ライブ衣装の選び方!衣装を着るメリットや注意点も解説!
「ライブ衣装ってどうやって選んだらいいの?」と悩んでいませんか?
ライブは、演奏はもちろんですが、ステージ上でのパフォーマンスなど見た目も大切な場です。ライブ衣装を用意すれば見た目の華やかさが増し、より一層ライブが盛り上がるでしょう。
しかし、いきなりでは自分たちに合う衣装を選ぶのは難しいと思います。
そこで本記事では、ライブ衣装のメリットから選び方までを丁寧に解説。
衣装を選ぶときの注意点やよくあるライブ衣装なども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ライブ衣装を用意するメリット
まずはライブ衣装を用意するメリットについて知りましょう。
ライブ衣装には見た目の華やかさが増すだけでなく、様々なメリットがあります。
集客やバンドの認知度にも関係する大切なポイントなので、ぜひご覧ください。
覚えてもらいやすくなる
一つ目のメリットは「覚えてもらいやすくなる」ことです。
ライブのたびに同じ衣装を着ていれば、衣装をきっかけに観客や対バン相手、音楽関係者などに覚えてもらいやすくなります。
特に活動を始めたばかりであまり認知度がない時期は、見た目でインパクトを与えるのはとても有効な宣伝方法です。
フライヤーなど音を伝えられない媒体でも、気づいてもらいやすくなります。
バンドのイメージ・コンセプトを伝えやすい
自分たちの演奏ジャンルや伝えたいメッセージに沿った衣装を着ることで「バンドのイメージ・コンセプトが伝わりやすくなる」ことも、ライブ衣装を着るメリットのひとつです。
人は視覚から様々な情報を取り入れているため、服装を変えるだけで与える印象は大きく変わります。
例えばメタルバンドならスタッズなどメタルらしい装飾のついた衣装を着たり、ロックバンドならライダースジャケットを着たりするなど、ジャンル毎の定番衣装を着ていれば演奏をしていなくてもジャンルを伝えられるでしょう。
そこまではっきりとした衣装でなくとも、キレイ目な服装やカジュアルな服装など、バンドのイメージに合った服を選ぶだけでも十分効果的です。
気合が入る
ライブ衣装は見ている人だけでなく、着ている演奏者自身にも影響を与えます。
スタジオ練習や普段のお出かけに着ている服ではいまいち気合が入りませんが、ライブ衣装を決めておくとそれを着るだけで「自然とライブスイッチが入る」という人も少なくありません。
演奏は技術だけでなく演奏者の気持ちにも影響されるものなので、衣装で気合を入れることは結果的に演奏を良くすることに繋がります。
ライブ衣装の選び方
ここからは具体的なライブ衣装の選び方を3つご紹介します。
ここで解説するポイントに沿って選べば、きっとあなたにぴったりのライブ衣装が決まるでしょう。
自分のバンドをイメージしながら、記事を読み進めてみてください。
曲やジャンルに合わせて選ぶ
「曲やジャンルに合わせて選ぶ」のは、ライブ衣装選びの定番です。自分たちのジャンルに合った服装を選ぶことで、演奏と見た目の一体感が生まれます。
これにより演奏に迫力や説得力がでて見る人を魅了しやすくなり、また自然にメンバー間の衣装に統一感がでるでしょう。
メンバーで統一する
意図的にメンバーの衣装を統一するのも、定番の方法です。
完璧に同じ衣装にする場合もあれば、色違いにしたり素材感など雰囲気だけを合わせたりする場合もあります。
「お揃いは嫌だけどなんとなく統一感を出したい」という場合は、ワンアイテムだけお揃いにするのもおすすめです。
衣装を統一する際は、できるだけバンドに関係のあるテーマを選ぶようにしましょう。先に解説した「曲やジャンル」もテーマに使えます。
メンバーの個性に合わせて選ぶ
あえて統一はせず、メンバーそれぞれの個性に合わせて衣装を選ぶ方法もあります。
衣装を統一するメリットはバンドの特徴や伝えたいメッセージを強調できることですが、その反面メンバーごとの区別がつきにくくなることがデメリットです。
個性に合わせてそれぞれ衣装を選べば、メンバー一人ひとりをアピールすることができます。
ただし、あまりにも全員の衣装が違いすぎると「個性をアピールする」というよりも「ただ衣装が揃ってないだけ」に見えてしまうので、最低限の統一感が生まれるよう工夫が必要です。
注意が必要なライブ衣装
見た目以外にも、ライブ衣装を選ぶ際にはいくつかポイントがあります。
ここで紹介するような注意点を意識しておかないと、いざライブが始まってから「演奏に集中できない」なんてことも。
衣装を選ぶ前に、ぜひ確認しておきましょう。
動きにくい服や靴
演奏に影響するような「動きにくい服や靴」は避けましょう。
どれだけ見た目が良くても、衣装のせいで演奏のレベルが下がってしまうのは良くありません。
特に動きの多いドラマーは、注意が必要です。ライブの前に一度着た状態で演奏をしてみて、腕や足が動かしにくくないかを確認しておきましょう。
忘れがちですが靴選びの際も、演奏性を忘れないようご注意ください。
ドラマーはバスドラを踏みやすいか、ギタリストやベーシストはエフェクターが踏みやすいかを意識して選びましょう。
通気性が悪い服
薄手で蒸れにくい素材のものや風通しの良い構造になっているかも、衣装選びの際はぜひチェックするようにしてください。
ライブ中は照明や緊張により、いつも以上に汗をかきます。そのためできるだけ通気性の良い服装を選ぶのがおすすめです。
汗をかきすぎると演奏に影響を与えたり、体調が悪くなったりする可能性があります。
タイトスカートやミニスカート
ライブ中は激しく動くことも多く下着が見えてしまう可能性もあるため、タイトスカートやミニスカートはライブ衣装には避けたほうが良いでしょう。
特にドラマーは格好の都合上、そうした危険性が高く注意が必要です。
ロング丈のスカートでも、裾がスタンドなどに引っかかる可能性があるため、あまりおすすめできません。
できればパンツスタイルの衣装にし、どうしてもスカートをはきたい場合はロング丈のものを選び、裾の扱いには注意するようにしてください。
「服」以外に使えるライブ衣装アイテム
ライブ衣装は何もシャツやスカートだけではありません。
アクセサリーなどの小物や、それ以外の身に着けるものも十分ライブ衣装に使うことができます。
そこで、ここからは「服以外に使えるライブ衣装アイテム」を3つご紹介。
同じようなスタイルでもこれらのアイテムを工夫すれば、一気にアレンジを変えられるのでぜひ参考にしてください。
髪型
髪型は、衣装と同じくらい見た目を左右する重要なポイントです。
ちょっとしたアレンジを加えるだけでも大きく雰囲気が変わるので、ぜひこだわってみてください。
服装はメンバーで統一しつつ、髪型で個性をだすのも一つの方法です。
服装で統一感が生まれている分、髪型なら大きく遊んでもバンドの雰囲気を崩すことなく、それぞれの特徴をアピールできます。
楽器
楽器を複数持っている場合は、ライブに合わせて使う楽器を選ぶのもおすすめです。
楽器は演奏者と一緒に視界に入るため、見た目の印象にも大きく影響を与えます。
ライブごとに使う楽器を変えたり、曲ごとに楽器を変えたりすることで、観客に与える印象を変えることが可能です。ギターやベースなど持ち運びできる楽器に限定されますが、演出方法の一つとして覚えておきましょう。
ただし、見た目を重視しすぎて演奏に影響がないようにご注意ください。
アクセサリーなどの小道具
服装や髪型だけでは何か物足りない場合は、アクセサリーなどの小道具も活用しましょう。アクセサリーをワンポイント加えるだけでも十分見た目が華やかになりますし、バンドで出したい雰囲気を補強するのにも使えます。
また、メンバーごとの違いを出すためにアクセサリーを使うのもおすすめです。
使用目的に合わせて幅広く使えるので、ぜひ活用してみましょう。
よくあるライブ衣装5選!
ここまで読んでも「まだどんな衣装が良いかわからない」という方に向けて、よくあるライブ衣装を5つ紹介します。
どれも代表的なライブ衣装なのでまずはここから始めて、少しずつアレンジを加えていくと良いでしょう。
Tシャツ
Tシャツはジャンル問わず着れる万能なライブ衣装です。
もともとはロックなどのジャンルで、あえてきちんとした衣装を着ないことで音楽性を伝えるために着られていましたが、今ではどんなジャンルを演奏する場合でも違和感なく着れるアイテムとして使われています。
バンドのオリジナルTシャツを作れば宣伝にもなりますし、統一感も出せるのでおすすめです。
また、あえて自分たち以外のアーティストのTシャツを着て、ライブをしている人も見かけます。
スーツ、ジャケット
きっちりとした雰囲気を出したい場合は、スーツやジャケットがおすすめです。簡単に「特別感」が演出できるため、ライブ衣装にはぴったり。
特にジャズなどの大人な雰囲気を出したいジャンルでよく着られています。
もちろんジャズ以外のジャンルにも合うので、いつもと違う雰囲気を出したいなら、ぜひチャレンジしてみましょう。
ライダースジャケット
ライダースジャケットは、ロックバンドの定番衣装です。
Tシャツにライダースジャケットを羽織るだけで一気にロック感が出るので、ロックバンドなら一枚は持っておきたいアイテム。
メンバー全員で揃えるのではなく、ボーカルだけが羽織っていることも少なくありません。
また、そこまで激しいロックバンドではなくとも、誰か一人が羽織ってるだけなら違和感も出にくいため十分ライブ衣装として使えます。
サルエルパンツ
サルエルパンツはロックバンドからヴィジュアル系バンドまで、幅広いジャンルで使えるアイテムのひとつ。
デザインの種類も多く、自分たちの音楽に合わせて選べることがサルエルパンツの特徴です。
有名なバンドでいうとRADWIMPSの野田洋次郎さんがよく着用しているので、一度ライブ映像などを参考にしてみるとよいでしょう。
特徴的な服装
つなぎや特攻服など、特定の職業や団体が着用する「特徴的な服装」も衣装にはぴったり。
こうした服装のメリットは、目に入った瞬間のインパクトが強く、一目で覚えてもらいやすいことです。
また、日常的に着ることが少ない服装なので、特別感も出やすいでしょう。
ただし、服装のイメージが強い分、演奏しているジャンルが変わったりバンドの雰囲気を変えたりしたいときに合わなくなる可能性があります。
ライブ衣装が参考になる有名アーティスト
有名アーティストの衣装は、プロのスタイリストが選んでいることが多く、衣装選びの参考になります。
コンセプトを真似したり、ワンアイテムだけ真似したりして、自分たちの衣装の幅を広げましょう。
ライブ衣装が参考になる有名アーティスト4組と、それぞれの衣装の特徴を解説します。
緑黄色社会
「花になって」や「Mela!」で有名な男女4人組バンドの緑黄色社会。衣装は完璧にお揃いではなく、素材や色を揃えることで統一感を出しています。
バンド内に男性と女性がいると衣装を合わせるのが難しいですが、緑黄色社会はそれぞれの個性を出しながらもバランスの良い衣装になっているので、男女混合バンドは参考にすると良いでしょう。
マカロニえんぴつ
マカロニえんぴつの衣装は、比較的ラフでメンバー同士の統一感もあまりない印象を受けます。しかし、一人ひとりを見てみるとライブで着ている衣装にはパターンがあり、ラフに見えてもライブ衣装はきちんと用意されているようです。
最近は、マカロニえんぴつのように、Tシャツなどのラフな格好でライブをするバンドも少なくありません。
あまりキメ過ぎず、自然体でライブをしたい人は、ぜひマカロニえんぴつなどのバンドを参考にしてみてください。
氣志團
リーゼントと学ランが印象的なバンド、氣志團。一目で何のバンドかわかるという意味で、氣志團以上に効果的に衣装を使っているバンドは少ないでしょう。
「一目見たら忘れないようなバンドにしたい」「見た目の印象で勝負したい」というバンドは、ぜひ参考にしてみてください。
ただし学ランはすでに氣志團のイメージが強すぎるため、他の特徴的な服装を探し、自分たちだけのオリジナルな衣装を模索した方が良いでしょう。
THE BAWDIES
「スーツのバンド」といえば、恐らく多くの人がイメージするのがTHE BAWDIESでしょう。ジャンルはR&Bやロックンロールですが、スーツによって少し大人っぽくスマートな印象を受けます。
同じスーツでもライブによって色や着こなしを変えることで観客を飽きさせないなど、参考になるポイントが数多くあるので、スーツを衣装にする予定がなくても、ぜひ一度チェックしてみてください。
ライブ衣装は見た目と演奏性が大事!
ライブを盛り上げるためには、演奏だけでなくパフォーマンスなど見た目もとても大切です。そして衣装にこだわることは、視覚的に観客を魅了する効果的な方法のひとつ。
同じ演奏をしていても、衣装が違うだけで見ている人は全く違う印象を受けるでしょう。
衣装を選ぶ時のポイントは、自分たちの演奏しているジャンルに合っていることとバンド内で統一感があることです。
本記事で紹介した内容や、尊敬するアーティストを参考に、自分たちにぴったりの衣装を探してみてください。