ボーカルダブリングのやり方!厚みのある声を作るテクニック
「ボーカルに厚みを出したい」「プロみたいなリッチなボーカルにしたい」と感じている方は少なくありません。ダブリングはボーカルの厚みを作る定番テクニックです。
ボーカルダブリングのやり方は、「同じパートを複数回録音する」または「プラグインで人工的にダブル化する」の2つが基本です。それぞれメリットと使い分けがあります。
この記事では、ダブリングを、定義・録音テクニック・プラグイン・ハモリとの違い・パン/EQ・ジャンル別・失敗パターンの7つの観点で解説します。
ダブリングとは何か

ダブリングの基本を整理します。
ダブリングの定義:メインのボーカルラインと同じパートを別途録音して重ねる手法。
効果:
– ボーカルに厚みを加える
– 存在感を増す
– ロックやポップスで定番
– リッチで力強い印象
ナチュラルなダブリング:人間が複数テイクで録音。
人工的なダブリング:プラグインでデジタル処理。
用途:サビ、強調したいパート。
配信時代の傾向:ダブリングを多用する楽曲が増加。
ダブリングは厚みの定番技法です。
ナチュラルダブリング(複数テイク)の録音

録音テクニックを整理します。
手順:
1. メインボーカルを録音
2. 同じパートを再度録音(テイク2)
3. 同じパートをさらに録音(テイク3)
4. ミックスで重ねる
意図的な微差:完全に同じではなく、わずかなタイミング・ピッチの違いが厚みを生む。
録音時の注意:
– メインと同じ歌い方を再現
– リズムを正確に
– ピッチを正確に
– マイクポジションを変えない
コーラスとの違い:コーラスは別の音程、ダブリングは同じ音程。
男声ダブリング:低音域での厚み。
女声ダブリング:高音域での煌めき。
人工的にはできない自然な厚みが得られます。
人工的なダブリングプラグイン

主要プラグインを整理します。
Waves Doubler:定番のダブリングプラグイン。
Soundtoys MicroShift:人気のピッチシフト系。
Waves Tune Real-Time:リアルタイムでのピッチダブリング。
Native Instruments Replika XT:ディレイベースのダブリング。
iZotope Nectar 3:ボーカル特化、ダブリング機能搭載。
FabFilter Pro-R:ステレオワイドニング系。
DAW標準のコーラス:基本的なダブリング効果。
Synchroarts Revoice Pro:プロ仕様のダブリング処理。
無料から有料まで多様な選択肢があります。
ダブリングとハモリの違い

両者の使い分けを整理します。
ダブリング:
– 同じパートを重ねる
– 厚みを増す
– メイン音量より小さく
– 自然な存在感
ハモリ:
– 別の音程を重ねる
– 和音感を加える
– 上下のハモを足す
– 楽曲の表情を変える
併用:ダブリング+ハモリで多層的な声。
順序:通常はダブリング→ハモリの順で重ねる。
ジャンル別の使い分け:ロックはダブリング多用、バラードはハモリ重視。
配信での違い:両者は同じく重要。
それぞれの役割を理解します。
パン振りとEQ調整

ダブル音源の処理を整理します。
パン振り:
– メイン:中央
– ダブル1:左20〜30度
– ダブル2:右20〜30度
– 厚みと広がりの両立
EQ調整:
– メインの音域を残す
– ダブル音源は中域を少し削る
– マスキングを避ける
音量:メインより-3〜-6dB程度。
コンプ:強めにかけて存在感を出す。
リバーブ:メインと同じリバーブまたは少し違うリバーブ。
ディエッサー:サ行のキツさを抑える。
サチュレーション:ダブル音源に軽くサチュレーション。
処理がダブリングの質を決めます。
ジャンル別のダブリング活用

ジャンル別の傾向を整理します。
ロック:サビでダブリング、ハードな印象。
ポップス:軽いダブリングで自然な厚み。
バラード:控えめなダブリング、メインを際立たせる。
ヒップホップ:ダブリングを多用、迫力ある声。
EDM:プラグインで人工的に。
フォーク:シンプルさを優先、ダブリング控えめ。
ジャズ:ダブリングは通常使わない。
メタル:強烈なダブリング、ハーモニクスとも併用。
ジャンルに合うダブリングを選びます。
ダブリングの失敗パターン

ありがちな失敗を整理します。
過剰使用:すべてのパートにダブリング。
音量バランス:ダブルが大きすぎてメインが負ける。
位相の問題:完全に同じテイクで位相が衝突。
ピッチのズレ:意図しないピッチ差が違和感。
EQ未調整:マスキングで音が籠もる。
リアル感の欠如:機械的な印象。
バックグラウンドノイズ:ダブル録音のノイズ。
ナチュラルさの欠如:プラグインに頼りすぎ。
失敗パターンを意識して回避。
まとめ

ボーカルダブリングについて、押さえておきたいポイントを整理します。
- ダブリングは同じパートを重ねて厚みを加える技法
- ナチュラルダブリング(複数テイク)と人工的ダブリングがある
- ハモリと併用すると多層的な声に
- パン振りとEQ調整が重要
- ジャンルに合わせて使い分け
- 過剰使用とバランス崩れに注意
ダブリングはボーカルの存在感を大きく変えます。今日から、自分の楽曲のサビでダブリングを試してみてください。
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