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コラム

仕事と両立しながら音楽活動はできる?地方×オンラインで人生が変わった選択

山崎

北海道の豊かな自然に囲まれた地で、地方からオンラインで音楽活動を続ける一人のアーティストがいます。

菊地攻次さん。
“唄う大工さん”として仕事と両立しながら、音楽活動を続けるシンガーです。

現在は、オンラインライブプラットフォーム「corom」で、9回連続アリーナ完売を達成するなど、着実にファンを増やし続けています。

しかし、そこに至るまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。
オーディションの落選、事務所での挫折、そして“声が出なくなる”という経験——。

一度は音楽を離れながらも、彼は再び歌うことを選びます。

地方でも音楽活動は続けられるのか。
オンラインという新たな舞台で再起を果たした、その歩みをたどります。

夢を諦め、音楽が嫌いになった日々

菊地さんが音楽を始めたのは高校時代。
バンドブームに乗り、ボーカルとして活動をスタートしました。

コンテストでは最優秀賞とボーカル賞を受賞。
「プロを目指したい」と、本気で思うようになります。

しかし、現実は甘くありませんでした。

オーディションでは、あと一歩のところで落選が続きます。
仕事をきっかけに上京し、出会った相棒と事務所所属を掴むものの、音楽性の違いで解散。

ようやく見えた道は、あっけなく途切れました。

さらに追い打ちをかけたのが、原因不明で声が出なくなるという出来事でした。

「しゃべることはできるのに、歌うと全く声が出ない。 趣味ですら歌えないんだと思いました」

歌うことが好きだったからこそ、その現実はあまりにも苦しいものだったといいます。

次第に、音楽そのものから距離を置くようになり、やがて好きだったはずの音楽が嫌いになっていきました。

音楽から離れ、大工として起業。

「夢は夢のまま終わるんだろう」

そう思いながら、日々を過ごしていました。

「最後にもう一度」—coromとの出会い

転機はコロナ禍でした。
仕事をきっかけに地元・北海道へ戻った頃、不思議と声が戻ります。

「これがラストチャンスだと思いました」

そう決めて受けたオーディションに合格し、事務所に所属。
再び音楽の世界へと戻ることができました。

しかし、待っていたのは毎日ライブ配信をする活動。
仕事と並行しながら続けていくことに、次第に限界を感じるようになります。

そんな中、SNSで出会ったのがオンラインライブプラットフォーム「corom」でした。

「正直、めちゃくちゃ怪しかったです(笑)でもやらないよりやった方がいいと思いました」

最初のライブはチケット4枚、身内が買ってくれたものでした。

「これを毎月やるのか…正直キツいなと思いました」

無料のライブ配信に慣れていたファンからは、
「なんで事前にお金を払うの?」という反応も。

それでもやめなかった理由は、環境の変化にありました。

それまでの“バチバチな音楽業界”とは打って変わって、応援し合う文化・切磋琢磨できる環境の中で、「負けたくない」「もっと届けたい」という想いが加速します。 

地道な発信と挑戦を続けた結果、スタートから半年でチケット55枚完売を達成。
オンラインライブでの集客が自信へと変わり、
ついには事務所を離れ、自主レーベルを立ち上げる決断へとつながりました。

家族とファン、支えのかたちが変わった瞬間

coromを始めた理由の一つには、家族の存在もありました。
きっかけは、第一子の誕生。

大工の仕事と音楽活動を両立する中で、リアルライブを続けていくことに限界を感じるようになります。
「子育てにもきちんと関わること」——それは、奥様との約束でもありました。

そうして選んだのが、リアルライブに近い形で音楽を届けられるcorom。
しかし当初、奥様からは「音楽は一切支えません」とはっきり伝えられていたといいます。

仕事と家庭を優先する中で、音楽はあくまで“個人の挑戦”。
そんな位置づけでした。

転機となったのは、コロムフェスへの出演を控えていたある出来事。
大工の仕事中に大きな怪我を負い、約1ヶ月の入院生活を余儀なくされます。

思うように準備が進められない中、奥様がフェスの準備を手伝い始めてくれました。
出演者とのやり取りから始まり、セットリストの確認や、オンラインライブの空間づくりへのアドバイス——。

少しずつ、音楽活動そのものにも関わるようになっていきます。

“支えない”から“共に作る”へ。
家族との関係性は、大きく変わっていきました。

音楽が日常にある環境の中で育つ息子さんもまた、その変化の一部です。
歌の練習を聞きながら眠りにつき、保育園ではマイクを手に楽しそうに過ごしているといいます。

そして、支えになっているのは家族だけではありません。
ファンの存在です。

菊地さんのテーマは、「一人でも多くの人に音楽を届けること」。
その想いでオンラインライブを続ける中で、ファンの関わり方にも変化が生まれていきました。

ライブを拡散し、誰かにすすめ、新しい人を連れてきてくれる。
ただの“視聴者”ではなく、同じ目標に向かう仲間のような存在へと変わっていったのです。

地方にいながら、家族との時間を大切にし、仕事も続けながら音楽を届ける。
そしてその挑戦を、共に広げてくれる人たちがいる。

オンラインという選択は、音楽と人生、その両方を諦めないための答えでもありました。

「人生が変わった」—同じように悩むアーティストへ

かつては、オーディションに落ち続け、声が出なくなり、音楽を手放した時期もありました。
それでも今、再び音楽を続けられているのは、環境を変え、“届け方”を変えたからでした。

「coromを本気でやれば、人生が変わる場所だと思います」

家族と過ごす時間も、仕事も、音楽も——。
どれも諦めないという選択が、今はできています。

「地方だから難しい」
「仕事があるから続けられない」

そう感じている人にとって、菊地さんの歩みは、ひとつの答えを示しています。

音楽を続ける方法は、ひとつではない。
環境が変われば、選べる道も変わっていく。

coromは、音楽を諦めきれない人が、もう一度歩き出すためのステージです。
あなたも、その一歩を踏み出してみませんか。

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インディペンデントアーティスト編集部
インディペンデントアーティスト編集部
「私たちは音楽を諦めない」というビジョンを掲げ、多様なジャンルのインディペンデントアーティストたちを紹介するオウンドメディアを運営しています。新たな才能を発掘し、アーティストの創造性を全面的に支援することで、音楽の新しい形を創り出しています。マイクロライブ空間アプリ「コロム」運営。
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