マイクロライブ空間アプリ「corom」を見に行く

仕事

編曲家になるには?仕事内容・必要なスキル・収入の現実を解説

編曲家(アレンジャー)は、メロディと歌詞だけの楽曲にコード進行・楽器編成・リズム・音色を与え、音源として完成させる専門職です。報酬は1曲ごとの編曲料で、新人クラスは1曲5〜15万円が目安になります。

なるための国家資格はなく、必須の学歴もありません。見られるのは音楽理論の引き出し、DAWと音源の実装力、ジャンルを横断する対応力の3点です。

この記事では仕事の中身、必要なスキル、学習経路の4つの型、収入とキャリアの実態をまとめました。

この記事の結論

  • 編曲家はコード進行・楽器編成・リズム・音色を設計し、メロディと歌詞だけの楽曲を音源に仕上げる専門職です。
  • 報酬は1曲ごとの編曲料です。新人クラスは1曲5〜15万円、中堅で20〜40万円、ヒットクラスは1曲50万円以上が目安になります。
  • 編曲は作詞・作曲と違い、原則として印税の対象になりません。収入の柱は編曲料そのものだと考えてください。
  • 資格も必須の学歴もありません。判断材料は音楽理論の引き出し、DAWと音源の実装力、ジャンルを横断する対応力の3点です。
  • 学習経路は専門学校・音大、独学+DTM、作家事務所との契約、バックバンドからの転身の4つに分かれます。
  • 編曲だけで生計を立てるには年間で十数曲から数十曲のリリース実績が必要とされます。まずは兼業から始めてください。

編曲家とはどんな仕事?

music producer arranger studio (Photo: RDNE Stock project / Pexels)

編曲家とは、メロディに対してコード進行・楽器編成・リズム・サウンドの細部を設計し、楽曲を音源として完成させる専門職です。同じ歌でも、編曲が変われば曲の印象は別物になり、世界観そのものを左右する仕事といえます。

仕事の流れは、作曲家から渡されたデモを起点に、ジャンル・テンポ・楽器構成・サウンドの方向性を設計していきます。最近はDAWを使い、自宅スタジオで打ち込みからミックス前段階までを完結させる編曲家がほとんどです。

主な活動の場は以下のとおりです。

– レコード会社・音楽出版社からの委託案件 – アーティスト本人やプロデューサーからの直接依頼 – アニメ・ゲーム・劇伴の楽曲制作 – 企業CM・映像作品のBGM制作 – アイドルグループ・声優ユニットの楽曲提供

編曲・作曲を兼任する作家がほとんどで、両方の依頼を受けながら活動の幅を広げていくのが業界の一般的な姿です。

メロディを書く側の仕事内容は作曲家になるにはで扱っています。

編曲家に必要な資質・スキル

DAW music production computer (Photo: Juan Miguel Restrepo Barrera / Pexels)

音楽理論とコード進行への深い理解

編曲は、メロディの背後にどんな和音を重ね、どこで転調し、どんな対旋律を入れるかを設計する仕事です。コード進行・スケール・モード・対位法といった音楽理論の基礎が、判断の引き出しを大きく左右します。

理論はあくまで道具で、最終的にはセンスで選び取るものですが、引き出しが少ないと同じパターンばかりに陥ります。理論書を読み、好きな楽曲を耳コピで分析する地道な学習が、編曲家としての地力を作っていきます。

独学での進め方は音楽理論を独学で学ぶ方法にまとめました。

DAW・音源・プラグインの実装力

現代の編曲は、DAWでの打ち込みと音源選びがそのまま作品の質を決めます。Logic Pro・Cubase・Pro Tools・Studio Oneのいずれかを使いこなせる状態が前提です。

ソフト音源・サンプリング音源・プラグインエフェクトの特性も、あわせて把握しておきたいところです。4つのDAWの違いは個人アーティスト向けDAW比較で比べています。

ピアノ音源だけでも数十種類があり、ドラム音源・ストリングス音源・ギター音源のラインアップは膨大です。手持ちのライブラリでどんな音色を出せるかを把握し、楽曲ごとに最適な音色を選び取る技能が求められます。

ジャンルを横断する対応力

依頼はJ-POP・R&B・ロック・EDM・劇伴・アニソンなど多岐にわたります。1ジャンルだけが得意でも仕事は限られるため、複数ジャンルのリズム・サウンド・楽器編成の定石を一通り押さえている方が、依頼の幅は広がりやすくなります。

近年のJ-POPは、複数ジャンルの要素を混ぜた楽曲が主流です。EDM的なシンセサウンドにロックのギターを乗せ、R&Bのコード進行で進む。

そんな編曲を求められる現場では、引き出しの多さがそのまま強みになります。弾き語りからバンドアレンジまでの組み立て方は編曲の基本で解説しています。

編曲家になるための学習経路

music college student composing (Photo: Armin  Rimoldi / Pexels)

専門学校・音楽大学で学ぶ

体系的に学びたい方には、音楽専門学校や音大の作編曲コースが選択肢になります。「東京スクールオブミュージック」「尚美ミュージックカレッジ専門学校」「国立音楽大学」「昭和音楽大学」など、作編曲を専攻できる進路は国内に複数あります。

音大で扱うのは、和声学・対位法・楽曲分析・オーケストレーションといった理論です。専門学校では現代の音楽制作現場に近いカリキュラムが組まれており、DAW実習やインターン制度を活用できる学校もあります。

独学+DTMで作品を発信する

近年は、独学から編曲家になる方も増えました。DAW・音源・参考書籍がそろえば、自宅で楽曲制作の練習を始められる環境です。

完成した楽曲をSNSや配信プラットフォームで発信し、自分の作品を名刺代わりに育てていく方法です。

楽曲提供のコンペに応募できるようになれば、独学でも実績を積み始められます。実例として、独学からコンペ採用を経て、人気アーティストの楽曲を手がけるようになった編曲家もいます。

コンペの探し方と応募の進め方は楽曲提供の仕事の始め方にあります。

作家事務所・音楽出版社と契約する

経験を積んだ後は、作家事務所や音楽出版社との作家契約を目指すのが王道のキャリアです。契約作家になると、出版社が抱えるアーティスト案件のコンペ情報が随時届き、安定的に依頼の機会を得られるようになります。

契約の評価材料になるのは、自主制作のデモ集や過去のコンペ採用実績です。事務所主催のコンテストに応募し、入賞をきっかけに契約に進むケースもあります。

アーティストのバックバンド・サポートから広げる道

スタジオミュージシャン・バックバンドとしてアーティストの現場に入り、そこから編曲依頼につながるキャリアもあります。プレイヤー視点での音作りの感覚は、編曲家としての強い武器です。

ライブのアレンジを任されたことをきっかけに、レコーディングのアレンジまで任されるようになる例もあります。演奏家と編曲家の両輪で活動するスタイルは、現場との接点を保ったまま依頼を増やせる進め方です。

現場に入るまでの手順はスタジオミュージシャンになるにはで扱っています。

編曲家の収入とキャリアの実態

home studio music producer professional (Photo: Bert Christiaens / Pexels)

編曲料の相場

編曲家の報酬は、1曲ごとの「編曲料」が基本です。経験の段階ごとの目安を並べると、次のようになります。

経験の段階 1曲あたりの編曲料の目安 依頼の入り方
新人クラス 5〜15万円 コンペ応募や知人経由が中心
中堅クラス 20〜40万円 作家事務所経由で継続的に届く
ヒットクラス 50万円以上 作家を指名した依頼が入る
劇伴・CMなど複数曲案件 曲数ぶんが積み上がる 1案件でまとめて受注する

劇伴やCM音楽など、1案件で複数曲を任される仕事なら、曲数ぶんの編曲料が積み上がります。編曲は、作詞・作曲と異なり原則として印税の対象にならないため、編曲料そのものが主な収入源です。

印税の仕組みそのものは音楽クリエイターの印税とはで整理しています。

作曲・編曲の兼業がスタンダード

業界では、作曲と編曲を兼ねる作家がほとんどです。自分でメロディも書ける方が、楽曲全体のクオリティに責任を持てるため、依頼主からの信頼を得やすくなります。

兼業の作家は、作曲料・編曲料の両方を受け取り、さらに作曲分の印税も発生する仕組みです。長期的な収入の柱を作るうえで、作曲も書ける編曲家であることは大きな強みになっていきます。

専業で食べていく現実

編曲だけで生計を立てるには、年間で十数曲から数十曲のリリース実績が必要とされるのが一般的です。デビューしてすぐに専業になれる方は限られ、多くは別の仕事と兼業しながら徐々に編曲の比率を高めていきます。

ボーカルレッスン講師・DTM講師・スタジオミュージシャン・サウンドプロデューサーなど、関連業務と組み合わせて収入を安定させる作家が多いのが実態です。専業を目指す道のりは長いですが、軌道に乗れば自宅スタジオで完結する自由度の高い働き方が手に入る職業ともいえます。

よくある質問

編曲家になるのに資格や学歴は必要ですか?

編曲家に国家資格はなく、必須の学歴もありません。評価されるのは、提出したデモ音源と過去の採用実績です。

音大や専門学校の作編曲コースは、和声学・対位法・オーケストレーションを体系的に学べる場として選ばれています。独学でDTMから入り、コンペ採用で実績を作る道もあります。

編曲料はいくらくらいですか?

1曲あたりの編曲料は、新人クラスで5〜15万円、中堅で20〜40万円、ヒットクラスの作家で50万円以上が目安です。

編曲は作詞・作曲と違い、原則として印税の対象になりません。入ってくるのは編曲料そのものだと考えてください。

編曲家と作曲家はどう違いますか?

作曲家はメロディを書く役割、編曲家はそのメロディにコード進行・楽器編成・リズム・音色を与えて音源に仕上げる役割です。

実際には、作曲と編曲を兼ねる作家が業界の主流です。兼業なら作曲料・編曲料の両方に加えて、作曲分の印税も発生します。

編曲に必要なソフトや機材は何ですか?

DAWが1本と、ソフト音源・サンプリング音源・プラグインエフェクトが必要です。Logic Pro・Cubase・Pro Tools・Studio Oneのいずれかを使いこなせる状態が前提になります。

ピアノ音源だけでも数十種類が流通している状況です。手持ちのライブラリでどんな音色を出せるかを把握しておきましょう。

独学でも編曲家になれますか?

なれます。DAW・音源・参考書籍がそろえば、自宅で楽曲制作の練習を始められる環境です。

完成した曲をSNSや配信プラットフォームで出し、楽曲提供のコンペに応募して採用実績を積む流れが現実的な道筋になります。

編曲だけで生活できますか?

編曲だけで生計を立てるには、年間で十数曲から数十曲のリリース実績が必要とされます。デビュー直後から専業になれる方は限られます。

ボーカルレッスン講師・DTM講師・スタジオミュージシャン・サウンドプロデューサーなど、関連業務と組み合わせて収入を安定させる作家が多いのが実態です。

どんなジャンルが書けると仕事が増えますか?

J-POP・R&B・ロック・EDM・劇伴・アニソンのリズムとサウンドの定石を一通り押さえておくと、受けられる依頼の幅が広がります。

近年のJ-POPは複数ジャンルの要素を混ぜた楽曲が主流です。EDM的なシンセにロックのギターを重ね、R&Bのコード進行で進む曲も珍しくありません。

まとめ:編曲家は楽曲を「音」として完成させる職業

編曲家になるためのステップを整理すると、以下の流れになります。

– 音楽理論・DAW操作・ジャンル別の定石を地道に学ぶ – 専門学校・音大または独学で楽曲制作の基礎を固める – コンペに応募して採用実績を積み、自主制作で作品を発信し続ける – 作家事務所・音楽出版社と契約して依頼経路を安定させる – 作曲家・サポートミュージシャンとしての活動と組み合わせて幅を広げる

数年で完成する仕事ではなく、十年単位で技術と人脈を積み上げていく職業です。音を作ることそのものに喜びを感じ、楽曲制作の現場に関わり続けたい方には、年齢で区切られない仕事です。

編曲家として活動しながら、自身もアーティストとしてリリースを続ける方も少なくありません。提供曲と自身の作品を行き来することで、楽曲制作の解像度が上がり、編曲の引き出しもさらに広がっていきます。

毎日配信をしても、お客さんは増えない。告知をしても、ライブの客席は空いたまま。新しい曲を作っても、誰にも届かない。

努力はしているのに、ほとんどの人が報われない。それが、多くのアーティストが直面している現実です。

「もっと集客を頑張れ」と言われても、簡単にできたら誰も悩んでいません。結果が出ないのは、才能でも努力不足でもなく、「届ける方法」を知らないだけ です。

コロム は、ファンと一体になれるマイクロライブ空間アプリ。

  • 1ヶ月で50人規模のライブを完売
  • SNSフォロワー数が5,000人を突破
  • 副業から始めて、音楽だけで食べていけるようになったアーティストも

昇給を待つより、今の環境を変えるほうが早い。仕事があっても、地方に住んでいても、音楽を諦める必要はありません。

まずは、環境を変えることから。想像を超えるアーティスト生活を、コロムから始めてください。

アーティスト登録申請はこちら

ABOUT ME

インディペンデントアーティスト編集部

「私たちは音楽を諦めない」というビジョンを掲げ、多様なジャンルのインディペンデントアーティストたちを紹介する オウンドメディアを運営しています。新たな才能を発掘し、アーティストの創造性を全面的に支援することで、 音楽の新しい形を創り出しています。マイクロライブ空間アプリ「コロム」運営。