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コラム

子育てと地方移住でキャリアを中断したピアニストが、再び輝くステージに戻るまで

山崎

「自分だけ取り残された」

子育てに夢中になる日々の中、ふとSNSを開くと、活躍を続けるかつての仲間たち。

子どもと過ごす時間は幸せで、後悔はしていない。
それでも、ふいに訪れる寂しさ。

仕事を通じて輝いていた人ほど、結婚や子育てを機に、こうした感情を抱くことは少なくありません。

岡山県倉敷市在住のピアニストユリさんもその一人です。
音大卒の演奏家として活動していた彼女は、結婚と子育てをきっかけに都心を離れ、音楽からも遠ざかりました。

気づけば、約8年。

なぜ、もう一度音楽と向き合えたのか。
どうやって再びファンとつながることができたのか。

“自慢の母”として、再びステージに立つまでの軌跡をたどります。

音大卒ピアニストが感じた“止まった時間”|子育てと音楽の葛藤

ユリさんは岡山で生まれ育ち、ロシア国立サンクト・ペテルブルク音楽院を卒業した実力派ピアニスト。
帰国後は東京で活動し、CDリリースやライブ出演など、順調に輝かしいキャリアを重ねていました。

しかし転機は、結婚と出産。
岡山に戻り、子育てが始まると、生活は一変します。

「ピアノを弾くと子どもが起きてしまう。起きている時に弾くと泣いてしまう」

大好きなピアノに、思うように触れられない日々。
東京で築いてきた仲間やファンとも距離ができ、地方で過ごす時間はどこか孤独でもありました。

SNSやテレビを通じて活躍する仲間を見ては、嬉しい反面「自分だけ取り残された」と感じることもあったといいます。

それでも、子育ては確かに幸せでした。

ただ、ある日。
まだ1歳だった息子さんに、こう言われます。

「ピアノは、ママを取るから嫌い」

その言葉が胸に刺さり、ユリさんは音楽を我慢することを決めました。

「もう一度弾きたい」から始まった再挑戦

子育てに集中した約8年は、とても充実した時間でした。
それでも心のどこかに、「もう一度弾きたい」という気持ちは残っていたといいます。

「弾きたいなって気持ちはありつつ、ピアニストとして生きるのは、もう絶対無理だと思っていました」

そんな中、ライブ配信の話が舞い込みます。

「誰かと話したい。もう一度、自分の演奏を聴いてほしい」

その想いから、オンラインでの活動をスタート。
新しいファンが増え、結婚前に応援してくれていたファンとも、再びつながることができました。

「もう一度やっていいんだ」

そう思えた瞬間でした。

しかし、子育てはまだ真っ只中。
4人目のお子さんはまだ0歳で、抱っこしながらのライブ配信でした。

そんなある日、突然配信が強制終了されます。
規約変更により、子どもが画面に映ることがNGになってしまったのです。

積み重ねてきた場を失ったその先で、ユリさんが出会ったのが、
オンラインライブプラットフォーム「corom(コロム)」でした。

配信で感じていた違和感を変えたオンラインライブ

それまでの配信では、無料視聴が中心。
人の出入りも激しく、「最後まで聴いてもらえない」ことに違和感を感じていたといいます。

「ギフトをいただけるのはありがたいけれど、コンサートのように、最後まで演奏を聴いてもらえる形が理想でした」

そんな悩みを大きく変えたのが、coromでのオンラインライブでした。

チケットを購入した人だけが参加する仕組みによって、最初から最後まで演奏を聴いてもらえるように。

ライブ全体の流れや想いを届けられるようになり、リアルのコンサートに近い体験が生まれていきます。

coromでの活動を通じて、ファンとの関係も少しずつ変わっていきました。

“来てください”の一言が変えたもの

coromでは、事前にチケットを販売します。
ユリさんにとって、自らチケットを届けるのは初めての経験でした。

「自分から“来てください”と言ったことがなかったんです」

最初は、大きな勇気が必要でした。
しかし、いざ声をかけてみると——

「待っていました」

そう応えてくれるファンの存在がありました。

オンラインライブを通じて、
収益が生まれるだけでなく、ファンとの距離も少しずつ縮まっていきます。
そして、本当に届けたい形で音楽と向き合えるようになりました。

「coromを始めてから、本当に届けたい音楽を届けられるようになりました。
同時に、自分と向き合う時間も増えたんです。
自分はどこに向かいたいのか。どんなステージを届けたいのか。
考えていく中で、また新しい夢が生まれてきました」

現在ユリさんは、コットンクラブや東京オペラシティといった憧れのホールで、
自分のファンに向けたソロステージ実現を目標に、活動を積み重ねています。

「子育て中だから無理」と思っている人へ

ユリさんは、かつてこう思っていました。

「子どものために、音楽は諦めるしかない」

しかし今ははっきりとこう伝えています。

「我慢する必要はない」

実際、子どもたちは今、母の活動を応援し、誇りに思っています。

かつて「ピアノは嫌い」と言っていた息子も、
今では友達に自慢し、「ママのコンサートに出たい」と話すようになりました。

大切なのは、“完璧な環境”を待つことではありません。
小さくてもいいから、もう一度始めてみること。

ブランクがあってもいい。
地方でもいい。
子育て中でもいい。

音楽をやりたい気持ちは、我慢しなくていいのです。

もう一度、あなたの音楽を届けるために

ユリさんは今、こう語ります。

「死ぬまでステージに立ち続けたい」

そして、自分のファンで埋まるステージを目指しています。

かつては、ピアニストとしての道を諦めかけていた彼女。
それでも一歩踏み出したことで、もう一度“音楽と生きる日々”を取り戻しました。

もしあなたが今、

・音大卒だけど演奏の場がない
・子育てで音楽から離れている
・地方で集客に悩んでいる

そんな状況にいるなら、オンラインライブは一つの選択肢です。
「もう一度やりたい」と思ったその気持ちを、行動に変えてみてください。
あなたの音楽を待っている人は、きっとどこかにいます。

coromは、音楽を諦めきれない人が、もう一度歩き出すためのステージです。
あなたも、その一歩を踏み出してみませんか。

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インディペンデントアーティスト編集部
インディペンデントアーティスト編集部
「私たちは音楽を諦めない」というビジョンを掲げ、多様なジャンルのインディペンデントアーティストたちを紹介するオウンドメディアを運営しています。新たな才能を発掘し、アーティストの創造性を全面的に支援することで、音楽の新しい形を創り出しています。マイクロライブ空間アプリ「コロム」運営。
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