エレキギターの録音方法を徹底解説!自宅でもクオリティを上げるコツ
「エレキギターを録音したいけれど、どんな方法があるのかよくわからない」と感じている方は多いのではないでしょうか。
アンプを使うのか、直接つなぐのか、ソフトウェアを使うのか——選択肢が多く、何から始めればいいか迷ってしまうのも無理のないことです。
そこで本記事では、エレキギターの代表的な録音方法を3つに整理し、それぞれの特徴や向き不向き、自宅でクオリティを高めるためのポイントまで詳しく解説します。これから宅録を始めたい方にも、すでに録音しているけれど仕上がりに満足できていない方にも、役立てていただける内容です。
エレキギターの録音方法は大きく3種類

エレキギターを録音する方法は、大きく分けて以下の3つがあります。
– マイクを使ってアンプを録音する「マイク録音」
– ギターをオーディオインターフェイスに直接つなぐ「ライン録音」
– アンプシミュレーターやプラグインを使う「ソフトウェア録音」
それぞれに長所と短所があり、目的や環境によって最適な方法は変わります。順番に見ていきましょう。
マイク録音(アンプ録音)
マイクをアンプのスピーカーの前に置き、実際に鳴らした音をそのまま収録する方法です。
最大の魅力は、アンプが持つ固有の音色・鳴り・空気感をリアルに録れることです。プロのレコーディングスタジオでも多用される手法で、「本物のギターサウンド」を求めるなら最有力の選択肢といえます。
ただし、自宅での実践にはいくつかのハードルがあります。アンプをある程度の音量で鳴らす必要があるため、防音環境が整っていないと近隣への配慮が難しくなります。また、マイクの位置によって音が大きく変わるため、セッティングに慣れが必要です。
向いている環境: 防音スタジオ・防音室・音出し可能な一軒家など
必要な機材:
– アンプ
– ダイナミックマイク(定番はShure SM57)
– マイクスタンド
– オーディオインターフェイス
– DAWソフト(録音・編集ソフト)
ライン録音
ギターをオーディオインターフェイスに直接つなぎ、音をそのままデジタルデータとして録音する方法です。
アンプを鳴らさないため、深夜や集合住宅でも録音できる点が大きな利点です。セッティングもシンプルで、「ギター→オーディオインターフェイス→DAW」という流れが基本になります。
ただし、そのままでは「素の信号」として録れるため、音作りは別途必要になります。DAW上のプラグインやアンプシミュレーターと組み合わせて使うのが一般的です。
向いている環境: 自宅・集合住宅・深夜の録音
必要な機材:
– オーディオインターフェイス
– DAWソフト
– アンプシミュレータープラグイン(任意)
アンプシミュレーター・プラグイン録音
ソフトウェア上でアンプの音色を再現し、リアルなギターサウンドを作り上げる方法です。ライン録音と組み合わせて使うのが一般的です。
近年はNative Instruments「Guitar Rig」、IK Multimedia「AmpliTube」、Line 6「Helix Native」など、高品質なプラグインが多数リリースされています。アンプを持っていなくても、多彩なサウンドを手軽に試せるのが魅力です。
また、専用のアンプシミュレーターハードウェア(Line 6 HXシリーズ、BOSS GT-1000など)を使えば、より直感的に操作しながら録音することもできます。
向いている環境: 自宅・機材コストを抑えたい方・多ジャンルをカバーしたい方
必要な機材:
– オーディオインターフェイス
– DAWソフト
– アンプシミュレータープラグインまたはハードウェア
自宅録音のクオリティを上げる5つのポイント

録音方法を選んだあとは、音質をさらに高めるための工夫が重要です。以下の5点を意識するだけで、仕上がりが大きく変わります。
1. オーディオインターフェイスを必ず使う
スマートフォンやパソコンの内蔵マイク・音声端子での録音は、ノイズが乗りやすく音質が安定しません。録音のクオリティを担保するうえで、オーディオインターフェイスの導入は最優先で考えたいところです。
FocusriteのScarlettシリーズやPreSonusのAudioBoxシリーズなど、1万〜3万円台で入手できる製品でも十分な音質を確保できます。
2. ノイズ対策を徹底する
エレキギターはノイズを拾いやすい楽器です。録音前に以下の点を確認しておきましょう。
– シールドケーブルの接触不良がないか
– ギターのボリュームやトーンポットにガリ(接触不良によるノイズ)がないか
– 蛍光灯・パソコンのACアダプターなどの電磁波から距離を置く
– ギターのピックアップやブリッジのアース接続が適切か
小さなノイズでも録音後の編集で目立ちやすくなるため、録音前に音を出しながらチェックする習慣をつけるとよいでしょう。
3. モニタリング環境を整える
スピーカーやヘッドフォンの種類によって、音の聴こえ方は大きく異なります。一般的なリスニング用スピーカーやイヤフォンは特定の帯域が強調されることがあり、録音・ミックスの判断に影響します。
可能であれば、フラットな音響特性を持つモニタースピーカーやモニターヘッドフォンを使うことをおすすめします。ヘッドフォンであればSony MDR-7506やAudio-Technica ATH-M50xなどが定番として知られています。
4. DI(ダイレクトボックス)を活用する
ライン録音やアンプシミュレーターを使う場合、DI(ダイレクトボックス)を経由することでインピーダンスの不整合によるノイズや音質劣化を防げます。
パッシブタイプとアクティブタイプがありますが、宅録では電池式または電源供給式のアクティブDIが使いやすいでしょう。
5. 部屋の反響音に気を配る
マイク録音の場合、部屋の壁や天井に音が反響してしまうと、もわっとした不明瞭な録音になりがちです。
布製のソファや厚みのあるカーテン、カーペットなどが吸音材の代わりになります。本格的に録音環境を整えたい場合は、吸音パネルや吸音フォームを活用するとよいでしょう。クローゼットの中に入って録るという方法も、吸音素材に囲まれるため意外に効果的です。
DAWはどれを選べばいい?

エレキギターの録音には、DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)の選択も重要です。代表的なものを簡単に整理します。
GarageBand(Mac/iOS): 無料で使えるApple純正DAW。直感的な操作で始めやすく、アンプシミュレーター機能も内蔵しています。初心者にまず試してほしい一択です。
Audacity(Windows/Mac/Linux): 無料のオーディオ編集ソフト。シンプルな録音・編集には対応していますが、本格的なミックスには向きません。
Logic Pro(Mac): Apple製の本格DAW。GarageBandの上位版にあたり、プロのレコーディングにも使われます。
Ableton Live/Cubase/Studio One: クロスプラットフォームで使える本格DAW。本格的な音楽制作を目指すなら、これらのいずれかを選ぶとよいでしょう。
まずはGarageBandや無料トライアル版で操作感を試してから、有料版への移行を検討するのがおすすめです。
まとめ
エレキギターの録音方法は、大きく「マイク録音」「ライン録音」「アンプシミュレーター録音」の3つに分かれます。
– マイク録音:生々しいサウンドを狙うなら、防音環境がある方に
– ライン録音:騒音を出さずに手軽に始めたい方に
– アンプシミュレーター録音:多彩な音色を自宅で試したい方に
どの方法でも、オーディオインターフェイスの導入・ノイズ対策・モニタリング環境の整備が音質向上の基本です。自分の環境や目的に合った方法から、まずは一つ試してみてください。
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