歌ってみた動画の作り方!録音から編集・投稿までの手順を丁寧に解説!
2026/09/29(更新 2026/10/01)
歌ってみた動画は、投稿先と尺を決める、伴奏音源を用意する、録音する、ミックスする、映像をつける、投稿設定を整えるという6工程で完成します。最初の1本は1分半程度のショート版、映像は静止画1枚に歌詞を乗せる形で十分です。
機材は編集ソフト、マイク、オーディオインターフェース、密閉型ヘッドホンが基本。マイクとオーディオインターフェースは、入門クラスなら1万円前後から1万円台で見つかります。
この記事では、作業前に決めておくこと、音源の準備、機材、録音、ミックス、映像、投稿設定を進める順番どおりにまとめました。
この記事の結論
- 投稿する場所を先に決めてください。横向きの動画かショート動画かで映像の作り方が変わり、両方に出すなら素材を縦横それぞれで用意しておくと後が楽になります。
- 選曲は、今の自分が8割の力で歌える曲から。背伸びした選曲は録音で必ず苦しくなります。
- 楽曲の扱いは、投稿先のヘルプページと権利者が公開している案内の両方を確認します。判断に迷う場合は投稿を急がないでください。
- 録音は通しで1本録ってから、気になる箇所だけ部分録りする順番が有効。同じパートを3テイクほど残しておくと、聴き比べもノイズの保険もできます。
- ミックスは不要部分の整理、音量のばらつき、イコライザーで削る、リバーブを控えめに足す、ハモリを主旋律より小さく置くという順番で進めます。
- 映像は静止画1枚に歌詞を乗せる形から。サムネイルだけは時間をかけ、曲名と自分の名前が小さな画面でも読めるか確認します。
歌ってみた動画を作る前に決めておくこと

作業に入る前に、いくつか決めておくと迷いが減ります。ここを飛ばすと、途中で手戻りが発生しやすくなります。
まず、投稿する場所を先に決めましょう。動画サイトに横向きの動画を出すのか、ショート動画として縦で出すのかで、映像の作り方が変わります。
両方に出す予定なら、最初から素材を縦横それぞれで用意しておくと後が楽になります。
次に、選曲の基準を持っておくことが重要です。原曲キーで無理なく歌えるか、息継ぎの位置に余裕があるか。
背伸びした選曲は、録音で必ず苦しくなります。今の自分が8割の力で歌える曲を選ぶほうが、完成まで到達しやすくなります。
尺の判断も、早い段階でしておきましょう。フルコーラスは録音もミックスも負担が大きくなります。
最初の1本は1分半程度に切ったショート版から始めると、完成の手応えを得られます。
公開して問題のない扱い方かどうかも、事前に確認が必要です。楽曲の権利関係は、投稿先のサイトが結んでいる契約や、権利者が示している利用条件によって扱いが変わります。
投稿先のヘルプページと、楽曲の権利者が公開している案内を確認しましょう。縦動画で出す場合の作り方は縦動画MVの作り方、ショート動画の設計はYouTube Shortsのアーティスト活用術で扱っています。
判断に迷う場合は、投稿を急がないでください。公開後に問題が起きると、動画の削除やアカウントへの影響につながることがあります。
確認が取れる範囲で進めるのが安全です。
音源とファイルの準備

歌を録る前に、伴奏側の準備を整えます。ここが整っていないと、録音のやり直しが発生します。
歌ってみたで使う伴奏音源には、いくつかの入手経路があります。楽曲の権利者や制作者が配布しているオフボーカル音源、公式のカラオケ音源、そして自分で演奏や打ち込みをして用意する方法です。
それぞれ利用条件が異なりますので、配布元の記載を確認しましょう。
音源を入手したら、まず音質を確認してください。極端に音量が小さいもの、高音域が削れているものは、仕上がりに影響します。
可能な限り、配布元が用意している高音質のファイルを選びましょう。
ファイル形式は、できるだけ非圧縮のものを選ぶとよいでしょう。WAV形式が用意されていればそちらを使います。
圧縮音源しかない場合でも作業は可能ですが、音質は元のファイル以上にはなりません。
曲の頭出しを、この段階で済ませておきましょう。音源の先頭に無音がある場合、そのままだと録音時にタイミングが取りづらくなります。
編集ソフトで先頭を整えておくと、後の作業が安定します。
歌詞と構成のメモも作っておくことをおすすめします。どこがAメロで、どこから2番か。
ミックスや編集の段階で、この区切りが作業の目印になります。
最小構成でそろえる機材とソフト

高価な機材は必須ではありません。まずは動くものをそろえて、不足を感じてから足していきましょう。
最小構成を並べると、次のとおりです。
| 品目 | 役目 | 目安 | 代わりになるもの |
|---|---|---|---|
| パソコンと編集ソフト | 録音・ミックス・書き出し | 無料のソフトでも一通りこなせる | パソコンに標準で付属しているソフト |
| コンデンサーマイク | 歌を録る | 入門クラスは1万円前後から | 手持ちのイヤホンマイクで流れを掴む |
| オーディオインターフェース | パソコンとマイクをつなぐ | 入門クラスは1万円台から | マイクとセットになった製品 |
| 密閉型ヘッドホン | 伴奏を聴きながら録る | 伴奏の音がマイクに入らない形 | 手持ちの有線イヤホン |
| マイクスタンドとポップガード | 距離とノイズを安定させる | 合わせて数千円程度 | なしでも録れるが持ち替えの音が入る |
| 防音設備 | 反射音を減らす | 最初は不要 | カーテンを閉める、押し入れの前で録る |
最初に必要になるのは、パソコンと編集ソフトです。無料で使える音楽制作ソフトでも、録音とミックス、書き出しまで一通りこなせます。
パソコンに標準で付属しているソフトがあれば、それで始めて構いません。
マイクは、コンデンサーマイクが定番の選択です。部屋ごと整える話は宅録環境の作り方にまとめました。
入門クラスなら1万円前後から見つかりますが、価格や取り扱いは変更される可能性がありますので、購入時に確認しましょう。
まずは手持ちのイヤホンマイクで試すという進め方でも、作業の流れは掴めます。
マイクを使うなら、オーディオインターフェースも必要になります。パソコンとマイクをつなぎ、音を取り込むための機器です。
入門クラスなら1万円台から、マイクとセットになった製品も販売されています。
ヘッドホンは、密閉型を用意しておくと安心です。開放型やスピーカーで伴奏を流すと、その音がマイクに入り込んでしまいます。
手持ちの有線イヤホンでも代用できます。
マイクスタンドとポップガードは、あると仕上がりが安定する道具です。手で持って歌うと、持ち替えの音が入ったり距離が変わったりします。
合わせて数千円程度で用意できる範囲です。
防音設備は、最初は不要と考えて構いません。カーテンを閉める、押し入れの前で録る、布団の近くで歌う。
反射音を減らす工夫だけで、録音の質は変わります。
録音の手順とうまく録るコツ

いよいよ録音です。時間をかけるべき工程はここですので、丁寧に進めましょう。
最初に、伴奏を読み込んでテンポと位置を確認します。編集ソフトに音源を配置し、頭を合わせておきます。
ここがずれていると、あとの作業がすべてずれていきます。
録音レベルは、ピークで余裕を残す設定にしましょう。一番大きく歌う箇所で、メーターが振り切れない位置に合わせます。
音が割れてしまうと、後から修正できません。
通しで1本録ってから、部分録りに移る流れがおすすめです。まず最後まで歌い切って全体の流れを掴み、その後で気になる箇所だけ録り直します。
最初から細切れに録ると、曲としてのつながりが失われます。
テイク数の目安は歌入れは何テイク録るべき?、録り方のコツはボーカル録音のコツで扱っています。
同じパートを3テイクほど録っておくと安心です。あとから聴き比べて良い部分をつなげられますし、ノイズが入っていたテイクの保険にもなります。
ハモリを入れると、一気に完成度が上がります。主旋律の3度上、または3度下をなぞるだけでも厚みが出ます。
組み立て方はハモリの作り方が参考になるはずです。
無理に凝らず、サビだけに入れる形でも十分です。
声を重ねる録り方も、覚えておくと便利です。同じ旋律をもう一度録って重ねると、音が太くなります。
ハモリと組み合わせると、サビの迫力が変わってきます。
録音は、時間帯と体調に左右されます。夜遅くは声が出にくく、近隣への配慮もなければなりません。
休日の昼や、カラオケボックスの持ち込み録音を活用している方もいます。
ミックスの基本手順

録った音を、伴奏になじませる工程です。凝りだすと切りがありませんので、まずは順番どおりに進めましょう。
最初にやるのは、不要な部分の整理です。息継ぎの大きなノイズ、歌っていない区間の雑音を削ります。
具体的な手当てはノイズ除去の方法で解説しています。
歌の前後をカットするだけでも、すっきりした音です。
次に、音量のばらつきを整えます。小さすぎる箇所を持ち上げ、大きすぎる箇所は抑える作業です。
コンプレッサーに頼る前に、手作業で音量を書いておくと、自然な仕上がりになります。
イコライザーでは、まず削ることから考えましょう。低い方の不要な帯域を削ると、伴奏との干渉が減ります。
足すより削るほうが、失敗が少なくて済みます。
音程を整える処理はオートチューンの使い方で扱っています。
リバーブは、控えめから始めるのが安全です。かけすぎると、歌が遠くに引っ込んでしまいます。
伴奏の空間感に合わせて、少しずつ足していきましょう。
ハモリや重ねた声は、主旋律より小さく配置します。左右に振ると、中央の主旋律が際立ちます。
主役がどれかをはっきりさせることが、聴きやすさの条件です。
最後に、全体の音量を確認して書き出します。伴奏と歌のバランスは、スマートフォンのスピーカーやイヤホンなど、複数の環境で聴き比べてください。
作業用ヘッドホンだけで判断しないことが、失敗を減らす近道です。
映像パートの作り方

音が完成したら、映像をつけます。ここは負担をかけすぎない設計が大切です。
最も手軽なのは、静止画1枚に歌詞を乗せる形です。ジャケット風の画像を用意し、歌詞をタイミングに合わせて表示するだけで、動画として成立します。
作業時間も短く済みます。
イラストを使う場合は、使用条件の確認が必要です。フリー素材であっても、商用利用や動画への使用が許可されているかは素材ごとに異なります。
配布元の規約を読んでから使いましょう。
イラストレーターに依頼する方法もあります。相場は内容や作家によって幅がありますので、依頼前に条件をすり合わせておくと安心です。
予算が限られている場合は、無理せず静止画から始めれば十分です。
歌う姿を撮影する方法も、選択肢に入ります。スマートフォンのカメラで、明るい時間帯に窓際で撮るだけでも見られる映像になります。
音は別録りしたものを使い、映像は口の動きを合わせる形が一般的です。
編集ソフトは、無料のもので足ります。パソコンに付属する動画編集ソフトや、スマートフォンのアプリでも、静止画と音声の合成、歌詞の表示までは対応できます。
サムネイル画像は、時間をかける価値があります。一覧に並んだときクリックされるかどうかの分かれ目です。
曲名と自分の名前が小さな画面でも読めるか、必ず確認してください。
投稿設定と、公開後に続けるための工夫

最後の工程です。投稿の設定と、その後の動き方をまとめます。
タイトルには、曲名と自分の名前を入れましょう。「曲名/アーティスト名 covered by 自分の名前」といった形が、検索でも見つけてもらいやすくなります。
表記の決まりが投稿先で示されている場合は、それに従ってください。
概要欄には、必要な情報を丁寧に書きます。原曲の情報、使用した音源の出典、イラストや動画の制作者。
関わった方への表記は、必ず入れてください。信頼にも次の縁にもつながる部分です。
チャンネル全体の設計はアーティストのYouTube活用術で扱っています。
タグと公開設定も、投稿前に確認しておきましょう。曲名や「歌ってみた」といったタグを設定しておくと、関連動画として表示されやすくなります。
公開直後の宣伝は、SNSで短く切り出す形が有効です。サビの15秒だけを縦動画にして投稿し、本編へ誘導する方法がよく使われています。
全編を最初から見てもらう前提を、外して考えましょう。
再生数は、最初のうちは伸びないものと考えてください。1本目で反応がないのは当たり前ですので、そこで止めてしまうのが一番もったいない選択です。
続けた分だけ、次の段階に近づいていきます。
投稿の間隔は、無理のない範囲で決めましょう。月に1本でも構いませんので、続く形を優先します。
仕事や家庭の事情がある方ほど、完璧な1本より、続く仕組みのほうが効いてきます。
よくある質問
歌ってみた動画はどんな順番で作りますか?
投稿先と尺を決める、伴奏音源を準備する、録音する、ミックスする、映像をつける、投稿設定を整えるという順番です。先に投稿先を決めておくと、横向きか縦かで映像の作り方が固まり、手戻りが減ります。
最初の1本は1分半程度に切ったショート版から始めると、完成の手応えを得やすい形です。
歌ってみたの選曲はどう決めればよいですか?
原曲キーで無理なく歌えるか、息継ぎの位置に余裕があるかで判断します。今の自分が8割の力で歌える曲を選ぶほうが、完成まで到達しやすくなります。
背伸びした選曲は、録音で必ず苦しくなるはずです。
伴奏音源はどこで手に入れますか?
入手経路は3つあります。楽曲の権利者や制作者が配布しているオフボーカル音源、公式のカラオケ音源、自分で演奏や打ち込みをして用意する方法です。
それぞれ利用条件が異なるため、配布元の記載を確認してください。ファイル形式は、WAVのような非圧縮のものが用意されていればそちらを使います。
歌ってみたに必要な機材と費用はどのくらいですか?
パソコンと編集ソフト、コンデンサーマイク、オーディオインターフェース、密閉型ヘッドホンが基本です。マイクは入門クラスなら1万円前後から、オーディオインターフェースは1万円台から見つかります。
マイクスタンドとポップガードは合わせて数千円程度。防音設備は最初は不要で、カーテンを閉める、押し入れの前で録るといった工夫で反射音は減ります。
録音はどう進めると失敗しませんか?
まず伴奏を読み込んで頭を合わせ、録音レベルは一番大きく歌う箇所でメーターが振り切れない位置に設定します。音が割れると後から修正できません。
録り方は、通しで1本録ってから気になる箇所だけ部分録りする流れです。最初から細切れに録ると、曲としてのつながりが失われます。
ミックスは何から手をつければよいですか?
不要部分の整理から始めます。息継ぎの大きなノイズと歌っていない区間の雑音を削り、次に音量のばらつきを整え、イコライザーでは低い方の不要な帯域を削り、リバーブは控えめから足していく順番です。
ハモリや重ねた声は主旋律より小さく、左右に振って配置します。最後は作業用ヘッドホンだけで判断せず、スマートフォンのスピーカーやイヤホンでも聴き比べてください。
映像はどこまで作り込む必要がありますか?
静止画1枚に歌詞を乗せる形でも動画として成立します。イラストを使うなら、商用利用や動画への使用が許可されているかを配布元の規約で確認してください。
歌う姿を撮る場合は、スマートフォンのカメラで明るい時間帯に窓際で撮るだけでも見られる映像になります。音は別録りしたものを使い、映像は口の動きを合わせる形が一般的です。
投稿しても再生数が伸びません。
1本目で反応がないのは当たり前で、そこで止めてしまうのが一番もったいない選択です。公開直後はサビの15秒だけを縦動画にしてSNSに投稿し、本編へ誘導する方法がよく使われています。
投稿の間隔は月に1本でも構いません。完璧な1本より、続く仕組みのほうが効いてきます。
歌ってみた動画の作り方まとめ

歌ってみた動画の作り方について、要点を整理します。
- 投稿先と尺を先に決めると、素材の作り方が固まり手戻りが減る
- 選曲は8割の力で歌える曲を選ぶ。最初の1本は1分半程度でも十分
- 楽曲の扱いは、投稿先のヘルプと権利者の案内を必ず確認する
- 伴奏音源は配布元の条件を確認し、できるだけ高音質のファイルを選ぶ
- 機材は編集ソフト、マイク、オーディオインターフェース、密閉型ヘッドホンが基本
- 録音は通しで1本録ってから、気になる箇所だけ部分録りする
- ミックスは不要部分の整理、音量調整、イコライザー、リバーブの順で進める
- 映像は静止画1枚と歌詞表示から始め、サムネイルに時間をかける
- 概要欄に出典と制作者の表記を必ず入れる
まずは、歌える曲を1曲選んで、伴奏を流しながらスマートフォンで通し録りしてみてください。1本分の流れが見えると、必要な作業がはっきりします。
毎日配信をしても、お客さんは増えない。告知をしても、ライブの客席は空いたまま。新しい曲を作っても、誰にも届かない。
努力はしているのに、ほとんどの人が報われない。それが、多くのアーティストが直面している現実です。
「もっと集客を頑張れ」と言われても、簡単にできたら誰も悩んでいません。結果が出ないのは、才能でも努力不足でもなく、「届ける方法」を知らないだけ です。
コロム は、ファンと一体になれるマイクロライブ空間アプリ。
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インディペンデントアーティスト編集部
「私たちは音楽を諦めない」というビジョンを掲げ、多様なジャンルのインディペンデントアーティストたちを紹介する オウンドメディアを運営しています。新たな才能を発掘し、アーティストの創造性を全面的に支援することで、 音楽の新しい形を創り出しています。マイクロライブ空間アプリ「コロム」運営。