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仕事

音楽プロデューサーになるには?必要な資格や具体的な行動について解説

音楽プロデューサーに資格は要りません。未経験からいきなりなる道も、ほぼありません。

実際の入口は2つです。音楽関係の会社に就職してアシスタントから上がるか、アーティストとして活動してから転身するかです。

この記事では、仕事の中身と3つの種類、2つの入口、今日から取れる4つの行動、求められる5つの能力をまとめました。

この記事の結論

  • 音楽プロデューサーに必須の資格や学歴はありません。評価されるのは実績とつながりです。
  • 仕事は楽曲制作の指揮だけではありません。ブランディングの方向性、スタジオや撮影の手配、マーケティング、予算とスケジュールの管理まで含みます。
  • 種類は3つです。音源制作を指揮するサウンドプロデューサー、アーティストを発掘・育成するA&Rプロデューサー、全体を管理するエグゼクティブプロデューサー。
  • 入口は2つです。音楽関係の会社でアシスタントディレクターや製作スタッフを経験してから転身するか、アーティストとして知名度を得てから転身する道です。
  • 平均年収は300〜400万円程度とされ、実績によって数千万円以上まで開きます。企業勤務は安定、フリーランスは自由と不安定の両方を抱えます。

音楽プロデューサーとはどんな仕事?

ミキサー卓に向かうプロデューサー

音楽プロデューサーの仕事は多岐にわたります。ここでは仕事内容、種類、活動スタイルの3つを順に見ていきましょう。

仕事内容

音楽プロデューサーの仕事は、楽曲の制作やマーケティング、スケジュールや予算の管理など、アーティストの活動を総合的にサポートすることです。

具体的にはアーティストのブランディングの方向性を決めたり、楽曲やアレンジャー、スタジオの手配をしたり、CDジャケットやミュージックビデオの撮影を手配したりします。

また、楽曲が売れるようマーケティング施策を考え、必要であれば取材やライブの企画などを行うことも、音楽プロデューサーの仕事です。

音楽プロデューサーの平均年収は300~400万円程度とされており、経験や実績により大きく異なります。特に売れっ子プロデューサーになると、数千万円以上を稼ぐことも可能です。

種類

音楽プロデューサーは、基本的に3種類に分けられます。得意分野と業務内容が変わるので、違いを押さえておきましょう。

種類 担当する範囲 特に求められるもの
サウンドプロデューサー 楽曲の方向性決め、レコーディング、アレンジ、ミックス・マスタリング 音楽への深い理解とサウンドデザインの知識
A&Rプロデューサー アーティストの発掘・育成、方向性の考案、楽曲選定、イベントの企画・宣伝 コミュニケーション能力とマネジメント能力
エグゼクティブプロデューサー 企画の立案、予算管理、担当スタッフの選定、楽曲の最終チェック 全体を見る判断力。プロダクション代表が務めることもある

サウンドプロデューサー

サウンドプロデューサーは、音源制作の指揮を執る役割です。

楽曲の方向性決めから、レコーディング、アレンジ、ミックス・マスタリングまで、楽曲制作にかかわる業務を総合的に指揮します。

サウンドデザインやレコーディングのノウハウなど、音楽に対する深い理解と知識が必要です。

A&Rプロデューサー

A&Rプロデューサーは「アーティスト・アンド・レパートリー」の略であり、アーティストの発掘や育成、プロデュースを担当します。

新人アーティストや、アーティストの方向性の考案、楽曲選定、イベントの企画・宣伝などが主な仕事です。

アーティストと長期的に深くかかわるため、コミュニケーション能力やマネジメント能力が求められます。

エグゼクティブプロデューサー

エグゼクティブプロデューサーは、アーティストの活動に関わるさまざまな業務を、総合的に管理する仕事です。

具体的には、企画の立案や予算管理、担当スタッフの選定、楽曲の最終チェックなどを行います。

重要度が高く、また幅広い業務を担当するため、音楽・芸能プロダクションの代表がエグゼクティブプロデューサーを務める場合もあります。

活動スタイル

音楽プロデューサーの活動スタイルはさまざまです。レコード会社や芸能プロダクション、出版会社などの企業に勤める場合もあれば、フリーランスとして活動することもあります。

企業に勤める場合、安定した収入が得られる一方で、会社の方針に従う必要があります。またアーティストの都合や業務内容によって就業時間が不規則になりやすく、会社員とは違う働き方です。

フリーランスとして働く場合は、働き方や関わるアーティストを自由に選べる反面、収入は不安定になりやすいです。

音楽プロデューサーになるには?一般的な2つの方法

階段を上がる人のシルエット

音楽プロデューサーになるには、さまざまな方法があります。ここでは、そのなかでも特に一般的な2つの方法について詳しく解説するので、参考にしてください。

音楽関係の会社に就職してから転職する

入口としてまず挙がるのが、音楽関係の会社に就職してから音楽プロデューサーになる方法です。プロデューサーとして活動するためには、高度なスキルや経験が求められるため、未経験からいきなり音楽プロデューサーになるのは簡単ではありません。

そこで、まずは何かしら音楽に関係する会社に就職し、アシスタントディレクターや製作スタッフなどの業務を経験すると、プロデューサーに転身しやすくなります。

音楽関係の会社には「レコード会社」「音楽レーベル」「音楽出版社」「芸能プロダクション」など、さまざまなものがあるので、自身に合った会社を選びましょう。

アーティストから転身する

もう一つの一般的な道は、アーティストとして活動した後に、音楽プロデューサーへ転身する方法です。自身のアーティスト活動を継続しながら、並行してプロデューサー業を行うケースと、アーティスト活動をやめて専業プロデューサーとして活動する2つのケースが考えられます。

アーティストからプロデューサーに転身するメリットは、アーティストとしての経験をプロデューサー業に活かせる点です。音楽制作やライブ運営の現場感覚を知っているので、実践的なプロデューサーになれます。

またアーティストとしての知名度を活かせば、プロデューサーとしても早く足場を作れます。

ただしアーティストから転身する道は、まず演者として知名度を得る必要があるため、一から活動を始める人にはハードルが高くなります。

音楽プロデューサーになるための具体的な行動

スタジオの機材とモニター

入口が分かっても、具体的にどう動けばよいかは別の問題です。

そこでここからは、音楽プロデューサーを目指す際に取るべき具体的な行動を、4つ紹介します。

スキル・センスを磨く

作曲や編曲そのものを仕事にする道と比べたい場合は、作曲家になるにはと編曲家になるにはも参照してください。

音楽プロデューサーになるためには、なによりプロデューサー業に必要なスキルやセンスを身につけなければなりません。

具体的には、作曲・編曲の知識や、そのための機材の使い方、音楽市場でのトレンドをキャッチするセンス、売れている曲やアーティストを分析する能力などが挙げられます。

特に音楽的なセンスは重要なため、好きな音楽を聴くだけでなく、できるだけ多様なジャンルの音楽に触れたり、それらが売れている理由を自分なりに分析したりする癖を、日頃からつけておきましょう。

また、映画、舞台、絵画など、音楽以外の作品に触れることも、有効な方法です。

自身の作品を作成・プロモーションする

ポートフォリオになる音源の作り方は、デモ音源の作り方で解説しています。

音楽プロデューサーを目指すなら、作品をプロモーションする練習が欠かせません。

しかし、最初から他人の作品をプロモーションする機会はなかなか得られないため、まずは自身の作品を制作し、それをプロモーションしてみましょう。

自身の作品を制作すれば、作曲の練習にもなりますし、ポートフォリオとしても使えます。

プロモーションには、無料で手軽に使える媒体を利用するのがおすすめです。具体的にはSNSやYouTube、SoundCloudなどのオンライン配信プラットフォームが考えられます。

無料で仕事を引き受けてみる

自身の作品でプロモーションの練習をしてみたら、次は他のアーティストの作品をプロモーションしてみましょう。これにより、ポートフォリオを充実させるだけでなく、業界内でのつながりを築けます。

とはいえ、最初から報酬をもらえるような仕事はなかなか見つかりません。ですので、まずは無料でもいいので、プロモーションさせてくれるアーティストがいないか探しましょう。

例えば知り合いのアーティストや地元のアーティスト、学生バンドにオファーを送ると、引き受けてもらえる見込みがあります。

すでにプロデューサーとして働いている人に師事する

音楽プロデューサーとして足場を作るには、すでに業界で経験を持つ人から学ぶのが近道です。実践的なスキルを学んだり、現場のリアルな雰囲気を感じたりできますし、経験を積んだ後、仕事を割り振ってもらえる可能性もあります。

プロデューサーが主催するセミナーやイベントに参加したり、アルバイトでも良いので、アシスタントとして働く機会を積極的に探したりしてみましょう。

音楽プロデューサーになるために欠かせない5つの能力

打ち合わせをする2人

音楽プロデューサーとして成功するためには、多岐にわたるスキルが必要です。ここからは、音楽プロデューサーになるために欠かせない「5つの能力」について詳しく解説します。

企画・マーケティングスキル

イベント側から入る道もあります。イベントプロデューサーになるにはも比べてみてください。

音楽プロデューサーの仕事では、いかにアーティストや楽曲を売り出すかを考えることが中心になります。そのため、ライブやイベントの企画力、高いマーケティングスキルが求められます。

具体的には、楽曲やイベントのリリースタイミングを計画する能力、ターゲット選定の方法や、マーケティング施策などの知識です。

マネジメントスキル

プロデューサーは、アーティストや技術スタッフ、エンジニアなどとの橋渡し役を果たします。そのため、チーム全体を導いたり、関係を調整したりするための高いマネジメントスキルが重要です。

例えば、スケジュールや予算を管理しながら、プロジェクトが滞りなく進むよう調整する「チーム管理能力」や、プロジェクト中に発生したトラブルや意見の衝突を、迅速に解決する「問題解決能力」などがあります。

音楽や業界への深い理解

当たり前のことですが、音楽や音楽業界への深い理解も、音楽プロデューサーには欠かせません。

音楽の歴史やトレンドを理解するために、古今東西の音楽を聴いたり、配信プラットフォームの変化やアーティストとレーベルの関係といった、音楽市場の仕組みを勉強したりする癖をつけておきましょう。

コミュニケーション能力

音楽プロデューサーの仕事では、アーティストやエンジニア、イベントスタッフ、取引先など、さまざまな人と関係を持つことになります。関係各所と良好な関係を築くためには、コミュニケーション能力が必要不可欠です。

特に複数のアーティストを担当する場合は、それだけ大勢の人と関わりをもつことになるため、より一層コミュニケーション能力が重要になります。

また、アーティストと長期間行動を共にするA&Rプロデューサーの場合、アーティストの精神面をケアするなど、さらに深いレベルでの対人スキルが必要です。

トレンドを読み解くセンス

市場の見方を鍛えるなら、音楽評論家になるにはで扱っている分析の視点も参考になります。

アーティストや楽曲をヒットさせるには、その時々の音楽市場のトレンドに乗ることが重要です。音楽の流行は常に変化するため、トレンドを読み解くセンスも、音楽プロデューサーには欠かせません。

トレンドを読み解くセンスを鍛えるためには、日ごろからYouTubeやSpotifyのプレイリストで流行している音楽を監視したり、それらの音楽の再生数やリスナーの反応を分析したりしましょう。

トレンドを的確に捉えられるようになると、感覚ではなく理屈でアーティストや楽曲をヒットさせられる可能性が高まります。

よくある質問

音楽プロデューサーに資格は必要ですか?

必須の資格や学歴はありません。評価されるのは実績とつながりです。

ただしDAWを扱うスキルや著作権の知識は、実際の業務で役立ちます。

未経験からいきなりプロデューサーになれますか?

ほぼありません。高度なスキルと経験が求められるためです。

まず音楽関係の会社に就職し、アシスタントディレクターや製作スタッフを経験してから転身する道が現実的です。

音楽プロデューサーの収入はどれくらいですか?

平均年収は300〜400万円程度とされ、経験と実績で大きく変わります。売れっ子になれば数千万円以上を稼ぐ場合もあります。

企業勤務とフリーランスはどちらがよいですか?

安定を取るなら企業勤務、自由を取るならフリーランスです。

企業勤務は収入が安定する一方で会社の方針に従う必要があり、就業時間も不規則になりがちです。フリーランスは関わるアーティストを選べますが、収入は不安定になりやすいです。

実績がない段階で何から始めればよいですか?

まず自分の作品を作ってプロモーションしてみてください。作曲の練習になり、ポートフォリオにもなります。

次に知り合いや地元のアーティスト、学生バンドに声をかけ、無報酬でもプロモーションを引き受けてみてください。業界内のつながりが残ります。

音楽大学や専門学校に行く意味はありますか?

必須ではありませんが効果はあります。最新の音響設備やスタジオが使え、実践的なスキルが身につきます。

同年代の仲間や業界関係者とのつながりができる点も利点です。

音楽プロデューサーになるには大学や資格は必要?

音楽系の学校の教室

音楽プロデューサーになるために、特定の大学や資格が必須というわけではありません。ただし音楽に関する知識や技術を深めるうえで、音楽大学や専門学校に通う選択は効果があります。

加えて、最新の音響設備やスタジオが利用でき、実践的なスキルが身に着けられることや、同年代の仲間ができたり業界関係者とのつながりができたりする、といったメリットもあります。

また資格自体が業界で重視されることはまれですが、DAWなどのソフトを扱うスキルや著作権関連の知識は、実際の業務で役立ちます。

音楽プロデューサーになるには専門的な技術や知識が欠かせない

ステージで演奏するアーティスト

本記事では、音楽プロデューサーの仕事の概要や求められるスキル、音楽プロデューサーになるための具体的な行動などについて解説しました。

音楽プロデューサーは、アーティストや作品を総合的にサポートする仕事であり、さまざまな仕事内容や働き方があります。

音楽プロデューサーになるためには、音楽関係の会社での経験や、アーティストとしての活動からキャリアを築く方法が一般的です。それ以外にも、自身の作品をプロモーションしてみたり、無料で仕事を引き受けたりしてみると、より可能性が高まります。

また、マーケティングやマネジメント、コミュニケーション能力を高めておけば、プロデューサーになってからの活躍の幅が広がるでしょう。

本記事で紹介した内容を参考に、まずは小さなことから行動を起こしてみてください。

毎日配信をしても、お客さんは増えない。告知をしても、ライブの客席は空いたまま。新しい曲を作っても、誰にも届かない。

努力はしているのに、ほとんどの人が報われない。それが、多くのアーティストが直面している現実です。

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インディペンデントアーティスト編集部

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