アコースティックギターを自宅で録音する方法を徹底解説!
自宅でアコースティックギターを録音したいけれど、何から始めればいいかわからない——そんな悩みを抱えているアーティストは多いのではないでしょうか。
「スタジオに行く時間もお金もない」「機材は何を揃えればいいの?」「録れてはいるけど、音がこもって使えない」といった声はよく聞かれます。
そこで本記事では、アコースティックギターを自宅で録音するために必要な機材の選び方から、マイクの設置位置、音質を上げる具体的なコツまで、順を追って解説します。宅録を始めたばかりの方でも実践できる内容ですので、ぜひ最後まで読んでみてください。
アコースティックギターの録音に必要な機材

まず、宅録を始めるために最低限そろえておきたい機材を確認しましょう。
マイク
アコースティックギターの録音には、コンデンサーマイクが最もよく使われます。繊細な弦の響きや倍音成分まで拾いやすく、生音の自然さを活かした録音に向いています。
定番の選択肢としては、AKGの「C214」やAudio-TechnicaのAT2020などが挙げられます。どちらも2万円前後で入手でき、自宅録音の入門機として多くのアーティストに使われています。
予算を抑えたい場合はダイナミックマイクでも録音は可能ですが、高音域の抜けやギターの空気感を拾う点ではコンデンサーマイクに軍配が上がります。
オーディオインターフェース
マイクで拾った音をパソコンに取り込むために必要なのが、オーディオインターフェースです。スマートフォンのマイク端子に直接繋いでも録音はできますが、音質は大きく劣ります。
FocusriteのScarlett 2i2は、宅録入門として最もポピュラーな選択肢のひとつです。2万円前後で購入でき、コンデンサーマイクに必要なファンタム電源(+48V)にも対応しています。
DAWソフトウェア
録音した音を編集・書き出しするためのソフトウェアを「DAW(Digital Audio Workstation)」と呼びます。
無料で使えるものとしてはGarageBand(Mac限定)やAudacityがあります。有料ではAbleton LiveやLogic Pro Xなどが広く使われていますが、まずは無料のものから始めて操作に慣れていくのがおすすめです。
マイクスタンドとケーブル
意外と見落としがちですが、マイクスタンドと XLRケーブルも必須です。マイクを手持ちで構えると演奏中にブレが生じやすいため、スタンドで固定することが音の安定につながります。
マイクの設置位置で音が大きく変わる

機材が揃ったら、次に重要なのがマイクをどこに置くかです。同じ機材でも、設置位置によって録れる音の印象は大きく変わります。
サウンドホール正面(12〜15フレット付近)
最もオーソドックスな位置です。ギターの胴体(ボディ)とネックの境目あたり、つまり12〜15フレット付近の正面に、ギターから30〜40cm程度離して設置します。
この位置では、サウンドホールからの低音とフレットボード付近の高音がバランスよく混ざった音が録れます。まず試してほしい基本のセッティングです。
サウンドホールに近づけすぎない
サウンドホールの正面にマイクを近づけすぎると、低音が過剰に膨らんでこもった音になりがちです。「音が太すぎる」「ボワついて聴き取りにくい」と感じたら、サウンドホールから少し離すか、角度を変えて側面気味に向けてみてください。
2本使いで立体感を出す
マイクを2本使える場合は、1本をネック側(7〜9フレット付近)、もう1本をボディ下部に向けるXY録音や、ステレオ録音に挑戦してみるとよいでしょう。音に広がりと奥行きが生まれ、より本番に近い自然な音像になります。
自宅録音の音質を上げる3つのポイント

機材とマイク位置が決まれば、あとは音質を底上げする工夫を加えるだけです。以下の3点を意識するだけで、録音クオリティは大きく変わります。
1. 部屋の反響を抑える
自宅の最大の難点は、壁や天井からの反響音(リバーブ)が入り込むことです。コンクリート打ちっぱなしの部屋や、家具が少ないフローリングの部屋は特に響きやすくなります。
対策としては、録音する部屋に布団や毛布を吊るしたり、カーペットを敷いたりする方法が手軽です。本格的に取り組む場合は、吸音パネルを壁に貼るのもよいでしょう。押し入れやクローゼットの中で録音するアーティストも多く、衣類が自然な吸音材になるため意外と効果的です。
2. ゲインを適切に設定する
オーディオインターフェースの入力ゲインが高すぎると、音が歪んで(クリップして)使い物にならなくなります。逆に低すぎると、音量を上げたときにノイズが目立ちます。
目安は、DAW上のメーターが-12dB〜-6dBあたりに収まる程度です。弾き始める前に必ずゲインを確認し、最も音量が大きくなる部分で歪まないよう調整してください。
3. 弦のコンディションを整える
録音前には弦を拭いて汚れや油分を取り除くことをおすすめします。古い弦は倍音が失われてこもった音になりやすいため、録音前に交換するのが理想的です。
弦の種類も音色に影響します。ブロンズ弦は温かみがあり、フォークやシンガーソングライター系に向いています。フォスファーブロンズ弦は明るくきらびやかな音色で、ポップスやカントリー系の録音との相性がよいとされています。
録音後の編集でさらにクオリティを高める

録音が終わったら、DAW上で以下の編集を加えることで、より完成度の高い音源になります。
EQ(イコライザー)で音域を整える
録れた音に「こもり感がある」「きつすぎる」と感じたら、EQで調整しましょう。
よく使われる処理として、250〜400Hz付近の「ムーディーな低音のこもり」をわずかにカット(-2〜3dB程度)し、3〜5kHz付近の「弦のアタック感」を少しブーストすると、抜けのよい音になりやすいです。
ただし、大幅にカット・ブーストしすぎると不自然な音になるため、少しずつ調整するのがコツです。
コンプレッサーで音量の波を整える
アコースティックギターは強く弾いたときと弱く弾いたときで音量差が大きくなりがちです。コンプレッサーを軽くかけることで、音量の波が均一になり、ミックスに馴染みやすくなります。
比率(Ratio)は2:1〜4:1程度、アタックは少し遅めに設定すると、弦のアタック感を残しつつ、全体のダイナミクスを整えられます。
不要なノイズをカットする
弾き始める前の空気音や、フレットのスクラッチノイズが気になる場合は、波形編集で該当部分をカットしましょう。
ゲートやノイズリダクションのプラグインを使う方法もありますが、使い過ぎると音が不自然になるため、まずは手動で波形をトリミングするほうが安心です。
まとめ
アコースティックギターの自宅録音に必要なポイントを整理します。
– 機材:コンデンサーマイク、オーディオインターフェース、DAWが基本の3点セット
– マイク位置:12〜15フレット付近、ギターから30〜40cm程度が基本
– 部屋の環境:反響を抑えるために布団・毛布・クローゼットを活用する
– ゲイン設定:メーターが-12〜-6dBに収まるよう調整する
– 編集:EQ・コンプレッサーで音を整え、不要なノイズをカット
まずは手持ちの機材でひとつひとつ試してみることが大切です。完璧な環境が整うのを待つより、今あるものでスタートすることで、試行錯誤の中から自分の音が見えてきます。
毎日配信をしても、お客さんは増えない。
告知をしても、ライブの客席は空いたまま。
新しい曲を作っても、誰にも届かない。
努力はしているのに、ほとんどの人が報われない。
それが、多くのアーティストが直面している現実です。
「もっと集客を頑張れ」と言われても、簡単にできたら誰も悩んでいません。
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まずは、環境を変えることから。
想像を超えるアーティスト生活を、コロムから始めてください。
