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ライブハウス

【ライブハウスの借り方】ライブの企画方法から必要な費用まで詳しく解説

chihiroblog

バンド活動をしていると、ライブハウスや他のバンドからの誘いだけではなく、自分たちでライブハウスを借りてライブをする機会もあるでしょう。

本記事では、そんなときに困らないよう、ライブハウスの借り方を具体的に解説します。

ライブハウスに出演する2つの方法

ライブハウスに出演する方法は、主に以下の2つです。

  • ブッキング
  • 自主企画

それぞれ詳しく解説します。

ブッキング

ブッキングライブとは、複数のバンドが同じ日にでるライブハウス主催のライブです。

出演するバンドの組み合わせや出演順はライブハウスが決めるので、共演したことのないバンドと一緒に出演することも少なくありません。

またチケットノルマがあることも、ブッキングライブの特徴。

チケットノルマとはライブハウスがアーティストにチケットを渡し、アーティストにチケットを売ってもらうシステムです。

ノルマ分のチケットが売れなかった場合は、アーティストが自腹でチケット代を支払います。

自主企画

自主企画とは、アーティスト自身が主催するライブイベントです。

出演するアーティストや演奏順、持ち時間、チケットの値段設定など、すべて主催のアーティストが自由に決められます。

上手く企画できれば大きく利益を出すことができますが、反対に大きな赤字になってしまう可能性も。

自主企画ライブは比較的知名度が高く、ある程度の集客が見込めるバンドが開催することが多いです。組んだばかりのバンドや初心者の場合は、ブッキングをメインにライブを行ったほうが無難でしょう。

自主企画ではライブハウスのレンタルが欠かせない

自主企画でライブをするためには、ライブハウスのレンタルが欠かせません。

ブッキングライブはライブハウスが主催なので、演奏する場所はあらかじめ確保されていますが、自主企画だとライブハウスの確保も主催者の仕事だからです。

どれくらい集客できそうか、共演バンドの知名度、各バンドのメンバー数、イベントのジャンルなどを考慮し、イベントに合ったライブハウスをレンタルする必要があります。

ライブハウスを借りるにはいくら必要?

レンタル料はライブハウスによって異なりますが、1日あたり8時間で10〜20万円程が相場です。

平日と土日祝日で料金が違う場合が多く、平日のほうが安く借りれる傾向にあります。なかには学生料金などお得なプランを用意しているライブハウスもあるので、有効に活用しましょう。

また注意してほしいのが、搬入やリハーサルの時間も料金に含まれるということ。搬入30分、リハーサル2時間30分、開場準備1時間、本番3時間、搬出30分など細かくタイムスケジュールを立てておきましょう。

ライブハウスの借り方:5ステップ

ここからは、具体的なライブハウスを借りるまでの流れを解説します。

自主企画ライブをする想定で、企画の方法から一つ一つ解説しますのでぜひ参考にしてください。

企画の概要を決める

まずは企画の概要を決めましょう。

「楽しいイベント」「インパクトのあるイベント」「個性的なイベント」など、抽象的でも良いのでコンセプトから考えるのがおすすめです。

コンセプトが決まったら、音楽ジャンルや演奏スタイルなど、どんなイベントにしたいのかをより具体的に考えましょう。以下の例を参考にしてみてください。

  • オリジナルのみ/コピーもあり/コピーのみ
  • バンドスタイル/アコースティックやピアノ弾き語り/ダンスや漫才もあり
  • 特定のジャンルやアーティストのコピーに限定する

こうした概要は、少なくともライブの3ヶ月以上前には決めておくのがおすすめです。

出演バンドを選ぶ

企画の概要・コンセプトが決まったら、イベントに合うような出演バンドを選びましょう。イベントのコンセプト以外に、普段からの仲の良さや知名度を重視して選ぶこともあります。

バンド数は、自分たちも含めて3〜6バンドほどで企画されることが多いです。

また自主企画の場合、ノルマは設定しないことがほとんど。ノルマを設定する場合でも、通常のライブハウスのノルマよりは安いことが多いです。

日程とライブハウスの確保

出演バンドも決定したら、いよいよライブハウスを借りましょう。まずはライブの日程を決め、その日程で借りられるライブハウスを探します。

最低でも収容人数と音楽ジャンルは確認しておきましょう。

100人ほどしか集客できなさそうなのに300人収容できるライブハウスを借りてももったいないですし、反対に300人ほど来る予定なのに100人しか収容人数がないと入りきりません。

その他のライブハウスを選ぶ基準については、後ほど解説します。

ライブの詳細を詰める

ライブハウスの予約もできたら、ライブの詳細を決めていきます。具体的には以下のような内容を決めていきましょう。

  • ライブの企画名
  • 当日のタイムテーブル
  • 利益が出た場合の配分

企画名は最初に考えたコンセプトを意識すると決めやすいです。企画名が集客率に影響することもあるので、丁寧に決めてください。

当日のタイムテーブルもとても重要です。ライブを通しての雰囲気や出演者のモチベーションに繋がります。

またトラブル防止のため、利益が出た場合の配分はあらかじめ決めておいた方が良いです。

ライブ告知・集客をする

最後にライブの告知・集客をしていきましょう。

どれだけ準備を頑張っても、ライブの存在自体を知ってもらえなければお客さんは集まりません。

集客がちゃんとできていないと赤字になってしまう可能性はもちろん、ライブのモチベーションも下がり、出演バンドに不快な思いをさせる可能性もあります。

フライヤーの作成やSNSでの告知、知人への連絡など色々な手段を使って、ライブの告知をしましょう。

ライブハウスを借りるときのポイント

自主企画では良いライブハウスを選ぶことも、主催者の責任です。ライブハウスの条件でライブ自体のクオリティが大きく変わることもあります。

ライブハウスを選ぶときのポイントをまとめたので、参考にしてください。

できるだけ駅から近いところを選ぶ

ライブハウスを選ぶとき、設備や料金にばかり注目しがちですが「立地」もとても大切なポイントです。

ライブは演奏できればOKではなく、お客さんに見てもらう必要があります。そしてたくさんのお客さんに来てもらうためには、できるだけ行きやすい場所を選ぶことが重要。

駅に近いライブハウスなど、アクセスのしやすさも意識して選んでください。

借りれる機材やオペレータについて確認しておく

使用できる機材、オペレータの確認は必ずしてください。

こうした確認をしっかりしておかないと、ライブ当日に思わぬトラブルが発生しがちです。

またライブハウスに確認する前に、出演バンドにも必要な機材はないか、レンタルしたい機材はないかなどを確認しておくとよりトラブルが少なくなります。

オペレーターに関しては別途PA料金がかかる場合もあるので、直接ライブハウスに問い合わせてください。

ライブハウススタッフとコミュニケーションをしっかりとっておく

良いライブにするためには、周りの人の協力が欠かせません。

自分のバンドメンバーや他の出演バンドのメンバーはもちろん、ライブハウスのスタッフともしっかりとコミュニケーションをとっておきましょう。

ライブ当日の進行がスムーズになりますし、音響や照明などの演出でも要望が伝えやすくなります。

もし普段からよく出演しているライブハウスや、仲の良いスタッフがいるライブハウスがあれば、積極的に活用しましょう。

控室の有無

どのような控室があるかは、出演者のモチベーションにも大きく影響します。衣装にこだわりのあるバンドや、機材の多いバンドがいる場合は特に注意が必要です。

写真で確認したり、実際にライブハウスに足を運んでみたりして、控室の様子を確認しておきましょう。

観客目線で選ぶ

ついつい出演者目線でライブハウスを選んでしまいがちですが、見に来るお客さんにとって心地よいライブハウスかどうかもとても大切です。

具体的にはトイレの有無やキャパシティ、清潔さなど。

一度「自分だったらこのライブハウスで楽しめるか」を、観客目線で考えてみましょう。

自分にぴったりのライブハウスを見つけよう

ライブハウスを借りること自体は特に難しくありません。しかし、大切なポイントを意識しておかないと、ライブが終わってから後悔してしまう可能性も。

本記事で紹介したポイントを参考に、自分にぴったりのライブハウスを探してみてください。

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インディペンデントアーティスト編集部
インディペンデントアーティスト編集部
「私たちは音楽を諦めない」というビジョンを掲げ、多様なジャンルのインディペンデントアーティストたちを紹介するオウンドメディアを運営しています。新たな才能を発掘し、アーティストの創造性を全面的に支援することで、音楽の新しい形を創り出しています。マイクロライブ空間アプリ「コロム」運営。
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