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音楽プロデューサーになるには?必要な資格や具体的な行動について解説

chihiroblog

音楽プロデューサーになりたいと思うものの「どうやったらなれるのかわからない」「何から始めれば良いのかわからない」と、悩んでいる方も多いでしょう。

確かに音楽プロデューサーは、アーティストなどに比べると露出が少なく、なり方や具体的な働き方といった情報は、あまり公開されていません。実は音楽プロデューサーは、専門分野や活動スタイルによってさまざまな働き方ができ、仕事を得るための道筋もさまざまです。

そこで本記事では、音楽プロデューサーの仕事内容や種類、具体的ななり方、必要なスキルなどについて詳しく解説します。音楽プロデューサーを目指す上で役立つ情報や、実践的な道筋を紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

音楽プロデューサーとはどんな仕事?

音楽プロデューサーの仕事は、非常に多種多様です。ここでは、その仕事内容、種類、活動スタイルについて詳しく解説します。

仕事内容

音楽プロデューサーの仕事は、楽曲の制作やマーケティング、スケジュールや予算の管理など、アーティストの活動を総合的にサポートすることです。

具体的にはアーティストのブランディングの方向性を決めたり、楽曲やアレンジャー、スタジオの手配をしたり、CDジャケットやミュージックビデオの撮影を手配したりします。

また、楽曲が売れるようマーケティング施策を考え、必要であれば取材やライブの企画などを行うことも、音楽プロデューサーの仕事です。

音楽プロデューサーの平均年収は300~400万円程度とされており、経験や実績により大きく異なります。特に売れっ子プロデューサーになると、数千万円以上を稼ぐことも可能です。

種類

音楽プロデューサーは、基本的に3種類に分けられます。一つずつ得意分野や業務内容が変わるので、それぞれの特徴を知っておきましょう。

サウンドプロデューサー

サウンドプロデューサーは、音源制作の指揮を執る役割です。

楽曲の方向性決めから、レコーディング、アレンジ、ミックス・マスタリングまで、楽曲制作にかかわる業務を総合的に指揮します。

サウンドデザインやレコーディングのノウハウなど、音楽に対する深い理解と知識が必要です。

A&Rプロデューサー

A&Rプロデューサーは「アーティスト・アンド・レパートリー」の略であり、アーティストの発掘や育成、プロデュースを担当します。

新人アーティストや、アーティストの方向性の考案、楽曲選定、イベントの企画・宣伝などが主な仕事です。

アーティストと長期的に深くかかわるため、コミュニケーション能力やマネジメント能力が求められます。

エグゼクティブプロデューサー

エグゼクティブプロデューサーは、アーティストの活動に関わるさまざまな業務を、総合的に管理する仕事です。

具体的には、企画の立案や予算管理、担当スタッフの選定、楽曲の最終チェックなどを行います。

重要度が高く、また幅広い業務を担当するため、音楽・芸能プロダクションの代表がエグゼクティブプロデューサーを務めることも少なくありません。

活動スタイル

音楽プロデューサーの活動スタイルはさまざまです。レコード会社や芸能プロダクション、出版会社などの企業に勤める場合もあれば、フリーランスとして活動することもあります。

企業に勤める場合、安定した収入が得られる一方で、会社の方針に従わなければならないことも少なくありません。また、アーティストの都合や業務内容によって、就業時間が不規則になることも多く、一般的な会社員とは違う働き方になる可能性があります。

フリーランスとして働く場合は、働き方や関わるアーティストを自由に選ぶことができる反面、収入が不安定になりやすいことが多いです。

音楽プロデューサーになるには?一般的な2つの方法

音楽プロデューサーになるには、さまざまな方法があります。ここでは、そのなかでも特に一般的な2つの方法について詳しく解説するので、参考にしてください。

音楽関係の会社に就職してから転職する

もっとも多いのが、まず音楽関係の会社に就職してから、音楽プロデューサーになる方法です。プロデューサーとして活動するためには、高度なスキルや経験が求められるため、未経験からいきなり音楽プロデューサーになるのは簡単ではありません。

そこで、まずは何かしら音楽に関係する会社に就職し、アシスタントディレクターや製作スタッフなどの業務を経験すると、プロデューサーに転身しやすくなります。

音楽関係の会社には「レコード会社」「音楽レーベル」「音楽出版社」「芸能プロダクション」など、さまざまなものがあるので、自身に合った会社を選びましょう。

アーティストから転身する

もう一つの一般的な道は、アーティストとして活動した後に、音楽プロデューサーへ転身する方法です。自身のアーティスト活動を継続しながら、並行してプロデューサー業を行うケースと、アーティスト活動をやめて専業プロデューサーとして活動する2つのケースが考えられます。

アーティストからプロデューサーに転身するメリットは、アーティストとしての経験をプロデューサー業に活かせる点です。音楽制作やライブ運営の現場感覚を知っているので、実践的なプロデューサーになれます。

また、アーティストとしての知名度を活かすことで、プロデューサーとしても早く成功を収められる可能性が高いです。

ただし、この方法でプロデューサーになるには、まずアーティストとしてある程度の知名度を得なければならないため、一からアーティスト活動を始める人にとってはハードルが高いでしょう。

音楽プロデューサーになるための具体的な行動

音楽プロデューサーになる一般的な方法がわかっても、具体的にどのような行動をすればよいか、悩んでしまう方も多いでしょう。

そこでここからは、音楽プロデューサーを目指す際に取るべき具体的な行動を、4つ紹介します。

スキル・センスを磨く

音楽プロデューサーになるためには、なによりプロデューサー業に必要なスキルやセンスを身につけなければなりません。

具体的には、作曲・編曲の知識や、そのための機材の使い方、音楽市場でのトレンドをキャッチするセンス、売れている曲やアーティストを分析する能力などが挙げられます。

特に音楽的なセンスは重要なため、好きな音楽を聴くだけでなく、できるだけ多様なジャンルの音楽に触れたり、それらが売れている理由を自分なりに分析したりする癖を、日頃からつけておきましょう。

また、映画、舞台、絵画など、音楽以外の作品に触れることも、有効な方法です。

自身の作品を作成・プロモーションする

音楽プロデューサーを目指すなら、作品をプロモーションする練習が欠かせません。

しかし、最初から他人の作品をプロモーションする機会はなかなか得られないため、まずは自身の作品を制作し、それをプロモーションしてみましょう。

自身の作品を制作すれば、作曲の練習にもなりますし、ポートフォリオとしても使えます。

プロモーションには、無料で手軽に使える媒体を利用するのがおすすめです。具体的にはSNSやYouTube、SoundCloudなどのオンライン配信プラットフォームが考えられます。

無料で仕事を引き受けてみる

自身の作品でプロモーションの練習をしてみたら、次は他のアーティストの作品をプロモーションしてみましょう。これにより、ポートフォリオを充実させるだけでなく、業界内でのつながりを築けます。

とはいえ、最初から報酬をもらえるような仕事はなかなか見つかりません。ですので、まずは無料でもいいので、プロモーションさせてくれるアーティストがいないか探しましょう。

例えば、知り合いのアーティストや地元のアーティスト、学生バンドなどにオファーを送ると仕事をもらえる可能性が高いです。

すでにプロデューサーとして働いている人に師事する

音楽プロデューサーとして成功するには、すでに業界で経験を持つ人から学ぶことが非常に効果的です。実践的なスキルを学んだり、現場のリアルな雰囲気を感じたりできますし、経験を積んだ後、仕事を割り振ってもらえる可能性もあります。

プロデューサーが主催するセミナーやイベントに参加したり、アルバイトでも良いので、アシスタントとして働く機会を積極的に探したりしてみましょう。

音楽プロデューサーになるために欠かせない5つの能力

音楽プロデューサーとして成功するためには、多岐にわたるスキルが必要です。ここからは、音楽プロデューサーになるために欠かせない「5つの能力」について詳しく解説します。

企画・マーケティングスキル

音楽プロデューサーの仕事において、いかにアーティストや楽曲を売り出すかを考えることは、とても重要です。そのため、ライブやイベントの企画力、高いマーケティングスキルが求められます。

具体的には、楽曲やイベントのリリースタイミングを計画する能力、ターゲット選定の方法や、マーケティング施策などの知識です。

マネジメントスキル

プロデューサーは、アーティストや技術スタッフ、エンジニアなどとの橋渡し役を果たします。そのため、チーム全体を導いたり、関係を調整したりするための高いマネジメントスキルが重要です。

例えば、スケジュールや予算を管理しながら、プロジェクトが滞りなく進むよう調整する「チーム管理能力」や、プロジェクト中に発生したトラブルや意見の衝突を、迅速に解決する「問題解決能力」などがあります。

音楽や業界への深い理解

当たり前のことですが、音楽や音楽業界への深い理解も、音楽プロデューサーには欠かせません。

音楽の歴史やトレンドを理解するために、古今東西の音楽を聴いたり、配信プラットフォームの変化やアーティストとレーベルの関係といった、音楽市場の仕組みを勉強したりする癖をつけておきましょう。

コミュニケーション能力

音楽プロデューサーの仕事では、アーティストやエンジニア、イベントスタッフ、取引先など、さまざまな人と関係を持つことになります。関係各所と良好な関係を築くためには、コミュニケーション能力が必要不可欠です。

特に複数のアーティストを担当する場合は、それだけ大勢の人と関わりをもつことになるため、より一層コミュニケーション能力が重要になります。

また、アーティストと長期間行動を共にするA&Rプロデューサーの場合、アーティストの精神面をケアするなど、さらに深いレベルでの対人スキルが必要です。

トレンドを読み解くセンス

アーティストや楽曲をヒットさせるには、その時々の音楽市場のトレンドに乗ることが重要です。音楽の流行は常に変化するため、トレンドを読み解くセンスも、音楽プロデューサーには欠かせません。

トレンドを読み解くセンスを鍛えるためには、日ごろからYouTubeやSpotifyのプレイリストで流行している音楽を監視したり、それらの音楽の再生数やリスナーの反応を分析したりしましょう。

トレンドを的確に捉えられるようになると、感覚ではなく理屈でアーティストや楽曲をヒットさせられる可能性が高まります。

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インディペンデントアーティスト編集部
インディペンデントアーティスト編集部
「私たちは音楽を諦めない」というビジョンを掲げ、多様なジャンルのインディペンデントアーティストたちを紹介するオウンドメディアを運営しています。新たな才能を発掘し、アーティストの創造性を全面的に支援することで、音楽の新しい形を創り出しています。マイクロライブ空間アプリ「コロム」運営。
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