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アーティストの海外進出ガイド!日本人アーティストが世界に届ける方法

アーティストの海外進出ガイド!日本人アーティストが世界に届ける方法
independent-artist-admin

「海外で聴かれてみたい」という思いは、多くのアーティストが持っているのではないでしょうか。ただ、何から始めればいいのか分からず、遠い話として置いたままになりがちです。

配信が当たり前になったいま、音源が世界中で聴ける状態を作ること自体は、すでに実現しています。問題は、その先です。どうやって見つけてもらうか、どこに働きかけるか。

そこで本記事では、個人アーティストの海外進出を、いまの状態の確認から具体的な施策まで順を追って解説します。費用をかけずに始められることを中心にまとめました。


音源はすでに世界中で聴ける

world map digital connection (Photo: Nataliya Vaitkevich / Pexels)

まず確認しておきたいのが、配信サービスを使っている時点で、楽曲は世界中で聴ける状態にあるという事実です。

ディストリビューター経由で配信すれば、Spotify、Apple Music、Amazon Musicなどの各国版に楽曲が並びます。特別な手続きは必要ありません。

つまり、「配信する」という意味での海外進出は、すでに完了しています

では何が足りないのか。それは、見つけてもらうための導線です。

音源が存在することと、聴かれることは別です。国内でも同じ構造ですが、海外では言語と距離の壁が加わります。

現実的な進め方は、次のようになります。

1. すでに聴かれている国を把握する
2. その国のリスナーに届く形を整える
3. 現地のプレイリストやメディアに働きかける
4. 反応があった場所を深掘りする

闇雲に世界を目指すのではなく、すでに芽が出ている場所を育てるという順序が、費用対効果の面で理にかなっています。

データから海外のリスナーを見つける

analytics dashboard world data (Photo: AS Photography / Pexels)

配信データを確認する

Spotify for ArtistsApple Music for Artistsで、国別・都市別の再生データが見られます。

まず、この数字を確認してください。思いがけない国で聴かれていることがあります。

再生数が少なくても、傾向は現れます。特定の国で継続的に再生されているなら、そこに何らかの接点が生まれています。

反応の理由を探る

なぜその国で聴かれているのかを考えてみましょう。

プレイリストに入った可能性があります。データの流入元を確認すると、どのプレイリスト経由かが分かります。

動画で使われたケースもあります。海外の動画制作者がBGMに使った、といった経路です。

アルゴリズムで推薦された可能性もあります。似た音楽性のアーティストを聴いている人に、自動的に届いたケースです。

ジャンルの相性が理由のこともあります。日本のシティポップが海外で聴かれているように、特定のジャンルには国境を越えた需要があります。

SNSのデータも見る

フォロワーの国別分布を確認しましょう。多くのSNSで、この情報が見られます。

配信とSNSで、反応のある国が一致するとは限りません。両方を見ることで、全体像が見えてきます。

数字が小さくても意味がある

月に数十回の再生でも、それは実在するリスナーです。国内で数十人のファンがいることと、価値は変わりません。

継続しているかどうかを見てください。一時的な数字か、毎月続いているか。後者であれば、そこに手を入れる価値があります。

英語での情報整備

laptop writing english text (Photo: https://kaboompics.com/ / Pexels)

海外のリスナーに届けるうえで、最も費用対効果が高い作業です。

プロフィールの英語版を用意する

配信サービスのアーティストページに、英語の紹介文を追加しましょう。日本語だけでは、海外のリスナーは誰なのか分かりません。

長い文章は必要ありません。3行から5行で、次の要素が伝われば十分です。

  • どこの国のアーティストか
  • どんな音楽をやっているか
  • 活動の特徴

翻訳ツールを使うことに問題はありません。完璧な英語である必要はなく、意味が伝わることが重要です。

SNSのプロフィール

バイオグラフィーに英語を併記しましょう。日本語と英語を両方書いておけば、どちらの層にも伝わります。

投稿にも英語を添える方法があります。すべての投稿でなくとも、リリース情報や重要な告知には英語を加えておくと、海外のフォロワーが状況を把握できます。

楽曲情報の表記

アーティスト名のローマ字表記を統一しておきましょう。日本語表記のままだと、海外では検索も入力もできません。

曲名の英語表記も検討する価値があります。日本語のタイトルはそのままにしつつ、英語の副題を添えるという方法もあります。

歌詞の翻訳

余裕があれば、歌詞の英訳を公開しましょう。歌詞の意味が分かると、聴き手の理解が深まります。

配信サービスによっては歌詞を登録できます。翻訳を別途SNSや公式サイトで公開する方法もあります。

海外のプレイリストとメディア

playlist music international (Photo: Diana ✨ / Pexels)

プレイリストへのアプローチ

国内と同じ方法が使えます。自分の音楽と近いアーティストを検索し、その曲を含むプレイリストを探します。

日本の音楽を集めたプレイリストは、狙いやすい対象です。「J-Pop」「Japanese Indie」「City Pop」といったテーマのリストが、海外のキュレーターによって多数作られています。

連絡は英語で行います。丁寧で簡潔な文面を、翻訳ツールで作成すれば十分です。

伝えるべき内容は国内と同じです。自分が誰か、どんな曲か、なぜそのリストに合うと思ったか。

海外の音楽メディア

個人ブログやオンラインマガジンが、新しいアーティストを紹介しています。

日本の音楽を専門に扱うメディアも存在します。こうした媒体は、日本のアーティストからの連絡を歓迎していることがあります。

投稿フォームや連絡先が公開されているかを確認しましょう。「submissions」「contact」といった表記を探します。

ラジオ番組

インターネットラジオコミュニティラジオで、世界の音楽を紹介している番組があります。

日本の音楽を扱う番組であれば、音源を送る価値があります。

返信は期待しすぎない

大多数は返信が来ません。それが普通です。

送り続けることが唯一の方法です。リリースのたびに、少しずつ範囲を広げていきましょう。

SNSの使い分け

phone social apps global (Photo: Sanket  Mishra / Pexels)

国によって、使われているサービスが異なります。

動画プラットフォームは、言語の壁が比較的低い媒体です。演奏している姿は、言葉が分からなくても伝わります。

ショート動画は、国境を越えやすい形式です。音楽から広がる可能性が最も高い場所と言えます。

テキスト中心のSNSは、言語の影響を強く受けます。海外向けには英語での発信が必要になります。

地域ごとの主要サービスも意識しておきましょう。国によって、使われているプラットフォームは違います。反応のある国が特定できたら、その国で主流のサービスを調べてみる価値があります。

ハッシュタグを英語にすることも、届く範囲を広げます。日本語のタグは、日本語話者にしか届きません。

投稿する時間帯も、狙う地域の生活時間に合わせると効果が変わります。

海外ライブの現実

airport travel guitar case (Photo: Jahra Tasfia Reza / Pexels)

演奏しに行くという選択肢についても触れておきます。

費用は相応にかかります。渡航費、宿泊費、機材の輸送。数十万円規模になることが一般的です。

ビザや就労許可の問題もあります。国によって、報酬を得る演奏には許可が必要です。無許可での演奏は、入国拒否や強制退去につながる可能性があります。

機材の持ち込みにも制約があります。楽器の輸送、税関での手続き。ワシントン条約に関わる素材が使われた楽器では、追加の書類が必要になることもあります。

動員の見込みを現実的に考える必要もあります。現地に聴いてくれる人がいなければ、演奏する場所を確保しても客席は埋まりません。

現実的な入り方として、次のような方法があります。

現地のアーティストと共演する形であれば、相手の集客に乗れます。オンラインで交流を続け、関係を作ってから話を進める流れです。

日本人コミュニティのイベントに出演する方法もあります。

フェスやショーケースイベントへの応募も選択肢です。海外の新人発掘イベントには、公募枠があるものもあります。

まずオンラインで実績を作ることが、現地に行く前の段階として重要です。データで反応が確認できてから動くほうが、無駄がありません。

無理のない進め方

musician planning desk calm (Photo: Ron Lach / Pexels)

最後に、続けるための考え方を整理します。

費用をかけない施策から始めることが基本です。英語のプロフィール整備、プレイリストへの連絡、SNSでの英語併記。これらはすべて無料で行えます。

時間がかかることを前提にする必要もあります。数ヶ月で結果が出るものではありません。1年から数年の単位で考えましょう。

国内の活動を止めないことも大切です。海外に注力するあまり、足元の活動が疎かになると、支えを失います。

反応のあった場所に集中することが、限られた資源を活かす方法です。すべての国に働きかけることはできません。

現地の人とつながることを意識しましょう。プレイリストのキュレーター、同じジャンルのアーティスト、リスナー。関係が生まれれば、そこから広がります。

日本のアーティストであることを隠さないほうが有利に働くこともあります。日本の音楽に関心を持つ層は確実に存在します。独自性として打ち出す選択もあります。

期待値を調整することも必要です。海外で聴かれたからといって、すぐに収入が増えるわけではありません。それでも、自分の音楽が国境を越えて届く経験は、活動を続ける力になります。

まとめ

globe music warm light (Photo: Dzenina Lukac / Pexels)

アーティストの海外進出について、押さえておきたいポイントを整理します。

  • 配信している時点で、音源はすでに世界中で聴ける状態にある
  • まず配信データで、どの国で聴かれているかを確認する
  • 数字が小さくても、継続していれば手を入れる価値がある
  • 英語のプロフィール整備が、最も費用対効果の高い作業
  • アーティスト名のローマ字表記を統一する
  • 日本の音楽を集めた海外のプレイリストは狙いやすい対象
  • 連絡の大多数は返信が来ない。送り続けることが唯一の方法
  • 海外ライブは費用とビザの問題がある。まずオンラインで実績を作る
  • 反応のあった場所に集中し、国内の活動も止めない

まずは配信サービスの管理画面を開き、国別の再生データを確認してみてください。すでに芽が出ている場所が見つかるかもしれません。


毎日配信をしても、お客さんは増えない。
告知をしても、ライブの客席は空いたまま。
新しい曲を作っても、誰にも届かない。

努力はしているのに、ほとんどの人が報われない。
それが、多くのアーティストが直面している現実です。

「もっと集客を頑張れ」と言われても、簡単にできたら誰も悩んでいません。
結果が出ないのは、才能でも努力不足でもなく、「届ける方法」を知らないだけ です。

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昇給を待つより、今の環境を変えるほうが早い。
仕事があっても、地方に住んでいても、音楽を諦める必要はありません。

まずは、環境を変えることから。
想像を超えるアーティスト生活を、コロムから始めてください。

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インディペンデントアーティスト編集部
インディペンデントアーティスト編集部
「私たちは音楽を諦めない」というビジョンを掲げ、多様なジャンルのインディペンデントアーティストたちを紹介するオウンドメディアを運営しています。新たな才能を発掘し、アーティストの創造性を全面的に支援することで、音楽の新しい形を創り出しています。マイクロライブ空間アプリ「コロム」運営。
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