一度音楽を諦めかけたフルーティストが、輝くステージを見つけるまで
「音大まで出たのに、この先どうやって音楽で生きていけばいいんだろう」
この言葉は、決して珍しいものではありません。
音大卒・演奏家として長年努力してきた人ほど、卒業後に「仕事の少なさ」と「将来の不安」に直面します。
フルーティストの田中初音さんも、まさにその一人でした。
音楽を心から愛し、必死で技術を磨いてきた彼女が、一度は「もう音楽はやめなければいけないかもしれない」と感じながらも、coromという場所で“自分のステージ”を見つけていく物語です。

音大に通っても「安心」はなかった
初音さんは7歳からフルートを始め、音楽一筋で育ちました。
音楽大学に進学し院へと進み、 「演奏家になる」ことに向かって技術を磨くため勉強していたと言います。
しかしクラシック業界の順位主義に違和感を覚えます。
コンクールの競争の中で勝ち抜いた人しか仕事がもらえない世界。
自分らしい音楽を届けたいのにいつの間にか賞を取るための音楽になること。
必死で努力しても、自信を失う日々。
「もう音楽は手放した方がいいのかな…」
卒業が近づく中で焦りに襲われ、音大卒の演奏家が最も直面する“静かな絶望”が、そこにありました。
coromとの出会い
大学院2年生のとき、初音さんはたまたまcoromを知ります。
音大の先輩フルーティストが使っていたことで安心感を覚え
「アーティストのためのライブアプリ」
その言葉が、心に引っかかったと言います。
さらに運営から届いたDM。
普段なら流していたはずのメッセージを、その時の彼女はなぜか開いていました。
「このまま何も変わらず不安でいるより、一度これに賭けてみよう」
そうして、初音さんのcoromでの活動が始まりました。
クラシック奏者としての不安と挑戦
当時のcoromは、弾き語りやポップス系が多い環境。
クラシックのフルート演奏は、決して“王道”ではありませんでした。
「ちゃんと聴いてもらえるのかな」
「需要がないんじゃないか」
そんな不安を抱えながらも、彼女はオンラインライブを始めました。
さらに追い打ちをかけてきたのは同じクラシック業界にいる人たちからの否定の言葉
「クラシックは生で聴いてもらわないとクオリティが伝わらない」
「配信なんてやると、リアルな演奏の場から声かからなくなる」
そんな中、転機になったのは考え方の変化です。
「クラシックを知っている人」ではなく、
「これから音楽に出会う人」に向けて演奏しよう。

coromを始めて半年ほどは悩むことの連続、
「クオリティを磨いてきたのにそれだけでは集客できない世界」
それでもcoromで活動するアーティスト同士の繋がりや集客トレーニング「サジザップ」での学びを活かし、難しい専門性よりも、音色や雰囲気、心地よさを大切にした配信に切り替えたことで、少しずつ“初音さんの音が好き”という人が現れ始めました。
ゼロから生まれた「ファン」という存在
coromでは、ただ一方的に演奏するだけでなく、ライブ中のやりとりや、日々の発信を通して、少しずつ「応援してくれる人」が増えていきました。
それまでSNSを通じて音楽を届けても「可愛いね」と見た目への反応ばかりだったのが、coromを始めてからは
「あなたの音に癒されました」
そんな言葉が届くようになりました。
コンクールの評価ではなく、“誰かの心に届いた実感”が、初音さんの中で失われていた自信を取り戻していきます。
音楽が「現実の仕事」になった瞬間
音大を卒業する頃には音楽での収益がしっかり生まれ
「自分なら大丈夫」
自信を持ってフリーとして歩みだすことができました。
フリー一年目にして、オリジナル曲を作り、 伴奏をプロに依頼し、自分の音楽を「作品」として世に出せるようになったのです。
「音楽でお金をもらうこと」が、 頭の中の理想ではなく、現実になりました。
取り戻した本来の自分

coromでの経験を通して、初音さんは気づきます。
演奏家として生きていくには
「オファーをもらって演奏する」だけではない。
「音楽を届ける場は自分で作るんだ」と。
コンクールやオーディションの競争から一度離れ、自分の音を好きな人と直接つながれる場所。
音楽を手放そうとしていたはずの初音さんは今、憧れの舞台である「東京オペラシティホール」で演奏することを目標に、今も挑戦を続けています。
coromとの出会いで、純粋に音楽が楽しかった自信たっぷりで天真爛漫な幼少期の自分を取り戻しました。
音楽を諦めかけたあなたへ
音大を出て、努力もして、それでも将来が見えなくなった演奏家へ。
「音楽で生きる道」は、オーケストラやコンクールだけではありません。
ファンと直接つながり、自分の音を届け、自分の名前でステージに立つ。
初音さんが見つけたのは、そんな“もう一つの音楽の生き方”でした。
「音楽で生活がしたいと思ってるけど、どうすればいいか迷ってる方。 そんな人にこそ一歩踏み出してcoromに来てほしい」と初音さんは言います。
coromは、音楽を諦めきれない人が、もう一度歩き出すためのステージになれる場所です。あなたも仲間に加わりませんか?
