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YouTube Shortsのアーティスト活用術!短尺動画で音楽を届ける

「ショート動画を始めたほうがいいのは分かっているけれど、何を撮ればいいのか思いつかない」と感じている方は多いのではないでしょうか。演奏動画を1本上げてみたものの、再生数が伸びずにそのまま止まってしまった、という経験がある方もいるかもしれません。

YouTube Shortsは、フォロワーがゼロの状態からでもリスナーと出会える場所です。ただし、長尺のミュージックビデオとは求められるものが違い、そのまま切り出しただけでは届きにくいのも事実です。

そこで本記事では、YouTube Shortsをアーティストが活用する方法を、動画のネタ作りから撮影・編集、本編への導線、続け方まで順を追って解説します。機材や編集技術よりも、考え方の部分を中心にまとめました。


YouTube Shortsが音楽活動に向いている理由

smartphone vertical video music (Photo: Grish Petrosyan / Pexels)

Shortsの最大の特徴は、チャンネル登録者数に関係なく動画が表示される点にあります。通常の動画は既存の視聴者に届きやすい一方、Shortsはフィードを流し見しているユーザーへ無作為に配信されます。

つまり、まだ自分を知らない人に、こちらから探しに行かなくても届く仕組みです。地方で活動していても、ライブの本数が少なくても、この条件は変わりません。

もうひとつの利点が、投稿の負担が軽いことです。長尺の動画は企画から編集まで数日かかりますが、Shortsは1本を数十秒で作れます。仕事や育児の合間に活動している方にとって、この差は小さくありません。

さらに、YouTube内で本編チャンネルとつながっている点も見逃せません。TikTokやInstagramで興味を持ったリスナーを、別のプラットフォームへ誘導するのは簡単ではありません。Shortsであれば、同じ画面の中でミュージックビデオやライブ映像へ移動してもらえます。

一方で、Shortsは再生数が伸びても、それがすぐに固定ファンにつながるとは限りません。数字の増減に一喜一憂せず、長く続けられる形を作ることが大切です。

投稿するネタの作り方

musician recording phone home (Photo: Anna Pou / Pexels)

演奏の「いちばんいい部分」を切り出す

最も基本となるのが、楽曲のサビや印象的なフレーズを演奏する動画です。ここで意識したいのが、最初の1秒で音が鳴っていることです。

イントロから丁寧に始めると、その間にスワイプされてしまいます。曲としては違和感があっても、Shortsではサビの頭から入るほうが視聴が続きます。

演奏する場所も工夫の余地があります。部屋の白い壁を背にするより、窓際の光や、少し生活感のある背景のほうが目に留まることがあります。

制作の過程を見せる

完成品だけでなく、作っている途中を見せる動画も反応を得やすい題材です。DAWの画面で音を重ねていく様子、フレーズを試行錯誤している場面、機材の使い方といった内容です。

音楽をやっていない人でも、何かが組み上がっていく過程には興味を持ちます。「こうやって曲ができるのか」という発見が、そのままアーティストへの関心につながります。

質問や悩みに答える

「ライブ前に喉を守るためにやっていること」「一人で録音するときの工夫」など、自分の経験から話せる内容も動画になります。同じ立場のアーティストが見て、そこから交流が生まれることもあります。

顔を出したくない場合は、手元だけを映したり、テロップと演奏だけで構成したりする方法もあります。話すことが得意でなくても、伝え方はいくつもあります。

カバーとオリジナルのバランス

知られている曲のカバーは、検索や関連表示から見つけてもらいやすい題材です。オリジナル曲だけでは届く範囲に限りがあるため、入り口としてカバーを使う考え方もあります。

ただし、カバーを投稿する際は著作権の扱いに注意が必要です。JASRACなどが管理する楽曲であれば、YouTubeは包括契約を結んでいるため、自分で演奏したものを投稿するぶんには問題ないケースが多くなっています。一方、原盤の音源をそのまま使う場合や、海外の楽曲の場合は事情が異なります。投稿前に、その楽曲の権利状況を確認しておきましょう。

撮影と編集の基本

phone tripod filming window light (Photo: George Milton / Pexels)

高価な機材は必要ありません。スマートフォンのカメラで十分に成立します。押さえておきたいのは、次の点です。

縦向きで撮るのが前提です。横向きで撮った映像を縦に切り抜くと、画質が落ちたり構図が窮屈になったりします。撮影の段階から縦で構えましょう。

音を最優先にする姿勢は欠かせません。映像が多少粗くても許されますが、音が割れていたり、部屋の反響が強すぎたりすると、それだけで離脱されます。スマートフォンの内蔵マイクで音が割れる場合は、少し距離を取るか、外付けのマイクを検討してみてください。

明るさを確保することも効果的です。日中の窓際で撮るだけで、印象は大きく変わります。夜に撮る場合は、正面から光が当たる位置に照明を置きましょう。

編集については、スマートフォンのアプリで完結します。テロップを入れる、不要な間を詰める、冒頭にカットを足す。この3つができれば、最初のうちは十分です。

冒頭にテロップを入れるのは特に有効です。音を出さずに見ているユーザーも多いため、「〇〇を弾いてみました」「自作曲のサビです」といった一言があるだけで、視聴が続く確率が変わります。

本編チャンネルへの導線を作る

laptop video editing screen (Photo: Amar  Preciado / Pexels)

Shortsで再生数が伸びても、そこで終わってしまっては次につながりません。楽曲を最後まで聴いてもらう、配信リンクへ進んでもらう。その導線を意識して設計しましょう。

概要欄にリンクを置くのは基本です。配信サービスへのリンク、フルバージョンの動画へのリンクを整理して記載します。複数のリンクをまとめられるサービスを使うと管理が楽になります。

関連動画として紐付ける機能も活用できます。ShortsをアップロードするときにフルサイズのMVを関連付けておくと、視聴者が続きを見つけやすくなります。

固定コメントを使う方法も手軽です。自分の動画に「フルバージョンはこちらです」とコメントし、それを固定表示にしておきます。概要欄よりも目に入りやすい位置に置けます。

そして、チャンネルのトップページを整えておくことも忘れないでください。Shortsから流入した人が最初に見るのはチャンネルページです。プロフィール画像、バナー、チャンネル説明が整っていないと、その先に進んでもらえません。

投稿頻度と分析の見方

analytics dashboard graph (Photo: Rafael Minguet Delgado / Pexels)

続けるうえで悩ましいのが、どれくらいの頻度で投稿するかです。理想を言えば毎日ですが、それが負担になって止まってしまっては意味がありません。

週2回から3回を目安に、無理なく続けられるペースを探しましょう。まとめ撮りをして小分けに投稿する方法をとれば、忙しい時期も途切れずに済みます。

分析画面では、いくつかの数字を見ておきたいところです。視聴維持率は、動画のどこで離脱されたかを示します。冒頭で大きく落ちているなら、出だしを見直す余地があります。

スワイプ率も参考になります。表示された動画のうち、実際に見られた割合です。ここが低い場合、サムネイルにあたる冒頭のフレームが弱い可能性があります。

数字を見ることは大切ですが、毎日のように確認する必要はありません。週に一度まとめて振り返り、次の投稿に一つだけ改善を反映させる。そのくらいの距離感がちょうどよいでしょう。

伸びない時期は必ずあります。10本目までまったく反応がなくても、それは失敗ではありません。投稿を積み重ねること自体が、どの動画が刺さるかを知るための材料になっていきます。

まとめ

young musician guitar smiling (Photo: Charles Parker / Pexels)

YouTube Shortsのアーティスト活用について、押さえておきたいポイントを整理します。

  • Shortsは登録者ゼロでも新しいリスナーに届く仕組み
  • 最初の1秒で音を鳴らし、サビから入る構成にする
  • 演奏だけでなく制作過程や経験談も題材になる
  • 縦向き・音優先・明るさ確保の3点を守る
  • 冒頭のテロップで無音視聴のユーザーにも伝える
  • 概要欄と固定コメントで本編への導線を作る
  • 週2回から3回のペースで、続けられる形を優先する

まずは手元にある楽曲のサビを、スマートフォンで1本撮ってみてください。完璧を目指すより、投稿してみることのほうが、次につながる情報を多く与えてくれます。


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インディペンデントアーティスト編集部

「私たちは音楽を諦めない」というビジョンを掲げ、多様なジャンルのインディペンデントアーティストたちを紹介する オウンドメディアを運営しています。新たな才能を発掘し、アーティストの創造性を全面的に支援することで、 音楽の新しい形を創り出しています。マイクロライブ空間アプリ「コロム」運営。