コード進行の作り方!初心者でも使える定番パターンと応用
2026/06/30(更新 2026/10/01)
コード進行の作り方は、定番パターンを真似るところから始めます。音楽理論をすべて学ぶ必要はありません。
よく使われる進行を3〜5パターン覚えれば、組み合わせで曲は作れます。
覚える順番も決まっています。メジャーとマイナーの違い、キーごとに使える7つのダイアトニックコード、そして「I・IV・V」のような度数表記。
度数で覚えるとキーが変わっても同じ形が使えます。
作る手順は、4小節のループを決めてメロディを乗せ、Aメロ・Bメロ・サビで進行を変える流れです。
この記事では最低限の知識、定番パターン、ジャンル別の使い分け、オリジナルを作る発想法、1曲に仕上げる流れをまとめました。
この記事の結論
- 最初に覚えるのは、明るいメジャーと暗いマイナーの違いです。この2つだけで作曲の幅が広がります。
- キーごとに使える7つのコードをダイアトニックコードと呼びます。CメジャーキーならC・Dm・Em・F・G・Am・Bm(♭5)。
- 進行はコード名ではなく度数(I・IV・Vなど)で覚えてください。キーが変わっても同じパターンを移せます。
- 定番は6つです。王道進行、カノン進行、小室進行、4-5-1進行、1-6-4-5進行、1-5-6-4進行。
- オリジナルを作るなら、定番を少しだけ変えます。Em を Em7 にする、代理コードに置き換える、開始位置をずらす。
- 1曲に仕上げる流れは、4小節のループ、メロディ、パートごとの進行の変化、イントロとアウトロ、歌詞、デモ化の順です。
コードの基本:覚えるべき最低限の知識

コードについて押さえておく最低限の知識を整理します。
コードとは:複数の音が同時に鳴った状態のこと。「ドミソ」「ファラド」「ソシレ」など。
メジャーとマイナー:明るい響きがメジャー(例:C)、暗い響きがマイナー(例:Cm)。これを覚えるだけで作曲の幅が広がる。
ダイアトニックコード:あるキー(調)で使える7つのコード。Cメジャーキーなら「C・Dm・Em・F・G・Am・Bm(♭5)」。
度数表記:「I・II・III・IV・V・VI・VII」と数字で表す表記。キーが変わってもパターンを把握しやすい。
これだけ覚えれば、コード進行の作り方を理解できます。
7つのコードの使い方はダイアトニックコードの使い方、理論の学び方は音楽理論を独学で学ぶ方法で扱っています。
定番のコード進行パターン

すべてのアーティストが使っている定番パターンを整理します。
王道進行(IV→V→III→VI):J-POPの最頻出パターン。「F→G→Em→Am」(Cキー)。
カノン進行(I→V→VI→III→IV→I→IV→V):パッヘルベルのカノンに由来。安定感と展開を両立。
小室進行(VI→IV→V→I):90年代J-POPに多用。「Am→F→G→C」(Cキー)。
4-5-1進行(IV→V→I):終止感のある進行。サビの締めに頻出。
1-6-4-5進行(I→VI→IV→V):50sロックンロールから現代まで使われる王道。
1-5-6-4進行(I→V→VI→IV):欧米ポップスの最頻出パターン。U2「With or Without You」など。
この6つを覚えれば、街で流れている楽曲のコード進行はおおむね読み解けます。
型ごとの響きと使いどころはコード進行の定番パターンで詳しく扱っています。
ジャンル別のコード進行の使い分け
ジャンルごとの傾向を、先に一覧にします。
| ジャンル | よく使う進行 | 特徴 |
|---|---|---|
| J-POP・歌謡曲 | 王道進行、カノン進行、小室進行 | 複雑なコードチェンジで感情を動かす |
| 洋楽ポップス | 1-5-6-4進行、I-VI-IV-V進行 | シンプルで覚えやすいループ |
| ロック | パワーコード中心、4-5-1進行 | エネルギーを優先する |
| ジャズ | II-V-I進行、テンションコード(7th・9th・13th) | 複雑な響きで色彩を作る |
| フォーク・弾き語り | 3コード(I・IV・V)の循環 | シンプルさが歌を引き立てる |
| EDM・エレクトロニック | マイナー進行 | ループを意識した4小節パターン |

ジャンルによって、使われるコード進行の傾向が異なります。
J-POP・歌謡曲:王道進行・カノン進行・小室進行。複雑なコードチェンジで感情を動かす。
洋楽ポップス:1-5-6-4進行・I-VI-IV-V進行。シンプルで覚えやすいループ。
ロック:パワーコード中心、4-5-1進行などシンプルな進行。エネルギーを優先。
ジャズ:II-V-I進行、テンションコード(7th・9th・13thなど)。複雑な響きで色彩を作る。
フォーク・弾き語り:3コード(I・IV・V)の循環。シンプルさが歌を引き立てる。
EDM・エレクトロニック:マイナー進行が多い。ループを意識した4小節パターン。
自分の音楽ジャンルに合うコード進行を意識的に選ぶと、楽曲の説得力が増します。
楽器の配分まで含めた設計は編曲の基本が参考になります。
コード進行の発想法

オリジナルのコード進行を作るための発想法を整理します。
好きな楽曲のコード進行を分析する:好きな楽曲のコード進行を耳コピして、なぜ良いと感じるかを分析します。
度数で考える:「C→F→G」ではなく「I→IV→V」と度数で覚えると、キーが変わっても応用が利きます。
定番パターンを少しだけ変える:王道進行「F→G→Em→Am」を「F→G→Em7→Am」に変えるだけで違う印象に。
代理コードを使う:同じ機能を持つコードに置き換える。「C→F→G→C」を「Am→F→G→C」にするなど。
メロディから決める:メロディが先にあれば、メロディに合うコードを選んでいく作り方もあります。手順はメロディの作り方にまとめてあります。
コードに迷ったら王道進行:何を使うか迷ったら、王道進行から始めて変化を加える方法が現実的です。
コード進行から1曲を完成させる流れ

コード進行を起点に1曲完成させる流れは、次のとおりです。
Step 1:4小節のコード進行を決める:王道進行や好きなパターンから、4小節のループを作ります。
Step 2:メロディを乗せる:コード進行を繰り返しながら、メロディをハミングや楽器で探しましょう。
Step 3:Aメロ・Bメロ・サビで進行を変える:同じパターンの繰り返しではなく、各パートで進行を変化させます。
Step 4:イントロ・アウトロを作る:曲の入り口と出口のコード進行を決めてください。
Step 5:歌詞を乗せる:メロディに歌詞を合わせていきます。
Step 6:DAWで形にする:コード・メロディ・歌詞を統合してデモを作ります。
最初は完璧を求めず、形にすることを優先してください。
パートの並べ方は曲構成のABABパターンとは?、テンポの決め方はBPMの決め方で扱っています。
コード進行学習のおすすめリソース

コード進行を学ぶためのリソースを整理します。
YouTubeチュートリアル:「コード進行 解説」「J-POP コード進行」などで検索すると豊富な解説が見つかります。
コード進行検索サイト:好きな楽曲のコード進行を調べられるサイト(U-FRET、ChordWiki など)。
ピアノ・ギターアプリ:スマホでコードを鳴らして音を確認できるアプリ。
音楽理論の入門書:「コード進行スタイル・ブック」など、定番の解説書を1冊読むと体系的に理解できます。
作曲アプリ:ChordPulseなど、コード進行を組み合わせて自動演奏できるアプリ。発想を広げる道具として有効。
よくある質問
コード進行を作るのに音楽理論は必要ですか?
すべてを学ぶ必要はありません。メジャーとマイナーの違い、キーごとに使える7つのダイアトニックコード、度数表記の3つを押さえれば作り始められます。
よく使われる進行を3〜5パターン覚えれば、その組み合わせで曲は作れます。プロのアーティストも、限られた進行パターンを使い回しています。
なぜコード名ではなく度数で覚えるのですか?
キーが変わっても同じパターンを移せるためです。「C→F→G」と覚えると、キーがGに変わったとき使えません。
「I→IV→V」と度数で覚えておけば、どのキーでも同じ響きの関係を再現できます。移調が必要になったときの手間も減ります。
最初に覚えるべき定番パターンはどれですか?
王道進行(IV→V→III→VI)です。CキーならF→G→Em→Amで、J-POPの最頻出パターンです。
あわせてカノン進行、小室進行(VI→IV→V→I)、4-5-1進行、1-6-4-5進行、1-5-6-4進行の6つを押さえておくと、聴いている楽曲の構造が読めるようになります。
ジャンルによって使う進行は変わりますか?
変わります。J-POPは王道進行・カノン進行・小室進行で複雑なコードチェンジを使い、洋楽ポップスは1-5-6-4進行のようなシンプルなループが中心です。
ロックはパワーコードと4-5-1進行でエネルギーを優先し、ジャズはII-V-I進行とテンションコードで色彩を作ります。フォークや弾き語りは3コードの循環、EDMはマイナー進行の4小節ループが多くなります。
オリジナルのコード進行はどう作りますか?
定番を少しだけ変えるところから始めてください。王道進行の「F→G→Em→Am」を「F→G→Em7→Am」にするだけで、印象が変わります。
同じ機能を持つ代理コードへの置き換えも有効です。「C→F→G→C」を「Am→F→G→C」にする、といった形です。
好きな楽曲のコード進行を耳コピして、なぜ良いと感じるかを分析するのが上達の近道になります。
メロディとコード、どちらを先に作りますか?
どちらでも構いません。コードを先に決める場合は、4小節のループを繰り返しながらメロディをハミングで探します。
メロディが先にある場合は、その音に合うコードを選んでいきます。迷ったら王道進行から始めて、少しずつ変化を加える進め方が現実的です。
コード進行から1曲に仕上げる手順を教えてください。
6つのステップで進めます。4小節のコード進行を決める、メロディを乗せる、Aメロ・Bメロ・サビで進行を変える、イントロとアウトロを作る、歌詞を乗せる、DAWでデモにする。
同じパターンの繰り返しだけで通さず、パートごとに進行を変化させてください。最初は完璧を求めず、形にすることを優先しましょう。
コード進行の作り方まとめ

コード進行の作り方について、押さえておきたいポイントを整理します。
- コードはメジャー(明るい)とマイナー(暗い)の2タイプから始める
- ダイアトニックコード7つを覚えると、進行が作れるようになる
- 王道進行・カノン進行・小室進行など6つの定番パターンを覚える
- ジャンルによって使われるコード進行の傾向が異なる
- 好きな楽曲を耳コピして分析するのが、上達の最短ルート
- 最初は定番パターンから始めて、少しずつ変化を加える
コード進行は理論より実践です。今日から、好きな楽曲のコード進行を1曲調べて、自分の楽曲で使ってみることから始めてみてください。
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インディペンデントアーティスト編集部
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