【ライブハウスの借り方】ライブの企画方法から必要な費用まで詳しく解説
2023/10/01(更新 2026/10/01)
ライブハウスを自分で借りる必要があるのは、自主企画でライブを開く場合です。ブッキングライブはライブハウスが主催なので、会場はあらかじめ確保されています。
レンタル料の相場は1日8時間で10万円から20万円程度。平日のほうが安く、搬入・リハーサル・開場準備・本番・搬出のすべてが料金の時間に含まれます。
手順は5つです。企画の概要を決める、出演バンドを選ぶ、日程と会場を確保する、ライブの詳細を詰める、告知と集客。
概要はライブの3ヶ月以上前に決めておいてください。
この記事では2つの出演方法、費用の相場、5ステップの手順、会場選びのポイントをまとめました。
この記事の結論
- 自分で借りる必要があるのは自主企画のときです。ブッキングライブはライブハウスが主催で、会場は確保済みです。
- レンタル料の相場は1日8時間で10万円から20万円程度です。平日のほうが安く、学生料金を用意している会場もあります。
- 搬入・リハーサル・開場準備・本番・搬出のすべてが料金の時間に含まれます。先にタイムスケジュールを細かく立ててください。
- 手順は5つです。企画の概要、出演バンド、日程と会場の確保、ライブの詳細、告知と集客の順に進めます。
- 出演バンドは自分たちを含めて3〜6バンドが標準的な規模です。自主企画ではノルマを設定しないことがほとんどです。
- 会場選びでは収容人数と立地を先に見ます。集客の見込みと収容人数がずれると、席が余るか入りきらないかのどちらかになります。
ライブハウスに出演する2つの方法
2つの違いを、先に一覧にします。
| 比較項目 | ブッキング | 自主企画 |
|---|---|---|
| 主催 | ライブハウス | アーティスト自身 |
| 出演者と出演順 | ライブハウスが決める | 主催者が自由に決める |
| チケット代・持ち時間 | ライブハウスが設定 | 主催者が設定 |
| 会場の確保 | 不要(確保済み) | 主催者が借りる |
| ノルマ | 設定されることが多い | 設定しないことがほとんど |
| 収支 | ノルマ分が売れないと自腹 | 利益も赤字も主催者が負う |
| 向く段階 | 組んだばかり・初心者 | 集客が見込める段階 |

ライブハウスに出演する方法は、主に以下の2つです。
- ブッキング
- 自主企画
それぞれ詳しく解説します。
ブッキング
ブッキングライブとは、複数のバンドが同じ日にでるライブハウス主催のライブです。
出演するバンドの組み合わせや出演順はライブハウスが決めるので、共演したことのないバンドと一緒に出演することも少なくありません。
またチケットノルマがあることも、ブッキングライブの特徴。
チケットノルマとはライブハウスがアーティストにチケットを渡し、アーティストにチケットを売ってもらうシステムです。
ノルマ分のチケットが売れなかった場合は、アーティストが自腹でチケット代を支払います。
相場と達成の考え方はライブハウスのノルマとは?で扱っています。交渉の進め方はライブハウスのブッキング交渉の進め方にまとめてあります。
自主企画
自主企画とは、アーティスト自身が主催するライブイベントです。
出演するアーティストや演奏順、持ち時間、チケットの値段設定など、すべて主催のアーティストが自由に決められます。
上手く企画できれば大きく利益を出すことができますが、反対に大きな赤字になってしまう可能性も。
自主企画ライブは比較的知名度が高く、ある程度の集客が見込めるバンドが開催することが多いです。組んだばかりのバンドや初心者の場合は、ブッキングをメインにライブを行ったほうが無難でしょう。
自主企画の全体像はライブハウス自主企画のやり方、企画の立て方は企画ライブとは?で解説しています。
自主企画ではライブハウスのレンタルが欠かせない

自主企画でライブをするためには、ライブハウスのレンタルが欠かせません。
ブッキングライブはライブハウスが主催なので、演奏する場所はあらかじめ確保されていますが、自主企画だとライブハウスの確保も主催者の仕事だからです。
どれくらい集客できそうか、共演バンドの知名度、各バンドのメンバー数、イベントのジャンルなどを考慮し、イベントに合ったライブハウスをレンタルする必要があります。
ライブハウスを借りるにはいくら必要?

レンタル料はライブハウスによって異なりますが、1日あたり8時間で10〜20万円程が相場です。
平日と土日祝日で料金が違う場合が多く、平日のほうが安く借りれる傾向にあります。なかには学生料金などお得なプランを用意しているライブハウスもあるので、有効に活用しましょう。
また注意してほしいのが、搬入やリハーサルの時間も料金に含まれるということ。搬入30分、リハーサル2時間30分、開場準備1時間、本番3時間、搬出30分など細かくタイムスケジュールを立てておきましょう。
ライブハウスの借り方:5ステップ

ここからは、具体的なライブハウスを借りるまでの流れを解説します。
自主企画ライブをする想定で、企画の方法から一つ一つ解説します。
企画の概要を決める
まずは企画の概要を決めましょう。
「楽しいイベント」「インパクトのあるイベント」「個性的なイベント」など、抽象的でも良いのでコンセプトから考えるのがおすすめです。
コンセプトが決まったら、音楽ジャンルや演奏スタイルなど、どんなイベントにしたいのかをより具体的に考えましょう。以下の例を参考にしてみてください。
- オリジナルのみ/コピーもあり/コピーのみ
- バンドスタイル/アコースティックやピアノ弾き語り/ダンスや漫才もあり
- 特定のジャンルやアーティストのコピーに限定する
こうした概要は、少なくともライブの3ヶ月以上前には決めておくのがおすすめです。
出演バンドを選ぶ
企画の概要・コンセプトが決まったら、イベントに合うような出演バンドを選びましょう。イベントのコンセプト以外に、普段からの仲の良さや知名度を重視して選ぶこともあります。
バンド数は、自分たちも含めて3〜6バンドほどで企画されることが多いです。
また自主企画の場合、ノルマは設定しないことがほとんど。ノルマを設定する場合でも、通常のライブハウスのノルマよりは安いことが多いです。
日程とライブハウスの確保
出演バンドも決定したら、いよいよライブハウスを借りましょう。まずはライブの日程を決め、その日程で借りられるライブハウスを探します。
最低でも収容人数と音楽ジャンルは確認しておきましょう。
100人ほどしか集客できなさそうなのに300人収容できるライブハウスを借りてももったいないですし、反対に300人ほど来る予定なのに100人しか収容人数がないと入りきりません。
その他のライブハウスを選ぶ基準については、この後の章で解説します。チェック項目は個人アーティストのライブハウス選び方にも整理してあります。
ライブの詳細を詰める
ライブハウスの予約もできたら、ライブの詳細を決めていきます。具体的には以下のような内容を決めていきましょう。
- ライブの企画名
- 当日のタイムテーブル
- 利益が出た場合の配分
企画名は最初に考えたコンセプトを意識すると決めやすいです。企画名が集客率に影響することもあるので、丁寧に決めてください。
当日のタイムテーブルも重要です。ライブを通しての雰囲気や出演者のモチベーションに繋がります。
またトラブル防止のため、利益が出た場合の配分はあらかじめ決めておいた方が良いです。
ライブ告知・集客をする
最後にライブの告知・集客をしていきましょう。
どれだけ準備を頑張っても、ライブの存在自体を知ってもらえなければお客さんは集まりません。
集客がちゃんとできていないと赤字になってしまう可能性はもちろん、ライブのモチベーションも下がり、出演バンドに不快な思いをさせる可能性もあります。
フライヤーの作成やSNSでの告知、知人への連絡など色々な手段を使って、ライブの告知をしましょう。
フライヤーの作り方はライブフライヤーの作り方が入口です。
ライブハウスを借りるときのポイント

自主企画では良いライブハウスを選ぶことも、主催者の責任です。ライブハウスの条件でライブ自体のクオリティが大きく変わることもあります。
ライブハウスを選ぶときのポイントをまとめたので、参考にしてください。
できるだけ駅から近いところを選ぶ
ライブハウスを選ぶとき、設備や料金にばかり注目しがちですが、「立地」も見逃せないポイントです。
ライブは演奏できればOKではなく、お客さんに見てもらう必要があります。そしてたくさんのお客さんに来てもらうためには、できるだけ行きやすい場所を選ぶことが重要。
駅に近いライブハウスなど、アクセスのしやすさも意識して選んでください。
借りれる機材やオペレータについて確認しておく
使用できる機材、オペレータの確認は必ずしてください。
こうした確認をしっかりしておかないと、ライブ当日に思わぬトラブルが発生しがちです。
またライブハウスに確認する前に、出演バンドにも必要な機材はないか、レンタルしたい機材はないかなどを確認しておくとよりトラブルが少なくなります。
オペレーターに関しては別途PA料金がかかる場合もあるので、直接ライブハウスに問い合わせてください。
ライブハウススタッフとコミュニケーションをしっかりとっておく
良いライブにするためには、周りの人の協力が欠かせません。
自分のバンドメンバーや他の出演バンドのメンバーはもちろん、ライブハウスのスタッフとも事前にコミュニケーションをとっておきましょう。
ライブ当日の進行がスムーズになりますし、音響や照明などの演出でも要望が伝えやすくなります。
もし普段からよく出演しているライブハウスや、仲の良いスタッフがいるライブハウスがあれば、積極的に活用しましょう。
関係の作り方はライブハウスのスタッフとのコミュニケーション術で扱っています。
控室の有無
どのような控室があるかは、出演者のモチベーションにも大きく影響します。衣装にこだわりのあるバンドや、機材の多いバンドがいる場合は特に注意が必要です。
写真で確認したり、実際にライブハウスに足を運んでみたりして、控室の様子を確認しておきましょう。
観客目線で選ぶ
ついつい出演者目線でライブハウスを選んでしまいがちですが、見に来るお客さんにとって心地よいライブハウスかどうかも判断材料になります。
具体的にはトイレの有無やキャパシティ、清潔さなど。
一度「自分だったらこのライブハウスで楽しめるか」を、観客目線で考えてみましょう。
よくある質問
ライブハウスを借りる必要があるのはどんなときですか?
自主企画でライブを開くときです。ブッキングライブはライブハウスが主催なので、演奏する場所はあらかじめ確保されています。
自主企画では会場の確保も主催者の仕事になります。集客の見込み、共演バンドの知名度、各バンドのメンバー数、イベントのジャンルを考慮して会場を選んでください。
レンタル料はいくらかかりますか?
相場は1日8時間で10万円から20万円程度です。会場によって異なり、平日と土日祝日で料金が違う場合も多くあります。
平日のほうが安く借りられる傾向です。学生料金などお得なプランを用意している会場もあるので、問い合わせの段階で確認しておきましょう。
料金の時間には何が含まれますか?
搬入、リハーサル、開場準備、本番、搬出のすべてが含まれます。演奏している時間だけではありません。
搬入30分、リハーサル2時間30分、開場準備1時間、本番3時間、搬出30分といった形で、細かくタイムスケジュールを立ててから予約してください。
借りるまでの手順を教えてください。
5つのステップで進めます。企画の概要を決める、出演バンドを選ぶ、日程と会場を確保する、ライブの詳細を詰める、告知と集客を行う。
この順番です。
企画の概要は、少なくともライブの3ヶ月以上前には決めておきましょう。コンセプトのような抽象的なものから始め、そのあと音楽ジャンルや演奏スタイルを具体化していきます。
出演バンドは何組くらい集めますか?
自分たちも含めて3〜6バンドほどで企画されることが多くなっています。イベントのコンセプトに加えて、普段からの仲の良さや知名度を重視して選ぶこともあります。
自主企画の場合、ノルマは設定しないことがほとんどです。設定する場合でも、通常のライブハウスのノルマよりは安い水準に抑えるのが通例です。
会場を選ぶときに何を見ればよいですか?
最低でも収容人数と音楽ジャンルは確認してください。100人ほどしか集客できない見込みで300人収容の会場を借りると席が余り、逆に300人来る予定で100人しか入らない会場では入りきりません。
立地も見逃せません。駅から近いかどうかは、来場のしやすさに直結します。
控室の様子、トイレの有無、清潔さも、出演者と観客の両方の視点で確かめておきましょう。
機材やPAはどう確認しますか?
使用できる機材とオペレーターの有無を、必ず事前に確認してください。ここを飛ばすと当日にトラブルが起きがちです。
問い合わせる前に、出演バンド側にも必要な機材やレンタルしたい機材がないかを聞いておくと確認が1回で済みます。オペレーターについては別途PA料金がかかる場合もあるため、会場に直接尋ねましょう。
自分にぴったりのライブハウスを見つけよう

ライブハウスを借りること自体は特に難しくありません。しかし、大切なポイントを意識しておかないと、ライブが終わってから後悔してしまう可能性も。
本記事で紹介したポイントを参考に、自分にぴったりのライブハウスを探してみてください。
毎日配信をしても、お客さんは増えない。告知をしても、ライブの客席は空いたまま。新しい曲を作っても、誰にも届かない。
努力はしているのに、ほとんどの人が報われない。それが、多くのアーティストが直面している現実です。
「もっと集客を頑張れ」と言われても、簡単にできたら誰も悩んでいません。結果が出ないのは、才能でも努力不足でもなく、「届ける方法」を知らないだけ です。
コロム は、ファンと一体になれるマイクロライブ空間アプリ。
- 1ヶ月で50人規模のライブを完売
- SNSフォロワー数が5,000人を突破
- 副業から始めて、音楽だけで食べていけるようになったアーティストも
昇給を待つより、今の環境を変えるほうが早い。仕事があっても、地方に住んでいても、音楽を諦める必要はありません。
まずは、環境を変えることから。想像を超えるアーティスト生活を、コロムから始めてください。
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インディペンデントアーティスト編集部
「私たちは音楽を諦めない」というビジョンを掲げ、多様なジャンルのインディペンデントアーティストたちを紹介する オウンドメディアを運営しています。新たな才能を発掘し、アーティストの創造性を全面的に支援することで、 音楽の新しい形を創り出しています。マイクロライブ空間アプリ「コロム」運営。
