デモ音源の作り方を解説!オーディションに受かるデモ音源とは?
2024/02/18(更新 2026/10/01)
デモ音源づくりは、作曲・録音・調整の3工程に分かれます。作曲はキーとテンポを決めるところから9ステップ、録音はスマホ、MTR、DAW、スタジオの4通りから目的に合うものを選びます。
オーディション向けでは、ノイズを減らす、リバーブをかけすぎない、録音音量を適切にする、曲ごとの音量差をなくす、自信のある曲を1曲目に置く、の5点が効きます。
この記事では、作曲の9ステップ、録音方法の4つの選択肢、オーディションに受かるためのポイントを順にまとめました。
この記事の結論
- 作曲はキーを決めるところから。キーは曲の雰囲気と歌いやすさを左右するため、ボーカルの音域を把握したうえで決めます。
- 構成を決めると曲全体の流れが見えてきます。「サビを頭にもってくる」「ギターソロを入れる」など、表現したいことを構成に反映させるとオリジナリティが出ます。
- 録音方法は4つ。手軽さならスマホやICレコーダー、パートごとに録り直すならMTR、クオリティにこだわるならDAW、本番同等ならレコーディングスタジオです。
- デモ音源にノイズが多いと、楽曲の魅力が伝わらないどころか、音源自体を聴いてもらえない可能性もあります。
- リバーブはかけすぎると音がぼやけます。録音音量は、小さすぎると聞こえず、大きすぎると音が割れます。
- 自信のある曲を1曲目に。審査員は大量の音源を聴くため、一曲目で惹かれなければ以降が聴かれない可能性があります。
バンドでのデモ音源(デモテープ)の作り方【作曲編】

まずは「作曲の方法」から解説します。
作曲方法はアーティストによっても異なり、正解はありません。
しかし、ここで紹介する手順は広く使われているものなので、作曲が初めてなら、まずはこの9ステップに沿って作ってみることをおすすめします。
ステップ1:キーを決める
デモ音源を作るために、まずは曲のキーを決めましょう。キーは曲の雰囲気や歌いやすさに大きく影響するからです。
キーを決めるうえで大切なのが「ヴォーカルの音域を把握しておく」こと。どれだけ曲にマッチしたキーでも、ヴォーカルが歌えなければ意味がありません。
自身のバンドのヴォーカルが出せる音域を把握したうえで、バンドのサウンドに合ったキーに決定してください。
ステップ2:テンポを決める
キーが決まったら、続いてテンポを決めます。
テンポは、曲のイメージをより具体化する重要な要素です。実際に歌いながら曲の流れを確認し、イメージに合ったテンポを探しましょう。
テンポが決まったらメトロノームやドラムマシンを使って、具体的なBPMを確認しておいてください。
ステップ3:構成を決める
構成を決めることで、曲全体の流れが見えてきます。イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、間奏、アウトロなど、各パートの構成を決定しましょう。
また「最初から盛り上げたいのでサビを頭にもってくる」「ギターを目立たせたいからソロを入れる」など、表現したいことやバンドの特色を活かして構成を考えると、よりオリジナリティのある曲になります。構成の型は曲構成のABABパターンとは、尺の目安は曲の長さの目安は何分?で扱っています。
またアイデアが浮かばなかったり、いつも同じような構成になったりしてしまう場合は、他の楽曲を参考にするのも一つの方法です。
ステップ4:ガイドメロディを入れる
ガイドメロディは、後で入れるメロディの基礎になるものです。ガイドメロディを入れることで、曲の骨組みができあがります。
このメロディはあとでアレンジを加えるため、凝りすぎず、シンプルなものにしておきましょう。
音色は鼻歌やピアノを使用するのが一般的です。
ステップ5:メロディにコードをつける
メロディが決まったら、それに合わせてコード進行をつけます。
同じメロディでも、コードが変われば雰囲気も大きく変わるので、メロディとの相性を考えながら選びましょう。
なかにはメロディよりコードを先に考える場合もあります。コードを付け替えて印象を変える方法はリハーモナイズのやり方にまとめました。
どちらが正解というわけではなく、人によって違うので、自分の得意な方やそのとき先に思い付いたものから考えましょう。
ステップ6:リズムを入れる
コードとメロディができたら、リズムを入れます。リズムを入れると、曲に動きとグルーヴが加わり、一気に曲の完成系が見えてくるでしょう。
リズムの中心となるのは「ドラム」と「ベース」。そのなかでも「8ビート」や「16ビート」など、ある程度パターンが決まっているドラムから考えるのがおすすめです。
ドラムパターンが決定したら、それに合うようにベースを加えます。
曲のテンポや雰囲気に合わせて色々なパターンを試しながら、ぴったりなものを見つけてください。
ステップ7:仮歌を入れる
仮歌を入れ、ガイドメロディと置き換えましょう。仮歌とは、本番のレコーディングの前に仮で入れる歌声のことで、メロディや歌詞が曲にフィットしているかを確認するために入れます。
そのためこのステップでは、表現したい感情やメッセージをイメージすることが大切です。
ガイドメロディを仮歌に置き換えたら、改めてメロディや歌詞が曲とマッチしているか確認してください。
ステップ8:テンポを見直す
曲の全体像が見えてきたら、もう一度テンポを見直します。全てのパートが揃った状態で、曲の流れや表現したいイメージが出せているかを確認し、必要に応じて調整を行いましょう。
このとき「Aメロだけ」や「サビだけ」のように特定のセクションだけを聞くとイメージしにくいので、曲全体を通して聞くようにしてください。
ステップ9:バンドでアレンジを考える
最後のステップでは、バンドメンバー全員でアレンジを考えます。曲全体についてや各パートの細かいニュアンスについて話し合い、調整していきましょう。
特に各パートの細かいアレンジについては、そのパートの演奏者に任せるのがおすすめです。
バンドでのデモ音源(デモテープ)の作り方【録音編】

曲が完成したら、今度は「録音」をしましょう。
録音方法にはさまざまなものがあり、それぞれ手軽さや費用などメリット・デメリットがあるので、自分たちに合ったものを選んでください。
| 録音方法 | 手軽さ | 編集のしやすさ | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| スマホ・ICレコーダー | ボタンひとつ。持ち運びも簡単 | 1トラックのみで編集は難しい | アイデアのスケッチ |
| MTR(マルチトラックレコーダー) | 操作は比較的簡単 | 各楽器を別々に録り、特定パートだけ録り直せる | デモ音源づくり全般 |
| DAW | PC・オーディオインターフェースなど機器が必要 | エフェクトや細かい調整まで可能 | クオリティにこだわる場合 |
| レコーディングスタジオ | 予約と費用が必要 | プロのエンジニアがサポート | 本番同等の品質が要るとき |
宅録の環境づくりは宅録環境の作り方、歌の録り方はボーカル録音のコツで扱っています。
1.スマホやICレコーダーを使う
もっとも手軽なのは、スマホやICレコーダーを使用する録音方法です。ボタンひとつで録音を始められますし、持ち運びも簡単なため、アイデアのスケッチとしても役立ちます。
しかし手軽さに優れている反面、音質は他の録音方法より悪いため、より完成度の高いデモ音源を作りたい場合は他の方法がおすすめです。
2.MTR(マルチトラックレコーダー)を使う
MTRとは、複数のトラックに分けて録音できるレコーダーです。
スマホのボイスメモやICレコーダーが一つのトラックしか録音できないのに対し、MTRは複数のトラックに分けて録音できるため、各楽器を別々に録音し、後で特定のパートだけ録り直したり編集したりできます。
使用方法も比較的簡単ですので、デモ音源作りにはぴったりの機器です。
3.DAWを使う
DAWは、MTRよりもさらに高度なレコーディング・編集ができる方法です。
エフェクトをかけたり、より細かい調整をしたりできるので、クオリティにこだわるならDAWを使用しましょう。
クオリティが高い半面、操作が難しいことやレコーディングするためにPC、オーディオインターフェースなど複数の機器が必要で、手間がかかるといったデメリットがあります。
そのためデモ音源はICレコーダーやMTRを使用し、本番のレコーディングでDAWを使うアーティストも少なくありません。
4.スタジオでレコーディングする
本番のレコーディングと同じレベルのクオリティでデモ音源を作りたい場合、プロのレコーディングスタジオでの録音がおすすめです。
プロのエンジニアによるサポートを受けながら、高品質な機材と優れた環境で録音を行うことができます。
しかし、その分費用が高いため、アマチュアのアーティストならデモ音源をスタジオでレコーディングすることはあまりありません。
オーディションに受かるデモ音源(デモテープ)のポイント

ここからは「オーディションに受かるためのデモ音源のポイント」を解説します。
同じ楽曲でも、ポイントを意識して調整するだけで音源のクオリティが上がり、オーディションに受かる可能性が上がります。
ノイズが多いのはNG!
デモ音源にノイズが多いと、楽曲の魅力が伝わりにくくなります。あまりにもノイズが多いとそもそも音源を聞いてもらえない可能性も。
スマホなどで録音する場合でも置き場所に気を付けるなど工夫し、できる限りクリアで聴きやすい音質を心がけましょう。入ってしまった音の手当てはノイズ除去の方法にまとめました。
リバーブをかけすぎない
初心者にありがちなミスが「リバーブを極端にかける」ことです。リバーブは音に広がりを与える効果がありますが、かけすぎると音がぼやけてしまいます。
適切な量を心がけ、曲の雰囲気に合わせて調整しましょう。
録音音量を適切にする
録音の音量は小さすぎても大きすぎても良くありません。
小さすぎると環境によっては曲が聞こえませんし、大きすぎると音が割れたり聴き手に不快感を与えたりしてしまいます。
普段自分が聞いてる曲の音量などを参考に、適切な音量で録音しましょう。
曲ごとの音量のバラつきをなくす
デモ音源内に複数の曲が入っている場合、曲ごとの音量にバラつきがあると、曲が変わるたびに聴き手が調整しなければならず不親切です。
音量調整だけならPCやスマホのアプリでも簡単にできるので、音量が一定になるように調整しましょう。曲単位のバランスの取り方は音量バランスはミックスの土台で解説しています。
自信のある曲を1曲目に持ってくる
デモ音源を聴く側は、最初の曲でバンドの印象を強く受けます。またオーディションの審査員は大量の音源を聞かなければいけないため、一曲目で惹かれなければ以降の曲は聞いてもらえない可能性も少なくありません。
そのためもっとも自信があり、バンドの特徴がよく出ている曲を1曲目にもってくるのがおすすめです。
よくある質問
デモ音源はどんな手順で作りますか?
作曲、録音、調整の3工程です。作曲はキーを決める、テンポを決める、構成を決める、ガイドメロディを入れる、コードをつける、リズムを入れる、仮歌を入れる、テンポを見直す、バンドでアレンジを考えるという9ステップで進みます。
録音方法を選んだあと、ノイズや音量を調整して仕上げます。
キーはどう決めればよいですか?
ボーカルの音域を把握したうえで決めます。どれだけ曲にマッチしたキーでも、ボーカルが歌えなければ意味がありません。
自分のバンドのボーカルが出せる音域を確認し、バンドのサウンドに合うキーを選んでください。
ガイドメロディと仮歌の違いは何ですか?
ガイドメロディは、後で入れるメロディの基礎になる骨組みです。あとでアレンジを加えるため、凝りすぎずシンプルにしておきます。
音色は鼻歌やピアノが一般的です。
仮歌は、本番のレコーディング前に仮で入れる歌声で、メロディや歌詞が曲にフィットしているかを確認するために入れます。ガイドメロディを仮歌に置き換えたら、改めてマッチしているかを確認してください。
デモ音源はどの方法で録音すべきですか?
選択肢は4つです。もっとも手軽なのはスマホやICレコーダーですが、音質は他の方法より劣ります。
MTRは複数トラックに分けて録音でき、後から特定のパートだけ録り直せるためデモ音源づくりに向きます。DAWはエフェクトや細かい調整までできる反面、PCやオーディオインターフェースが必要で手間もかかります。
本番同等の品質が要る場合はレコーディングスタジオですが、費用は高めです。
デモ音源でノイズはどのくらい許容されますか?
ノイズが多いと楽曲の魅力が伝わりにくくなり、あまりに多いと音源自体を聴いてもらえない可能性もあります。
スマホで録音する場合でも置き場所に気を付けるなど工夫し、できる限りクリアで聴きやすい音質を心がけてください。
リバーブはどのくらいかけますか?
初心者にありがちなミスが、リバーブを極端にかけることです。リバーブは音に広がりを与える効果がありますが、かけすぎると音がぼやけます。
適切な量を心がけ、曲の雰囲気に合わせて調整してください。
録音の音量はどう決めますか?
小さすぎても大きすぎてもよくありません。小さすぎると環境によっては曲が聞こえず、大きすぎると音が割れたり聴き手に不快感を与えたりします。
普段自分が聞いている曲の音量を参考に調整してください。複数曲を入れる場合は、曲ごとの音量にバラつきがあると聴き手が都度調整することになるため、一定にそろえます。
曲順はどう決めればよいですか?
もっとも自信があり、バンドの特徴がよく出ている曲を1曲目に置きます。聴く側は最初の曲でバンドの印象を強く受けるためです。
オーディションの審査員は大量の音源を聞くため、一曲目で惹かれなければ以降の曲は聞いてもらえない可能性もあります。
デモ音源(デモテープ)の作り方を知り、オーディションに挑戦しよう

デモ音源の作成には「作曲」「録音」「調整」といった、さまざまな工程があります。
慣れないうちは時間がかかり大変ですが、一つ一つの工程を丁寧にこなすことが音源のクオリティを上げるためには大切です。
本記事を参考に、納得できるデモ音源を作り、ぜひオーディションに挑戦してみてください。
毎日配信をしても、お客さんは増えない。告知をしても、ライブの客席は空いたまま。新しい曲を作っても、誰にも届かない。
努力はしているのに、ほとんどの人が報われない。それが、多くのアーティストが直面している現実です。
「もっと集客を頑張れ」と言われても、簡単にできたら誰も悩んでいません。結果が出ないのは、才能でも努力不足でもなく、「届ける方法」を知らないだけ です。
コロム は、ファンと一体になれるマイクロライブ空間アプリ。
- 1ヶ月で50人規模のライブを完売
- SNSフォロワー数が5,000人を突破
- 副業から始めて、音楽だけで食べていけるようになったアーティストも
昇給を待つより、今の環境を変えるほうが早い。仕事があっても、地方に住んでいても、音楽を諦める必要はありません。
まずは、環境を変えることから。想像を超えるアーティスト生活を、コロムから始めてください。
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インディペンデントアーティスト編集部
「私たちは音楽を諦めない」というビジョンを掲げ、多様なジャンルのインディペンデントアーティストたちを紹介する オウンドメディアを運営しています。新たな才能を発掘し、アーティストの創造性を全面的に支援することで、 音楽の新しい形を創り出しています。マイクロライブ空間アプリ「コロム」運営。