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ライブハウスのノルマとは?相場やノルマを達成する方法も解説!

chihiroblog

ライブハウスでライブをする際、必ずと言っていいほど必要なのが「チケットノルマ」です。

チケットノルマは日本では一般的な仕組みで、ライブをするなら避けて通れませんが、なかにはノルマ代に苦しんでいるアーティストも少なくありません。

ノルマに苦しまないためには、仕組みをきちんと理解し、チケットをさばくコツを知ることが大切です。

そこで本記事では、チケットノルマの概要やチケットノルマを達成する具体的な方法について解説します。

チケットノルマに苦しんでいるアーティストや、これからライブ活動をする予定のアーティストはぜひ最後までご覧ください。

ライブハウスのチケットノルマとは?

チケットノルマとは、ライブハウスが出演者に対して課す、売らなければならないチケットのノルマ(枚数)です。

ノルマ分のチケットを売れなかった場合は、売れなかった枚数分の金額を出演者がライブハウスに支払います。

例えば「1枚1,000円のチケットを15枚」というノルマが指定され、10枚しか売れなかった場合は、残った5枚×1,000円の5,000円を出演者がライブハウスに支払わなければいけません。

チケットノルマがある理由

ライブの開催には、音響や照明の機材代、電気代、人件費などさまざまな費用が必要なため、安定した収入が欠かせません。

そしてライブハウスにとってチケット代は収入の中心です。チケットノルマを課すことで、集客できなかった場合でも、損失がでないようにできます。

チケットノルマは、ライブハウスが長く運営を続けるために必要な仕組みなのです。

チャージバック制度とは

ノルマ以上のチケットを売ることができれば、超過分を出演者がもらうことができ、この制度を「チャージバック」と呼びます。

例えば、ノルマが「1枚1,000円のチケットを15枚」で、20枚売ることができた場合、超過分である5枚×1,000円の5,000円を受け取ることが可能です。

ライブハウスによっては全額チャージバックされるわけではなく、チャージバック率が50%などに設定されている場合もあるので、事前に確認しましょう。

ライブハウスのノルマの相場

チケットノルマの相場はライブハウスによって異なりますが、一枚当たり1,500〜2,500円ほどのチケットを10〜20枚程度とすることが多いです。

弾き語りなど、ソロで出演する場合はノルマが少なくなることもあります。

ライブハウスのノルマを達成する3つの方法

ノルマを達成するのは簡単ではなく、特に活動したてのバンドには厳しいでしょう。

チケットノルマを達成するための方法を紹介するので、参考にしてください。

SNSで集客する

近年では、SNSは集客方法の基本です。上手に活用すれば一気にノルマ分を売ることができるので、ぜひ活用しましょう。

SNSでチケットを売るためには、普段から頻繁に投稿を行うことが大切です。

よくライブ前だけなど、ライブの告知にのみSNSを使っているアーティストを見かけますが、それではいつまでたってもファンが増えず、チケットを購入してもらえる可能性も低いでしょう。

日頃から練習動画や音楽への思い、日常の投稿などを頻繁に行うことでファンを増やすことができます。

アーティスト同士のつながりができることもあり、ライブを見に来てくれる可能性もあるので、SNSでの交流は積極的に行いましょう。

路上ライブで販売する

路上ライブを行えば、これまで自分の音楽を知らなかった人にリーチでき、チケットを購入してもらえる可能性があります。

また、チケットを購入してもらえなくても宣伝活動にはなるので、駆け出しのアーティストには特におすすめです。

実際、路上ライブをきっかけに有名になったアーティストは数多くいるので、ぜひ挑戦してみてください。

路上ライブを行う際は、事前に必要な許可を取得しなければなりません。

路上ライブのやり方について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

あわせて読みたい
路上ライブに許可は必要?違法になる可能性は?疑問点や注意点を解説
路上ライブに許可は必要?違法になる可能性は?疑問点や注意点を解説

友達や家族に買ってもらう

どうしてもチケットが売れない場合は、友達や家族に買ってもらいましょう。

友達や家族なら、音楽にそれほど興味がなくてもライブに来てくれる可能性があります。

ただし、あまり仲の良くない知り合いにいきなりライブの案内を送るのは、おすすめしません。相手に不信感を与え、関係が悪化する可能性があるからです。

また同様の理由から、仲の良い友人であっても無理にチケットを売るのはやめましょう。

ノルマがないライブハウス・ライブはある?

ノルマはライブハウスの運営に欠かせないとはいえ、出演者にとっては大きな負担ですよね。

そこでここからは、ノルマがないライブハウスやライブについて解説します。

ノルマなしでライブがしたいなら、以降で解説するようなライブハウスやライブを選びましょう。

集客の必要がないライブハウス

ライブハウス自体に集客力がある場合は、出演者にノルマを課さずにライブを開催していることもあります。

また有名なイベントや、主催者・出演バンドが有名なライブも、無理に集客しなくても売り上げが見込めるため、ノルマを課さないことが多いです。

ただし、こうしたライブは審査があるなど、出演のハードルが高いことが多いので、駆け出しのバンドには厳しいでしょう。

飲食がメインのライブハウス

飲食店としての営業が中心で、空いたスペースでライブを開催しているお店などは、ノルマなしでライブできる可能性があります。

こうしたお店はドリンクやフードの売り上げが収益の中心のため、ライブで売り上げを伸ばす必要がないからです。

ただしライブに比重を置いていない分、キャパも小さいことが多いので注意してください。

ジャズバンドやアコースティックバンドにはおすすめです。

自主企画のライブ

「自主企画」とは、ライブハウスではなく、アーティストが主催するライブです。

自主企画のライブでは、主催のアーティストがチケット代や持ち時間を決めるため、チケットノルマなしで出演できる可能性があります。

自主企画ライブは親密なアーティスト同士で行われることが多く、誘ってもらうには日頃からさまざまなアーティストと関わりを持っておくことが大切です。

ライブハウスのノルマがきつい時の対処法3選

ここからは、ライブハウスのノルマがきつい時の対処法を3つご紹介します。

「どうしてもチケットがさばききれない」「いつもノルマ不足分を支払っていて活動が厳しい」というアーティストは、ぜひ参考にしてください。

チケットノルマのあるライブは出演を避ける

まず一つ目の対処法は「チケットノルマのあるライブは出演を避ける」ことです。

「ライブに出演するにはチケットノルマは当たり前」と思いがちですが、前述したようにノルマのないライブは意外に少なくありません。

また、ノルマがあるから良いライブというわけでもなく、むしろノルマを課さないライブの方が、主催者がアーティストのことを考えてくれていることもあります。

最近ではSNSでもライブ情報を簡単に探せるので、まずはチケットノルマなしで出演できるライブを探してみましょう。

ライブの頻度を減らす

「ライブの頻度を減らす」ことも、チケットノルマが厳しい時の対処法の1つです。

ライブの本数が多いと、お客さんが分散してしまい、一回のライブ毎の集客率が落ちてしまいます。

ライブの頻度を減らせば一回のライブ当たりの集客率が上がり、その分ノルマの不足分を減らすことが可能です。

また、そもそもライブの本数が減れば、売らなければならないチケットも減ります。

駆け出しのころなどは「とにかくライブをたくさんしなければいけない」と考えがちですが、やみくもにライブの本数を増やしてもあまり意味はありません。

ノルマがきついならむしろライブの本数は減らし、一回一回のライブのクオリティを上げましょう。

ファンを増やしてからライブをする

チケットノルマを達成するには、まずファンを増やし、ノルマが回収できる見通しを立ててからライブをすることが大切です。

「ライブをしなければファンは増えない」と考える人も少なくありませんが、チケットノルマのあるライブは集客力が低く、あまりファンを増やす効果はありません。

最近ではSNSを使えばライブをしなくても簡単に発信ができるので、そうした発信活動を行うほうが効果的でしょう。

まずはSNSや路上ライブなど、お金をかけずにできる発信活動から始め、ファンが増えてからライブをすれば、一気にチケットノルマを達成しやすくなります。

こんなノルマやライブハウスには要注意!

ライブハウスのなかにはアーティストのことを全く考えず、悪質なノルマを設定しているライブハウスもあります。

こうしたライブハウスでライブを繰り返しても、ファンは一向に増えず、コストがかかる一方です。

注意するべきライブハウスの特徴を3つまとめたので、参考にしてください。

急にチケットノルマを増やすライブハウス

ライブ直前になって急にチケットノルマを増やすライブハウスは、注意しましょう。

急にチケットノルマを増やす理由は「悪意がある」「主催者としての経験が不足している」「運営が適当である」といったことが考えられます。

いずれにしろ、このようなライブハウスでライブをしても得るものは少なく、トラブルにつながるリスクの方が大きいので避けましょう。

出演が決まるまでノルマを教えてくれないライブハウス

チケットノルマは、出演が決まる前に提示されることが一般的です。

しかし、悪質なライブハウスの場合、出演が決まるまではノルマを教えてくれないことがあります。

ノルマ額が伏せられた状態で出演をOKしてしまうと、あとになって無理なノルマを課せられる可能性もあるので、こうしたライブハウスは避けましょう。

駆け出しバンドに出演依頼をするライブハウス

ライブハウスは常に出演者を探しており、SNSやメールを通して出演依頼をすることがあります。

自分たちが駆け出しのバンドにも関わらず、出演依頼が来た場合は、単なる営業の可能性が高いでしょう。

「ライブの経験を積むため」と割り切って出演するなら問題ありませんが、ライブハウスとしてはチケット代を回収することが目的のため、チケットノルマには注意してください。

ライブハウスのチケットノルマは事前に確認を!

本記事ではライブハウスのチケットノルマについて、解説しました。

チケットノルマとは、ライブハウスがアーティストに課す、売らなければいけないチケットのノルマです。ノルマ分のチケットを売ることができなかった場合、不足分はアーティストが負担しなければなりません。

チケットノルマを達成するには、ライブの頻度を減らして一回当たりの集客率を上げることや、SNSなどを活用してファンを増やしてからライブをすることが大切です。

なかには利益のために無理なチケットノルマを課すライブハウスもあるので、十分ご注意ください。

本記事を参考に、チケットノルマの悩みを解決し、気持ちよくライブをしましょう。

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インディペンデントアーティスト編集部
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「私たちは音楽を諦めない」というビジョンを掲げ、多様なジャンルのインディペンデントアーティストたちを紹介するオウンドメディアを運営しています。新たな才能を発掘し、アーティストの創造性を全面的に支援することで、音楽の新しい形を創り出しています。マイクロライブ空間アプリ「コロム」運営。
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