ライブハウスのドリンク代は高い…拒否できる?引換方法など疑問も解説
ライブハウスに行くと入場料とは別に、必ずかかるのが「ドリンク代」です。
ドリンク代はライブハウスの運営に必要なものですが、なかには「なぜライブを見るのにドリンク代が必要なの?」「ドリンク代は拒否できないの?」といった疑問を抱えている人もいるでしょう。
そこで本記事では、ライブハウスでドリンク代が必要な理由や、拒否できるのか、その他おすすめの飲むタイミングなどについて詳しく解説します。
気持ちよくライブを楽しむためにも、ドリンク代の仕組みについて理解しておきましょう。
ライブハウスのドリンク代は拒否できる?
結論からいうと、ライブハウスのドリンク代は拒否することができません。
後で詳しく解説しますが、ライブハウスは「飲食店営業許可」を得て運営しているところがほとんどです。
つまり、ライブハウスは飲食店として運営されています。
ファミレスやカフェで、何も注文せず座席につくことはできませんよね。飲食店として運営しているライブハウスでは、これと同じ理屈が通るためドリンク代の注文が必要です。
ドリンク代を拒否すると、入場させてもらえない可能性が高いのでご注意ください。
ライブハウスでドリンク代が必要なのはなぜ?
ライブハウスはライブを見るための場所なのに、なぜドリンク代が必要なのでしょうか。
その理由は以下の2つです。
- 「飲食店営業許可」で運営することが多いから
- 売上を得るため
それぞれ詳しく解説します。
理由1.「飲食店営業許可」で運営することが多いから
ライブハウスを運営するには「興行場営業許可」を取得するか、「特定遊興飲食店営業許可」と「飲食店営業許可」の2つを取得するかの、2つの方法があります。
興行場とは音楽や映画・スポーツなどを観客に見せる施設を指し、この興行場を運営するための許可が「興行場営業許可」です。
興行場営業許可を取得するには、一定の構造設備基準や換気、照明、防湿などの衛生基準を満たしている必要があり、許可を得るのは簡単ではありません。
それに対して「特定遊興飲食店営業許可」と「飲食店営業許可」を取得するのはそれほど難しくないことから、ほとんどのライブハウスはこの2つの許可で運営されています。
そして飲食店として営業する以上、何らかの飲食物を提供する必要があるためドリンク代が必須なのです。
理由2.売上を得るため
ライブハウスの主な収入源はチケット代ですが、ドリンク代も大切な収入源です。
観客の数に依存するチケット代は、出演者や天候などに大きく左右されるので、売上を補填するためのドリンク代はライブハウスにとって欠かせません。
人によっては一人で何杯も注文してくれる可能性もあり、場合によってはドリンク代の方が収入の大部分を占めることもあります。
ライブハウスでのドリンク代の引き換え方法
ライブハウスでは、以下のような流れでドリンク代を引き換えます。
- 受付でドリンク代を支払い、ドリンクチケットをもらう
- ライブハウス店内で、ドリンクチケットとドリンクを引き換える
ライブハウスに着いたら、まずは受付で入場料とドリンク代を支払います。
支払いを終えるとドリンクチケットがもらえるので、ライブハウス内に入り、好きなタイミングでチケットをドリンクと交換してもらいましょう。
ドリンクの種類はコーラやオレンジジュースなどのソフトドリンクから、お酒までさまざまです。
ライブハウスによっては、ドリンクチケットのみで交換できるのはソフトドリンクだけで、アルコール類を注文する場合は追加で料金を支払わなければならないこともあります。
ドリンクを引き換えるおすすめのタイミングや金額については、この後の解説を参考にしてください。
ライブハウスのドリンク代でおつりや電子マネーは可能?
ライブハウスでの支払いは基本的に現金で行います。
その際おつりももらえますが、できればおつりが出ないようぴったりのお金を用意しておきましょう。
ドリンク代の支払いは入場時に行うため、おつりのやりとりがあると、入場が遅れる可能性があります。特に1万円札など大きいお金しかない場合は、事前に崩しておくのがおすすめです。
また、最近ではPayPayなどの電子マネーで支払いができるライブハウスもあります。
しかし、地方のライブハウスや小さいライブハウスでは、現金しか受け付けていないこともあるので、事前に確認しておきましょう。
ライブハウスでドリンク代を引き換えるおすすめのタイミング
ドリンクチケットを使うタイミングに決まりはなく、好きなタイミングで使用できます。
しかし、タイミングによっては混んでいたりライブの邪魔になったりしてしまうことも。
そこでここからは、ドリンクチケットを引き換えに行くおすすめのタイミングについて解説します。
椅子があるライブなら好きなタイミングで
椅子が用意されているライブなら、ドリンクを持っていてもライブの邪魔になりにくいので、好きなタイミングで引き換えに行きましょう。
ただし、できればMC中など、席を立っても他の観客の邪魔になりにくいタイミングがおすすめです。
椅子がないライブは開演前か閉演後がおすすめ
椅子が用意されていないライブの場合、ドリンクを持ちながらライブを見ていると、こぼれてしまったり他の観客にかかってしまったりするなど、トラブルに繋がる可能性があります。
そのため、開演前か閉演後にドリンクを引き換えるのがおすすめです。
もし、ライブ中にドリンクを飲みたいなら、ドリンクを持っている間は人の少ない場所を選び、ドリンクを飲み終わってからステージ前などに移動するようにしてください。
開演前と閉演後、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
開演前に引き換えるメリット・デメリット
開演前にドリンクを引き換えるメリットは、以下の通りです。
- 人が少なく、スムーズにドリンクを交換できる可能性が高い
- 閉演後の時間にグッズを見たり、すぐに会場を出たりできる
- ライブによってはドリンクを飲みながら演奏が見れる
開演前は、まだ入場していない観客もいることから比較的人が少なく、スムーズにドリンクを交換できる可能性が高いです。
また、先にドリンクを交換しておくと閉演後の時間を自由に使えるので、グッズをゆっくり見たい場合や早く会場を出なければならない場合は、開演前にドリンクを交換しておくと良いでしょう。
反対に、開演前にドリンクを引き換えるデメリットは、以下のようなことが考えられます。
- カップが邪魔になる
- トイレに行きたくなる
- 後で喉が乾く
ドリンクを飲み終わった後のカップは、バーカウンターで回収してくれますが、タイミングを逃すとカップを持ちながらライブを見ることになり、非常に邪魔です。
また、先にドリンクを飲んでしまうことで、ライブ中にトイレに行きたくなったりライブ後に飲むものがなくて、喉が乾いてしまったりすることも考えられます。
閉演後に引き換えるメリット・デメリット
閉演後にドリンクを引き換えるメリットは、以下の通りです。
- 入場直後の時間を場所取りに使える
- 閉演後の水分補給ができる
ドリンクの交換に時間を使っていると良い場所が取られてしまうため、ドリンクの交換は閉演後にし、入場直後の時間は場所取りに使うのも1つの選択肢です。
また、チケットを閉演後まで残しておけば、ライブ後の一番喉が渇いているタイミングでドリンクを飲むことができます。
反対に、閉演後にドリンクを引き換えるデメリットは以下の通りです。
- 混雑している可能性が高い
- 閉演後のドリンク交換を受け付けていないライブハウスもある
- ドリンクをもらい損ねる可能性がある
閉演後は会場を出る人やドリンクをまだ交換していない人達の移動で、ライブハウス内が混雑しやすい時間帯です。加えて、グッズの販売でスタッフがいないこともあり、ドリンクの交換に時間がかかる可能性もあります。
また、ドリンクを交換し忘れて帰ってしまう可能性や、急遽ライブハウスを出なければならなくなり、ドリンクをもらい損ねてしまう可能性もあるので注意しましょう。
ブッキングライブなら狙いのアーティスト以外の時間で
ブッキングライブの場合は、見たいアーティスト以外の時間に、ドリンクを交換するのがおすすめです。
ブッキングライブにはさまざまなアーティストが出演するので、見たいアーティストがいれば、それほど興味のないアーティストもいるでしょう。
見たいアーティストはできるだけ良いスペースを確保して楽しみ、それ以外のアーティストは他の観客に場所を譲れば、自分も他の観客もライブを効率よく楽しめます。
ドリンクを飲む際は、ステージの端などできるだけ人の少ない場所を選びましょう。
ライブハウスのドリンク代は500円?600円?
ライブハウスのドリンク代は、ワンコインで支払えることやおつりが細かくなりにくいことから、税込み500円が一般的です。
しかし、酒税法の改正や消費税の増税に伴って値上げされることもあり、最近では600円のライブハウスも増えています。
多くの場合、ライブハウスのホームページやフライヤー、チケットなどにドリンク代が記載されているので、事前に確認しておきましょう。
ライブハウスではドリンク代が必須!
本記事では、ライブハウスのドリンク代について解説しました。
ドリンク代は、ライブハウスが「特定遊興飲食店営業許可」と「飲食店営業許可」をもとに運営されているケースが多いことから、必ず支払わなければなりません。ドリンク代は500円か600円のことが多く、入場時に支払います。
ライブハウスによっては、おつりをもらえなかったり、電子マネーが使えなかったりする可能性があるので、事前に確認しておきましょう。
また、ドリンクを飲むおすすめのタイミングはライブによって異なるので、ライブに合わせて調整するようにしてください。