マスタリングプラグインおすすめ10選|選び方と使い方も解説
「せっかく録音してミックスまで仕上げたのに、音が小さい」「プロのリリース曲と比べると、なんとなく迫力が足りない気がする」——そんな悩みを抱えたことはないでしょうか。
その差を埋めるのが、マスタリングです。そしてスタジオエンジニアに依頼しなくても、適切なプラグインを使えば自宅でクオリティの高いマスタリングを行える時代になりました。
そこで本記事では、マスタリングプラグインのおすすめ10選を目的別に紹介します。選び方のポイントや使い方のコツも合わせて解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
マスタリングプラグインとは?まず基本を整理しよう

マスタリングとは、ミックスが完成した音源に対して最終的な音量・音質・ダイナミクスを整える工程です。配信プラットフォームやCDなど、さまざまな再生環境で一定のクオリティが保たれるよう調整します。
マスタリングプラグインは、その工程をDAW(デジタルオーディオワークステーション)上で完結させるためのソフトウェアです。大きく分けると以下の種類があります。
– オールインワン型:EQ・コンプ・リミッターなどが一体になったプラグイン
– 単機能型:リミッターやEQなど、特定の処理に特化したプラグイン
– AI支援型:AIが音源を解析して自動でマスタリングを行うプラグイン
初心者にはオールインワン型またはAI支援型が取り組みやすく、経験を積むにつれて単機能型を組み合わせる使い方に移行していく方が多いです。
選び方のポイント|何を基準に選ぶべきか

プラグインは数多く存在するため、選び方の基準を持っておくことが大切です。以下の3点を確認しておきましょう。
自分のDAWに対応しているか
プラグインには「VST」「AU」「AAX」といった規格があります。使用しているDAWによって対応フォーマットが異なるため、購入前に必ず確認してください。
たとえばLogic ProはAUに対応し、Pro ToolsはAAXが必要です。CubaseやAbleton LiveはVSTが主流ですが、最新バージョンではVST3に対応しているものを選ぶとより安定して動作します。
目的に合った機能を持っているか
「とにかく音量を上げたい」「低音をすっきりさせたい」「ストリーミング配信に最適化したい」など、目的によって必要な機能は変わります。
ラウドネス規格(LUFS値)への対応が必要なのか、ダイナミクスのコントロールを細かく行いたいのか、事前に整理しておくとプラグイン選びがスムーズです。
予算と試用期間の有無
有料プラグインは数千円〜数万円の幅があります。多くのメーカーがトライアル版を提供しているため、まず試用して自分の耳で判断するのがおすすめです。
無料プラグインも性能が高いものが増えていますので、最初は無料・低価格帯から始めて、必要に応じてグレードアップするという進め方も合理的でしょう。
おすすめマスタリングプラグイン10選

1. iZotope Ozone(アイゾトープ オゾン)
マスタリングプラグインの定番として世界中のエンジニアに使われているオールインワン型プラグインです。EQ・コンプ・リミッター・ステレオイメージャーなど必要な機能が揃っており、AI支援機能「マスタリングアシスタント」を使えば自動で基準値を提案してくれます。
初心者から上級者まで幅広く対応できるため、「まず1本だけ選ぶなら」という状況でも候補に挙げやすいプラグインです。有償版のほか、機能を絞った無料版「Ozone Elements」も用意されています。
2. FabFilter Pro-L 2
業界標準のリミッタープラグインとして高い評価を得ています。透明感のある音質と細かなパラメーター調整が可能で、ストリーミング配信向けのラウドネス管理(LUFS表示)にも対応しています。
「音を潰さずに音量を上げたい」というニーズに特に応えてくれるプラグインです。視覚的なインターフェースが直感的で、操作に慣れやすい点も魅力でしょう。
3. FabFilter Pro-Q 3
マスタリング用EQとして非常に人気の高い単機能型プラグインです。ダイナミックEQ機能を搭載しており、特定の帯域が飛び出したときだけ自動で処理するといった柔軟な運用ができます。
「マスクされている音域を丁寧に整理したい」「低域のぼやつきを解消したい」という場面で威力を発揮します。Pro-L 2と合わせて使うアーティストも多いです。
4. Waves L3 Multimaximizer
コンプレッションとリミッティングをマルチバンドで行えるプラグインです。帯域ごとにダイナミクスをコントロールできるため、低音・中音・高音のバランスを保ちながら音量を稼ぐことができます。
セール時に非常に手頃な価格で購入できることが多く、コストパフォーマンスの高さで選ばれるケースも少なくありません。
5. Tokyo Dawn Records TDR Nova
無料で使えるダイナミックEQプラグインの中でも、特に完成度の高い一本です。4バンドのEQとダイナミクス処理が組み合わさっており、有料プラグインと比較しても遜色ない質感を持っています。
「お金をかけずにまずマスタリングを試してみたい」という方にとって、最初の一歩として最適な選択肢です。
6. Loudmax
シンプルな操作性が特徴の無料リミッタープラグインです。スレッショルドとアウトプットの2つのノブだけで操作できるため、マスタリングを始めたばかりの方でも迷わず使えます。
音の透明度が高く、コンパクトなインターフェースながら十分な処理能力を持っています。手軽さを重視する方に向いているプラグインです。
7. Landr Mastering Plugin
自動マスタリングサービスで知られるLandrが提供するプラグインです。AIが楽曲を解析してマスタリング設定を提案してくれるため、マスタリングの知識が少ない段階でも一定のクオリティに仕上げられます。
提案された設定を起点に手動で調整していくことで、AIの判断を参考にしながら耳を育てる使い方もできます。
8. Sonnox Oxford Limiter
アナログ機材の温かみをデジタルで再現することに長けたプラグインです。特にEnhanceモードを使うと、音圧を上げながらも抜け感のある仕上がりになると評価されています。
ロック・ポップス・ジャズなど、ジャンルを問わず使いやすい汎用性の高さが特徴です。
9. Clipper by Crave DSP
フリーで使えるクリッパープラグインです。リミッターとは異なるアプローチで音量を上げながら歪みを最小限に抑えるため、リミッターとの組み合わせで使うことが多いプラグインです。
「もう少しだけ音圧を稼ぎたい」という場面でピンポイントに活用できます。
10. Voxengo MSED
ステレオイメージの調整に特化した無料プラグインです。ミッドとサイドを独立してコントロールできるため、ステレオ感の広さや中央の締まりを整えたいときに役立ちます。
単体での使用というより、他のプラグインと組み合わせてマスタリングチェーンの一部として活用するのが一般的です。
マスタリングプラグインを使う際のコツと注意点

ラウドネス基準を意識する
Spotifyや Apple Musicなどのストリーミングサービスは、楽曲のラウドネスを一定の基準(-14 LUFS前後)に正規化して再生します。過度に音圧を上げても、配信後に自動で音量が下げられてしまうため、ターゲットのラウドネス値を意識した仕上げが重要です。
プラグインのラウドネスメーターを参考にしながら、過剰に音圧を追わない仕上げを心がけるとよいでしょう。
参照曲(リファレンス)を使う
同ジャンルのプロ作品を参照曲として用意し、自分の音源と比較しながら作業するのがおすすめです。耳だけに頼らず客観的な基準を持つことで、やりすぎを防げます。
iZotope Ozoneには参照曲との比較機能が搭載されており、視覚的に差異を確認しながら作業できます。
耳の疲労に注意する
マスタリング作業は繊細な聴き取りが求められるため、耳が疲れた状態での判断は避けましょう。適度に休憩を取り、翌日に聴き直してから最終確認をするのが理想的です。
まとめ
マスタリングプラグインのおすすめ10選と、選び方・使い方のポイントを解説しました。
– 初心者にはiZotope OzoneやAI支援型プラグインが取り組みやすい
– 無料で始めるならTDR NovaやLoudmaxが信頼できる選択肢
– リミッターはFabFilter Pro-L 2が業界でも広く使われている
– ラウドネス基準(LUFS値)を意識した仕上げが配信品質につながる
– 参照曲と比較しながら作業すると、過剰な処理を防ぎやすい
まずは無料プラグインで試してみて、自分の耳で違いを確かめることから始めてみてください。作業を重ねるごとに、音への感覚は着実に磨かれていきます。
毎日配信をしても、お客さんは増えない。
告知をしても、ライブの客席は空いたまま。
新しい曲を作っても、誰にも届かない。
努力はしているのに、ほとんどの人が報われない。
それが、多くのアーティストが直面している現実です。
「もっと集客を頑張れ」と言われても、簡単にできたら誰も悩んでいません。
結果が出ないのは、才能でも努力不足でもなく、「届ける方法」を知らないだけ です。
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