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コラム

音大卒バイオリニストが見つけた、新しい音楽活動の形

山崎

「クラシック音楽を、もっと身近に。」

そう語るのは、音大卒のバイオリニスト・水月りょうさん。
最近ではオンラインライブで100席完売を達成するなど、着実にファンを増やしています。

しかし、ここに至るまでの道のりは決して順調なものではありませんでした。
病気、コロナによる仕事の消失、そして音楽の将来への不安──。

一度は音楽の道に迷いながらも、新しい形のライブとファンづくりによって、演奏家としての道を切り拓いてきた水月さん。
その歩みをたどります。

音大進学後、待っていた厳しい現実

水月さんがバイオリンを始めたのは4歳。
しかし、本格的に音楽の道を志したのは16歳からでした。

弦楽器の世界では、幼少期から10年以上の経験を積む人がほとんど。
3年間で音大受験を目指すというのは、かなり異例の挑戦でした。

それでも彼女は、寝る時間を削りながら練習を続けます。
夜中まで練習し、学校への移動中も勉強。
そんな生活を3年間続け、見事音楽大学に合格します。

しかし入学後、彼女を待っていたのは厳しい現実でした。

周囲の学生たちは、幼い頃から演奏を続けてきた人ばかり。
入学当初はレッスンの内容すら理解できず、「自分はバイオリンを弾くべきではないのではないか」と感じる日々。

さらに追い打ちをかけるように病気を発症し、体力的にも厳しい状況になりました。
演奏家としての将来に希望を持てず、

「バイオリンはやめる前提で、どうやって食べていくかを考えていました」

そう振り返ります。

「クラシックを身近に」音楽の意味を見つけた瞬間

転機となったのは、福祉施設での演奏でした。

クラシック音楽を聴いて涙を流して喜ぶ人たち。
その光景を見たとき、水月さんは強く感じたと言います。

「クラシックって、昔のポップスなんだと思ったんです」

何百年も前に生まれた音楽が、戦争や災害などさまざまな時代を越えて人々に受け継がれてきたこと。
多くの人が「残したい」「伝えたい」と思い続けたからこそ、今も演奏され続けています。

一方で現代では、「コンサートホールは敷居が高い」「クラシックは難しそう」と感じる人も少なくありません。

だからこそ彼女は思いました。

「クラシックを、もっと身近に届けたい」

この思いが、水月さんの音楽活動の原点になりました。

配信から始まったファンづくり

体調の問題でアルバイトができなくなったとき、水月さんはライブ配信を始めます。
結果はすぐに出て、わずか2ヶ月で月間ランキング入りするほどの人気配信者に。

成功の理由はシンプルでした。

・毎日同じ時間に配信
・必ずお礼メッセージ
・ファンとのコミュニケーション

こうした積み重ねの中で、応援してくれるファンの方々とのつながりも少しずつ生まれていきました。

当時はまだ「音楽で稼ぐ」というより、ライバーとしての活動に近い形だったと言います。

ただ、その経験で彼女は学びました。
ファンづくりは継続と習慣でできる。
そして、その継続の力になったのは、素敵なファンの方々との出会いだったということを。

coromとの出会いで変わった「音楽の届け方」

配信活動とそこでできたファンに向けたリアルコンサート。
地道な活動を続ける中で、オンラインライブプラットフォームcoromと出会います。

最初は半信半疑でしたが、「チケット制のオンラインライブ」という仕組みに興味を持ち、参加を決めます。

理由はシンプルでした。

「ちゃんと音楽を聴いてもらえる場所だと思った」

投げ銭配信では、トークや雑談が中心になりがちでした。

しかしcoromでは、演奏そのものに価値がある。
そこが大きな魅力だったと言います。

オンラインライブで感じた「新しいコンサートの形」

初めてのcoromライブでは、33枚のチケットが売れました。

ただ、開催前は不安もあったそうです。

「オンラインでコンサートって、シュールなんじゃないか」

しかし実際に開催すると、そこには想像とは違う光景がありました。
コメントを送り合い、音楽に集中し、一緒に空間を作る観客たち。

「普通のコンサートとは違うけど、みんなで作るコンサートなんだと感じました」

オンラインでも音楽は届く。
スマホ越しでも人の心は動く。

その実感が、演奏家としての自信にもつながりました。

音大卒でも仕事がないと言われる時代に

音楽大学を卒業しても、演奏家として安定して活動するのは簡単ではありません。
演奏の機会は限られ、特に若手にとってはファンと出会う場も多くありません。

そんな中、水月さんはオンラインライブを取り入れることで活動の幅を広げてきました。

現在は
・オンラインライブ
・リアルコンサート
・SNSでの発信
を組み合わせながら、少しずつファンを増やしています。

オンラインとリアルを組み合わせることで、演奏家として活動を続けていく新しい形が生まれています。

同じように悩む演奏家・アーティストへ

最後にこんな質問をしました。

「これからオンラインライブに挑戦したい人にアドバイスはありますか?」

彼女は少し考えて、こう答えました。

「やっぱり何でも共通してるのは続けること。」

病気やコロナによる仕事の消失など、常に順調とはいかない経験をしてきた水月さん。
だからこそ、その言葉には実感がこもっています。

クラシック音楽をもっと身近に。
その思いを胸に、水月さんの挑戦はこれからも続いていきます。

coromは、音楽を諦めきれない人が、もう一度歩き出すためのステージになれる場所です。
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インディペンデントアーティスト編集部
インディペンデントアーティスト編集部
「私たちは音楽を諦めない」というビジョンを掲げ、多様なジャンルのインディペンデントアーティストたちを紹介するオウンドメディアを運営しています。新たな才能を発掘し、アーティストの創造性を全面的に支援することで、音楽の新しい形を創り出しています。マイクロライブ空間アプリ「コロム」運営。
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