておくと安心です。

書き出したファイルは、必ず別の環境で聴き返してください。 スマートフォンのスピーカー、イヤホン、車のオーディオ。

制作環境だけで判断すると、低音の過剰や歌の小ささを見落とします。

初心者がつまずきやすい場面と対処法

Reaperの操作でつまずき自宅スタジオで悩む音楽家

最後に、よくある問題と確認の順番をまとめます。原因を切り分ける手順を知っておくと、行き詰まる時間を短くできます。

症状 最初に見る場所 対処
音がまったく出ない 設定画面のAudio → Device 出力先の選択と、パソコン側の音量を確認
録音できない トラックの入力設定と録音待機ボタン 待機ボタンを点灯させ、メーターの振れを確認
音が途切れる・ノイズが混じる バッファサイズ 値を大きくする。改善しなければプラグインを一時的に無効化
打ち込みの音が鳴らない 音源プラグイン Reaperに音源はほぼ付属しない。別途インストールして追加
プラグインが一覧に出ない 設定画面のプラグイン項目 保存フォルダを追加して再スキャン

「音がまったく出ない」場合、確認するのはオーディオデバイスの設定です。 設定画面のDeviceで正しい出力先が選ばれているか、パソコン側の音量が下がっていないかを順に見ていきます。

「録音できない」ときは、トラックの入力設定と録音待機ボタンを確認します。 待機ボタンが点灯していないトラックには録音されません。

メーターが振れているかどうかで、入力まで届いているかを判断できます。

「音が途切れる、ノイズが混じる」場合は、バッファサイズを大きくしてみましょう。 それでも改善しないときは、プラグインを一時的に無効にして原因を探ります。

「打ち込みの音が鳴らない」ときは、音源プラグインが読み込まれているかを確認します。 Reaperには音源がほとんど付属していないため、別途インストールした音源を追加しなければなりません。

「プラグインが一覧に出てこない」場合、保存フォルダが登録されていない可能性があります。 設定画面のプラグイン項目でフォルダを追加し、再スキャンを実行してみてください。

分からない機能に出会ったら、まず放置するという判断も有効です。すべてを理解してから作り始めようとすると、いつまでも曲が完成しません。

よくある質問

Reaperは無料で使えますか?

機能制限のない状態で一定期間試用できます。試用期間を過ぎても起動はできますが、継続して使う場合はライセンスの購入が案内されます。

この方式は変更される可能性があるため、公式サイトの記載を確認してください。

起動しても音が鳴らないのはなぜですか?

Reaperには音源やループ素材がほとんど付属していないためです。打ち込みで音を出すには、別途インストールした音源プラグインをトラックへ追加します。

録音や再生の音そのものが出ない場合は、設定画面のAudio → Deviceで出力先が正しく選ばれているかを確認してください。

日本語化はどうやりますか?

有志が公開しているランゲージパックを導入します。上部メニューのOptionsからPreferencesを開き、Generalの言語設定でパックを読み込み、Reaperを再起動してください。

英語のまま使うと海外の解説動画やフォーラムを参照しやすくなるため、あえて日本語化しない選択もあります。

録音した音が遅れて聞こえるのはなぜですか?

レイテンシーが大きい状態だからです。設定画面のバッファサイズを小さくすると遅延は減りますが、小さくしすぎるとノイズが混じります。

128から256サンプル程度を出発点に、ノイズが出たら大きくする形で調整しましょう。Windowsで専用のASIOドライバがある機材なら、それを選ぶと遅延は小さくなります。

編集で最初に覚える操作は何ですか?

分割、移動、音量調整の3つです。カーソルを置いてSキーを押すと波形が分割され、ドラッグで移動、端のドラッグで長さ、上端のドラッグで音量が変わります。

切った箇所でプツッというノイズが出るときは、波形の左右の角をドラッグしてごく短いフェードを作ってください。

ミックスは何から手をつければよいですか?

音量バランスからです。歌が埋もれない状態を作ることを最優先にしてください。

次に触るのはイコライザーとコンプレッサーの2つ。標準のReaEQで不要な低音を削り、ReaCompで音量差をならすだけでも聴きやすさが変わります。

書き出しで気をつけることは何ですか?

範囲と形式、そして末尾の余白です。Entire projectなら曲全体、Time selectionなら選択範囲だけが出力されます。

リバーブの余韻が残った状態で範囲を切ると途切れた音源になるため、数秒の余白を含めてください。配信にはWAV、共有にはMP3と両方書き出しておくと後から困りません。

Reaperの使い方まとめ

Reaperを使って部屋でギターとノートPCに向かうソングライター

Reaperの使い方について、初心者が押さえておきたいポイントを整理します。

  • 動作が軽く、性能に余裕のないパソコンでも扱いやすいDAW
  • 買い切り型のため、活動が止まる時期があっても費用が続かない
  • 本体に音源はほとんど付属せず、無料の音源やプラグインで補える
  • 起動したらまず日本語化を行うと、独学の負担が下がる
  • 音が出ない原因の多くは、オーディオデバイスの設定にある
  • バッファサイズは録音時に小さく、ミックス時に大きく使い分ける
  • 録音前にテンポと拍子を決め、入力レベルはメーターが振り切らない範囲に抑える
  • 編集は分割、移動、音量調整の3操作でほぼ足りる
  • ミックスはイコライザーとコンプレッサーの2つから始める
  • 書き出しは範囲と形式を確認し、別の環境で必ず聴き返す

まずは短い1曲を、録音から書き出しまで通してみてください。8小節のスケッチでも構いません。

機能を個別に覚えるより、一周してしまうほうがはるかに早く身につきます。

毎日配信をしても、お客さんは増えない。告知をしても、ライブの客席は空いたまま。新しい曲を作っても、誰にも届かない。

努力はしているのに、ほとんどの人が報われない。それが、多くのアーティストが直面している現実です。

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インディペンデントアーティスト編集部

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